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2008年12月

2008年12月31日 (水)

大みそかのベトナム語教師の更迭

 お昼はエントの人たちとルビータワーの17階にあるレストランでビュッフェ(=バイキング)を食べました。胃が小さくなったのか、はたまた風邪のせいで食欲が落ちたのか、ここのところ食が細くなりました。

 ベトナム語のレッスンは今日も午後6時からする予定でしたが、15分過ぎても来ないので電話をかけてみると、忘れてた、と。これから伺いますが、このままアパートにいますか、と尋ねられたので、もういい、と答えました。彼女は先週もボーイフレンドとバイクに乗っていた際に事故にあって、遅れてメールが入ったことがありました。以前の先生たちは時間前に来て、もう十分です、というくらいベトナム語を中心に時間をオーバーして教えてくれましたが、今度の先生は遅れてきて、時間きっちりに帰るし、第二外国語で日本語を勉強しているので日本語を教えて下さいとか、図々しいことを言うので、これを機会に先生を代わってもらうことにしました。

 昨日から風邪がこじれてしまって、UCさん宅で紅白を見てから年越しそばを食べる計画も、元旦にサッカー仲間でタコ焼きパーティーをする企画もキャンセルしました。しかも、今年最後のできごとがベトナム語教師の更迭とはね。日頃の行いが悪いのかなあ。

 いやな垢を落としたと思って、新たな気持ちで新年を迎えたいと思います。

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高くついた日本からのDVDとCD

 12月1日の誕生日にアマゾンコムで注文した本とDVD、CDが今日届きました。遅れたのは、秘書のTRさんの話によると、昼間に私のアパートに確認の電話を入れていたからだそうです。なんでも今回は税金がかかったとか。昼間にTRさんがバイクで支払いと受け取りに行ってきてくれました。日本だと1500円以上お買い上げの場合送料無料になるところが、2万2千円分買って、送料が5千4百円、税金が5千6百円もかかりました。払った金額の3分の1が送料と税金になります。本だけだともっとずっと安く済むのですが、CDとDVDは税金が高くつきました。TRさんはベトナムで買えば税金分で30枚DVDが買えると豪語していました。アシスタントのCoちゃんからは、独身なんだからもっと服を買っておしゃれをするとか、もしもの結婚に備えて貯金をするとかしないとだめだ、と説教されました。22歳も年下なのにそこまで心配してくれているのか(涙)。

 情けねえー、45歳独身剛毛オヤジ。

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2008年12月29日 (月)

ベトナムが優勝して帰るのに難儀する

 ハノイは昨日から久々の雨で、今日は雨の中試合をしました。結果は、またも1対2で負けました。「角田さんは余計なことを考えず、とにかく走りまくってください。」という監督の指示のもと前半はそれでも動いたのですが、後半は集中力が切れてしまいました。

 家に帰ってからたまっていた洗濯をしましたが、風邪をこじらせたみたいで、かなりだるくて洗濯の間は寝ていました。夕方、サッカー仲間から日本料理屋で鍋を食べるから来ませんかとお誘いの電話があり、どうにかタクシーをつかまえて参加しました。今日は、ハノイでベトナムとタイのサッカーの決勝戦が行われるので、皆テレビを見たいらしく、バイタクは全くおらず、タクシーも空車なのに素通りされました。結局、試合結果は引き分けでしたが、アウエーでベトナムが勝っていたのでベトナムの優勝が決まりました。それにしてもその後がすごかった。我々が食事をした店はキンマー通りという試合会場から市街地に向かう道筋にあったのですが、試合が終わると同時にベトナム国旗を振ったお兄ちゃん、おネエちゃんたちがバイクに2人乗り、3人乗りをして飛ばして行きました。道端の人たちも国旗を振り、鍋をたたいて、ガンガンとにかく音を立てていました。どこの交差点もベトナム国旗を持った人たちで埋め尽くされて、進むことも引くこともできず、当然タクシーも全くつかまらず、というか動いていないので、2kmくらい歩いて、どうにかバイタクのおじさんを捕まえて、渋滞をかき分けながら家の近くまでたどりつきました。疲れた。

