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2007年11月

2007年11月27日 (火)

もうすぐ師走

 昨日生協よりスキャナーが届きました。今朝さっそく使って、今週の文教地区での講義の資料をスキャンしまくりました。生物学(漠然とした講義名です)の授業を今週と来週の2回行う予定ですが、2回というのが微妙な時間なので、何を話すのか悩みました。結局、1回目はグラント夫妻の仕事を中心に自然淘汰について、2回目は寄生と性淘汰について話すことにしました。

 千葉大にいたときも何度か講義をしましたが、年によって学生の反応はまったく違います。千葉大で10回近く講義をさせてもらったなかで、一度だけ授業が始まったのに私語をやめない学生がいたので注意したことがありました。

 今週末から師走です。世間一般と同じで、私も12月と3月に仕事のピークがきます。三年前までは12月には私とかみさんの誕生日とクリスマスがあり、さらに忘年会がいくつかあり、プライベートでも忙しい思いをしました。今年は10月からすでに年末の予定を組んでいたので、あとから入った、仕事以外の予定はキャンセルしています。しかし、最近になって仕事がめっきり忙しくなり、今日も論文の校閲を一本頼まれました。桐谷先生のように年間70本も論文の校閲を頼まれていた人に比べればどうってことはないはずですが、それでも人の論文を見るのは大変です。

 そのうち忙しくなりますから、今のうちに勉強しておいた方がいいですよ。

 赴任の挨拶状の返事に書いてあった、大学時代の先輩の言葉が身に沁みます。

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2007年11月24日 (土)

ハインリッチと早慶戦

 今日は勤労感謝の日。本来なら朝一番の飛行機で羽田へ飛んで、午前中は新国立美術館でフェルメールの絵を見て、午後はラグビーの早慶戦を見る予定でした。残念ながら、今やっている蚊の産卵行動と孵化率のデータ取りをやらなければならないので、早慶戦はビデオに録画して、フェルメールの絵は来月に延ばすことにしました。

 研究所へ行く途中でお弁当を買い、ついでにミスタードーナツでおやつ用のドーナツを仕入れて、11時過ぎに職場に到着。ここ2、3日、取ったデータの入力をやらずに帰っていたため、1時過ぎまでひたすらデータを入力しました。

私がデータを早くパソコンに入力しないと落ち着かなくなったのは、ハインリッチの本の影響かもしれません。彼の「ヤナギランの花咲く野辺で」は現在絶版となっていますが、生き物好きだった少年が研究者として一人立ちしていく過程がいきいきと描かれていて、お勧めの本です。この本の中で、彼が野外で蜂の飛翔時の体温を測定したあとですぐにそれをグラフ化して、温度変化の傾向を確かめる場面があります。「獲物を追いかけるハンターが常に入念に獲物の足跡を辿るように、研究者はデータを辿っていかなくてはならない(かなりうろおぼえになっています、ハインリッチさん、翻訳者の方、すみません)」とたしか書かれていたので、10年以上前ですが、読んだあとで早速真似しました。良い習慣をつけさせてくれたこの本に感謝。

お昼を食べてから実験して、終わったのは8時半でした。帰りがけにスーパーでエビスと餃子とその他のおかずを買って、録画しておいたラグビーの試合を見ながらビールと芋焼酎を飲みました。だけどやっぱり秩父宮でラグビー好きのおっさんの解説を聞きながら生で見たかったなあ(なぜかこれまでサッカー観戦やラグビー観戦に行くと、ぶつぶつ一人で解説をするおじさんの隣になることが多かった)。そういう私もすでにおっさんやなあ。 

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2007年11月22日 (木)

はじめに

 ポスドク10万人計画という無茶な計画の結果、オーバードクターやオーバーポスドクが巷に溢れています。私も最近までその一人でした。今、某医学系研究所において助教をしておりますが、来年の4月にどうなっているのか正直言って保障はありません。

 そんな状況なのになんでまた物好きな、と思われるかもしれませんが、仕事がなくて本当にお金に困った時(今の仕事に就くまでの2ヶ月間は失業保険をもらっていました)や、どうしようもない絶望感にはまってしまった時(6年目に奥さんに愛想をつかされて逃げられました)、私は他人の書いたブログを読んでかなり勇気づけられました。

 現在、私が勤めている職場をはじめこのブログを読んでいる人の中にも、将来に不安を抱えている人がいるかもしれません。そして、あまりにも不安が大きくなって、それが原因で研究に対するモチベーションが下がっているかもしれません。もうだめかも、と挫けそうな人でも笑って読めるブログをつづりたいとおもいます。

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