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2008年7月 8日 (火)

Oさんからの献本と近藤紘一

 今日日本から送られた本がどきました。共同研究者であり、友人でもある、千葉県立中央博物館のOさんが、この本の原稿にコメントをしたお礼にとわざわざベトナムまで送ってくれました。ありがとうございます!

 Oさんは大型哺乳類の専門家で、三十年以上もの長期間のカモシカのデータを取り続け、それを一流国際誌にpublishするだけでなく、すでに何冊か本にもまとめています。自分も見習わなくてはと思います。房総では毎年三月のカウント調査の際に研究の話やらおバカな話をいつもしていましたが、先日このブログに書いたようにステーションもなくなるのでそれもできなくなるのは淋しい限りです。前に一度彼のもう一つのフィールドである下北半島に誘われたのですが、大事な時だったため機会を逃しました。

 ベトナムに赴任した当初にOさんからメールをいただいたのですが、彼にとってベトナムというと真っ先に思い浮かべるのは近藤紘一だそうです。最初の妻と死に別れてからベトナム人女性と再婚して、現地の人たちの住む地域で生活しながらサイゴン陥落を記録した新聞記者です。

 ハノイ市内の日本料理屋「紀伊」の入り口の本棚から二週間ほど前に借りてきた、近藤紘一の「サイゴンの一番長い日」を昨日から読み始めています。近藤は最初の妻とパリに留学した際、自分がフランス語の勉強に取り組むために奥さんに雑用を一切任せきりにした結果、妻を病気に追いやったことに対してすごく自責の念を感じたていたようです。それが行間から伝わってきました。

 「人間とは他愛なく、そして恐ろしく罪深いものだ、というような気がした。」

 我が身を振り返ると、今自分がベトナムにいること、研究の仕事を続けていられることは別れた妻のおかげです。感謝しています。そして、数年分の彼女の人生を犠牲にしたことに対して忸怩たる思いがあります。

 一方で、昼間、ベトナム人の若い女の子と楽しくお話している自分もいます。そんな時は思いっきり目尻が下がって、鼻の下が伸びているでしょう。

 どちらもありのままの自分です。

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