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2008年12月28日 (日)

我が身の過ちをケーキで償う

 土曜日から帰国する人がいるので、今年最後の昼食をいっしょに取りましょうとフレラボのTRさんから連絡が入ったので、日本人スタッフ4人とベトナム人スタッフ3人で食事に行きました。「紀伊」の裏側にある、ベトナム料理を中心とした食べ放題の店でした。皆でワイワイ食べて、そろそろ私はデザートを食べようかと思った頃、われわれのテーブルのわきを通ったベトナム人おやじが突然、オエー。となりのテーブルやあちらこちらで昼間から飲んで、全くいい気な人たちだと思っていたらこの有様です。日本人スタッフのUCさんのシャツの袖とズボンの尻に部分にオエーがかかりました。おやじやはそのまま従業員にトイレの場所を聞いて駆け込んでいきました。われわれはすっかり食欲もうせ、もう出ようということになりました。お店からはシャツのクリーニングを保証してもらい、それから少し会計をまけてもらいました。

 帰りのタクシーは私とCoちゃん、TRさんが一緒だったのですが、彼女らはまだ食べ足りなかったらしく、「UCさん、アングリー。ウィーアー、ハングリー。」と、うるさく、そのうち、今日の私の格好は年寄りくさいとか言い出して、八つ当たりし出したので、しょうがないからTRさんお勧めの、オペラハウス近くのベーカリーに寄ってケーキを買いました。以前ベトナムのバターたっぷりのケーキで懲りたことがあったのですが、日本人の人が手作りで作っているというのを信用して買ってみましたが、割とおいしかったです。3時のお茶の時間にフレラボスタッフ全員で食べました。彼女らは、ツノダはとても優しい、素晴らしい、と、途端に態度が変わり、ベトナムにも褒め殺しってあるのか、とその時思いました。

 それにしてもなんでゲロおやじの代わりに私がケーキを買わなけりゃいけないんだろう。ま、いいか、今年自分も数回出したから。

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2008年12月26日 (金)

フレラボの勝手に忘年会

 今日、いきなり勝手にフレラボの忘年会を「蓮」で開きました。一つにはYS教授が忘年会をやりたそうだったことがあり、もう一つは私が直球女ともう一回勝負したかったので。ベトナム人スタッフは一人だけ40歳で亭主と子供二人の人で、他の三人は20代前半のお嬢さんたちなので、「いきなり言うな。こっちだって予定が入っているんだ。」、ってくらいひんしゅくをかいました。ホント、スミマセンデシタ。

 HTさんの言うには、私は第一印象がすごく悪かったらしいです。いきなり、かなり個人的なことをしゃべりだしたので、なに、この人、と感じたそうです。秘書のTRさんからも、私の第一印象が悪かった、としょっちゅうく言われます。

 うん、確かに。サッカーの飲み会で、監督から、「角田さんは、ベトナムに来る前に長崎にいて助手していて、その前に何をしていたんですか。」、と聞かれて、「ヒモしていました。」、と答えてしまいましたし。後である人から、「学生していた。」、と言えばいいじゃないですか、と指摘されました。おっしゃる通りです。

 来年は、新しく知りあう人達に少しでもいい印象を受けるようにしたいです。

 

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2008年12月24日 (水)

ある学術誌のレフリー

 たいていの場合、研究した結果はすぐに世のため、人のためになるわけではありません。まずは、論文として公表されます。実用的な仕事の場合は論文にする前に特許として申請されるそうですが、私のやっている研究はそのようなことには縁がありませんので、とりあえず論文にすることが最低限の責務です。論文は提出すればなんでもOKというわけにはいかず、他の研究者から審査を受けるわけですが、もちろんNatureやScienceのような超一流誌ですと、ものすごく審査が難しくなります。

