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2008年11月20日 (木)

紆余曲折の外部資金申請

 研究者として生きていくには論文を書くことも大事ですが、最近は外部資金を取ってくることも重視されます。代表的なのが文部省の科研費ですが、採用率は20%前後です。一人が一件の申請をしていると考えると、五人に一人しかもらえていません。昨年から私も科研費を申請するようになったのですが、蚊をテーマに申請すると過去の業績の面でかなり厳しいと感じます。今年はいくつか半分こじつけで業績欄に加えましたが、できたら申請するテーマに近い業績が欲しいと思っていました。

 ある財団が、リケッチアや寄生虫に関する、発展途上国の疫学的研究に助成金を出すことを一月ほど前に知りました。ダニが媒介する病気をベトナムで調査するとなると、この助成金の公募にぴったりはまります。外部資金獲得の実績が欲しいというのは本音ですが、ベトナムでの衛生害虫の研究に何らかの貢献をしたいというのも私の気持ちの奥底にあります。蚊のフィールド調査についてはNIHEのスタッフはかなり経験があるようですが、蚊以外の害虫、たとえばダニとかハエの調査や実験を行っているのを見たことがありません。

 NIHEの敷地内にJICAの支所があります。ここに8月までおられたIG先生はリケッチアがご専門で、NIHEでのリケッチア検査を指導し、新たにリケッチア研究室を立ち上げる準備をされてきました。ただ、検査体制が完全に確立される前に任期満了で帰国されました。NIHEでもリケッチアの調査研究はこれから重視されると、IG先生からお聞きしましたが、これまでの経験から言うと、何が起こるかわからないのがベトナムです。ドタキャンには苦い思いをしています。私ならダニの採集や同定ができますから、リケッチアの専門の先生にサポートしてもらいながら、NIHEのリケッチアのスタッフと協力して、ダニが媒介するリケッチアの調査の実績を出すことが重要です。私の知り合いで、ダニ媒介性リケッチアの第一人者の先生と連絡を取り、いろいろとアドバイスを頂きながら計画を練り、さらにNIHEのウイルス部の部長にベトナムでのリケッチアの調査研究の現状について話を聞いて、私の計画に対するサポートを約束してもらいました。

 さて、ダニの研究とは直接関係ない方なのですが、日本のボスにも申請について了解を得ようと思って先日メールを出しました。結構、結構、大いにやりなさいという答えを予想していたのですが、そんなに手を広げて、蚊の仕事は大丈夫なのか、という釘を刺した内容のメールが返ってきました。最初はかなり焦ったのですが、蚊の仕事は手を抜かないし、外部資金獲得の実績が欲しいのでなんとかご理解いただきたいと、改めてメールしたところやっと了解がとれました。

 その後で、別のある方に申請書の内容と書き方についてコメントをいただいたのを参考に内容を修正した後で、研究協力者の先生たちにメールを出しました。今日は一日それに終始しました。

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