書評の謝礼とチャンポン
2年前にある学術雑誌で書評の募集がありました。謝礼として学生には一万円、教官にはたしか三千円でしたでしょうか。当時、奥さんに食わせてもらっていたので、応募しました。本と謝礼の両方がもらえるなんて、願ってもないことです。ところが、私が担当する本は編集委員のある先生のところにまわっていました。メールで事情を説明してその先生に本を送っていただき、2ヶ月くらいかかって書き終えました。原稿は年内に編集長へメールで送りました。
半年ほど過ぎてからその雑誌の編集長から催促のメールがあったので、年末にメールで送りましたとお返事したところ、その時期にネットのトラブルがあったので消してしまったようなので、もう一度送ってくださいと頼まれました。再び原稿を送りましたが、一年過ぎても何の音沙汰もなく、雑誌にも載りません。業を煮やして編集長に問い合わせたところ、預かったまま忘れていたらしく、ようやく3ヶ月ほど前に掲載されました。
謝礼は奥さんと何かおいしいものを食べようと思っていたのですが、別れてしまってはどうにもなりません。どうしようか考えたところ、日ごろお世話になっている研究室の事務の人と実験助手の方にお昼をご馳走することにしました。
「お前が一番世話になっているのはわしやろー。」と教授室から声が聞こえてきそうですが、Tsunoda and Takagiでまだ一報も論文を出していないので恐れ多くて昼飯など一緒に食えません。
原爆資料館の隣の宝来軒(札幌北24条の宝来を思い出します)という中華料理屋で4人でチャンポンと皿うどんを食べました。結構ボリュームがあり、お腹いっぱいになりました。そのあと隣の喫茶店でコーヒーを飲みました。喫茶店なんて久しぶりです。お店はなかなか風情がありました。
衛研にいた頃からいつか原稿料や謝礼をもらえるようになりたいと思っていました。今回の書評が世に出るまで紆余曲折がありましたが、最初の謝礼の使い道としては上出来でしょう。
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