実施一月後の調査
昨日からまたホーチミンに来ています。先月、KWさんが中心となって水瓶に蓋と蚊を寄せ付けない網を配ったので、一ヶ月後にボウフラの数がどうなったのか調査に来ました。
これから調査をするところ。実際は30個近くの水瓶がありました。水の中に虫取り網の目の細かいのを入れて、5回回してボウフラと蛹を採集します。それにしても、これだけの数の水瓶を検査するのは大変です。
実際に現地に行ってみると、雨水をためる専用の瓶の蓋を普段あけていて、そこから水を汲み出して別の瓶に入れていました。あれっ。もし、汲みだす水に ボウフラが既に入っていたら、全部の瓶に広がってしまいます。
このことをパスツールのスタッフに話したのですが、そのような現地の人の習慣を直すのはとても難しい、場合によっては調査に協力すること自体を拒否されるから、との回答が返ってきました。
ボウフラの採集は現地のおじさんが、記録はパスツール研のスタッフが行うので、私は研究所で取ってきたサンプルを同定し、管理するだけでいいと当初考えていましたが、現場に行ってみないとわからないことはやはりありました。
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