調査のやり直し
本当は今日で仕事が終わって、明日の朝、サンプルをパスツール研の冷凍庫から取り出してハノイに戻る予定でした。ところが、調査の結果が芳しくなくて。処理区で蚊の数が減るはずだったのですが、対照区よりも数が多くなっていました。
昨晩、パスツール研のエントの室長のLAさん とプロジェクトの実質的なマネージャーのTRさんと話をししました。彼女たちは、調査する人間の精度の違いが大きい可能性があるため、来週もう一回やり直したい、と言ってきました。調査のやり直しと聞いて、私なりにどうすればいいのか考えました。マダニの野外調査をするときには、自分なりにやれそうな人を選び、自分なりの精鋭ですが、皆植物についてはど素人だったので、コドラート調査をする際、特に被度などは15サンプル位をああでもないこうでもないと確認し合い、さらにその後でそれぞれにテスト用紙に自分の回答を記録してもらい、回答の相関を求めたりして、その後で本番の調査をしていました。今回、どうすればいいのかいろいろ考えていたときに、私たちのラボについてどう思いますか、と聞かれたので、グッド、ととっさに答えたのですが、その後で、それはさておいて、調査の時に特定の人が特定の地域をずっとやるのをやめて、日替わりで処理区と対照区をやるようにするように述べました。それから、LAさんとTRさん以外の人たちが要領がいいのかどうか知らないけれど、11時前にさっさと仕事を切り上げてお茶を飲んでいるのはおかしいし、LAさんが来年退職して、TRさんがどこかの国に留学したら、私はとても不安で、仕事をお願いできません、とはっきりと述べました。二人とも私の二番目の意見は、言ってもらうのを待っていたようにその時感じました。
結局、明日明後日、また調査をしなければなりません。ハノイに帰って、日曜日にはサッカーをしたかったのですが、致し方ありません。
今泊まっているホテルの部屋の壁にかかっている絵。油絵と思ったら、タペストリーでした。私のフィールドのバッチャンは周りを池や川で囲まれていて、山こそ見えませんが、バッチャンを思い出させる、そして、なんとなく気持の落ち着く絵です。
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