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2007年12月 1日 (土)

森先生のこと

 昨日は日本ダニ学会誌が、今日は応動昆が届きました。どちらにもお知らせの欄に、齋藤裕さんの書いた森先生の思い出が載っています。裕さんも書いていたとおり、北大農学部応用動物研究室では教官を先生と呼ばず、さん付けしていました。私も森先生と呼ぶようになったのは就職してからです。研究は自分でするもの、教官に頼るようではだめ、自分で考えなさい、というのが指導方針でした。指導もしないが、強制もしないというのが森先生をはじめとする教官の方針でしたが、他の研究室の教官からはとやかく言われると、一度だけこぼされたことがありました。

 私は一度も森先生から褒められたことがありません。結婚式の祝辞でも褒めてもらえず、あとで、「御免ね。君は褒めるところがなくてね。」と言われたときはさすがに、「悪かったですね。」と言いたくなりました。

 ただ、私にはまったく表立って見せませんでしたが、情の厚さを感じることがありました。特に、卒業後、学会でお会いしたときなどに気にかけてもらっているのを感じました。

 弘前での応動昆の大会でのことでした。たまたま弘前城で森先生とお会いして、タクシーで会場に向かいときに、「Drはどうするの。」と聞かれました。当時はまだ衛研に入ったばかりで、研究テーマをマダニにするか、ヤマビルにするか、悩んでいました。「上の人たちはヤマビルをやって欲しいようなんですが、マダニもおもしろそうなので悩んでいます。」と答えた私に、森先生ははっきりと、「君、ヤマビルでは学位は無理ですよ。生活史がわかっていないんだから。」とおっしゃいました。この言葉のおかげで、私の悩みは吹っ切れて、マダニをDr論のテーマに選びました。マダニを材料にしたおかげで論文を早くから書けましたし、Drをとることもできました。あの一言には今でも感謝しています。  

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