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2008年9月 6日 (土)

フィールドに気楽に行ける自由

 これからやる研究の試験地をもう一回下見したくて、フレラボのアシスタントの人たちに気軽に頼んでしまったのですが、いろいろと問題が多くて取りやめました。自腹でお礼とかと考えていたのですが、やはり研究目的で半日、しかも休日に拘束するわけで、やはりきちんと筋を通すべきでした。

 前回、8月にボウフラの採集のついでに試験地を下見をしたのですが、エントのスタッフのほかに健康保険省の人が一人、県の役人が一人、市の保健所の人が一人ついて、ランクルにぎゅうぎゅうづめで移動しました。エントのヘッドから調査の目的が伝わっていなかったらしく、どこもみな同じだから、早くみやげ物屋に行こう、行こうで、それに気おされて十分に下見ができませんでした。またエントで頼むと大掛かりになるので、たいした金額ではないから、休日を利用して気心の知れた人に個人的に頼んで行こうと思ったのですが、私が軽率でした。

 北大と中央農研にいたときは研究に必要なほとんどの雑誌と本がカバーされていました。千葉衛研ではほとんどの雑誌がなくて、数カ月に一遍、東大の農学部に行って雑誌をチェックし(今みたいにインターネットが普及していなかったので)、千葉県の公立図書館で絶版になった日本語の本は借りていました。私は基礎的な研究が好きですし、千葉県に関連する研究以外はかなり締め付けがあったので、他県でデータを取るには自分で助成金を当てるか、いろんな縁故(奥さんの実家とか)を頼りながらの自腹かどちらかでした。北大にいたときに研究に必要な本は自腹で買うものと思い、千葉衛研に来て、どうにもならないけど研究に必要なものは自分で買うようにしました。奥さんにも我慢してもらいました。

 今の環境ですと、分野によっては1990年代以前の論文とか手に入れるのに苦労しますが、他大学からとりよせたりして公費で払ってもらっています。学術雑誌をどれだけフォローできるのかはお金があるかないかのバロメーターかもしれません。文献に限らず今は金銭的には恵まれているのですが、その分自由が利かなくなったような気がします。

 信大を退職されたU先生は、松本キャンパスから朝、アルプスの山と雲を見て、晴れそうだったら車でダニを取りに行くとおっしゃっていました。うらやましいです。その日の天気を判断して気軽にフィールドに行けるのですから。 

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