啓蒙誌への投稿
共同研究者に送った原稿がいくつか修正されて戻ってきました。もうこれでOKです。この原稿は、「植物防疫」という、農業分野の雑誌に掲載される予定です。この雑誌は農業試験場や農業改良普及所で働く方の啓蒙誌的な存在で、専門家が分野外の人にもわかるように解説しています。農学部にいた頃私もこの雑誌に目を通していました。いつか自分の書いた原稿を載せてみたかった雑誌の一つです。ついこの間別の雑誌にアクセプトされた原稿に少し新しい知見を加えて、日本語でわかりやすく書き改めてあります。二重投稿みたいですが、オリジナルを掲載する編集長の許可を得ていれば問題ありません。
衛生研究所にいたとき、Fさんという、古生物学で有名な人とよく話をしました。彼は衛生研究所の所属なのに恐竜とか化石で学会やマスコミに名前が知られていました。彼から、オリジナルペーパーを書くのも大事だけれど、3本なり5本なりいくつか書いたのをまとめて、解説もしくは総説を学会誌や啓蒙誌に出すことも名前を売る点でも、社会的な貢献という意味でも大事だ、と言われたことがありました。なるべく心がけていましたが、前のボス、つまり今回の共同研究者が農業関係で顔が広いためにようやくチャンスが巡ってきました。
Fさんは若い頃お金がなくて、「遺伝」とか、「自然」とか、原稿料を出してくれそうな雑誌に片っ端から電話をかけたそうです。彼は印税で生活費を稼ぐのを人生の目的とし、退職するまでにかなりの財産を残しました。動機はさておき、そのバイタリティは見習わないといけません。
今回の原稿料は、共同研究者が奥さんを連れて今度の8月にハノイに来るので、その時に何かうまいものを食べるのに使う予定です。
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