 二週間ほど前に、韓国の昆虫学会が出版している雑誌からある論文の審査をしてくれるように依頼を受けました。見ると、最近私が出した論文に非常に近い研究内容ですし、そもそも私のその論文も引用されていました。パラパラと見て、あまり問題なさそうでしたので、審査を引き受けたのですが、なにせ英語でコメントを書かなければならないので、時間がかかりました。おまけによく読みなおすと、統計処理や論旨の展開やらに間違いが見つかりました。Discussionの後半になるとますます論旨が飛躍したり、いろんなミスが目立って、もっと見直せよな、と言いたくなりました。そんなこんなで今日やっとコメントを返しました。

 それにしても、電子ジャーナルは便利です。ニ十年前に国際便で原稿を送って、半年とか一年とか待ってやっと返事が戻ってきて、「残念ですが、...」なんてことを私も経験していました。それが、夕方の5時くらいにコメントを清書して、6時半にインターネットで入力を終えたら、7時前には編集長からご協力ありがとうございましたというメールが届きました。

 教官が学生の論文を直すのは仕事ですが、それ以外の他人の論文を審査するというのはある意味でボランティアです。自分がこれまで書いた論文ではいろんなレフリーに鍛えてもらったので、レフリーの依頼はできるだけ引き受けるようにするつもりです。今回の論文は中途半端な原稿を提出すべきではないという反省にもなり、自分もまた新しい論文を書かなければという励みにもなりました。

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2008年12月22日 (月)

リーグ戦の始まりとパゴダ訪問

 今週からリーグ戦が始まりました。これから5週間続けて毎週試合が行われます。今日の相手チームは以前戦ったことのあるベトナム人チームでしたが、速くて、汚いプレーが特徴でした。とにかくトップ下の39さんをはじめとして、かなり削られました。こんなチームには絶対負けたくなかったのですが、2対3で負けてしまいました。3点目の失点は、線審の誤審に抗議している間に取られました。うちのチームはこういう失点が多いです。審判のジャッジに対して数人が文句を言っている間に、周りの集中力が途切れて、縦一本を通されるようなケースが前にもありました。ベトナム人審判のベトナムチームびいきとレベルの低さはこれまでにもう嫌というほど分かっていますし、それでも一応彼らがいないと試合が成り立たないので、もう割り切ってやるしかないです。私も2回のチャンスを逃しました。負ける相手でなかっただけに、悔しい。

 夕方からベトナム人の友人とお寺に行ってきました。ここでは尼さんとお手伝いの女性が二人だけで生活しています。仏像も閻魔大王も日本と同じでしたが、日本のお寺に比べてこじんまりした印象を受けました。私はとても歓待されて、お供え物のザボンを御馳走になり、お土産までいただきました。ここのお寺はあまり裕福でないそうなので、恐縮しました。

 ハノイの街中は騒がしく、汚いけれど、お寺だけはきれいで、静かだと以前ブログに書いたことがありました。今度はもっと早い時間に訪れてみたいと感じました。

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2008年12月20日 (土)

二日酔いで翌日遅刻

 朝、目が覚めたら8時でした。8時に研究所を出発する予定だったので、即作業着に着替えてNIHEに向かいました。遅刻です。走っている最中に左の腿にまた痛みを感じました。

 十分後にNIHEに到着。職場から近いとこういうときいいです。そのまま車でバッチャンに向かいました。夕べの酒がまだ残っていたので、車の中ではなるべく息を止めていました。前日仕掛けたトラップを回収するのはいつも30分ほどで終わるのですが、今日はその30分が長かった。

 昨日のサッカーの忘年会では、一次会はまた結局イッキをやり、二次会はいつものオペラでした。7時に忘年会の会場に行ったときは一人しかいませんでしたが、あっという間に時は過ぎ、気がついたらGNさんがまた踊っていました。そんなこんなで家に戻った時は1時近くになっていました。

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2008年12月17日 (水)

SN君の新居祝い

 今日はベトナム人の友達と夕飯を食べる予定だったのですが、夕方、わけありのメールが入りました。しかたがないから家でビールでも飲みながらDVDでも見ようかと思って、実験室からエントラボに戻るとSN君が彼女と帰るところでした。私も帰る支度をしていると、SN君から、もし予定がなければ夕飯一緒にどう、と誘われました。彼女とデートなんだろうから、俺がいたらお邪魔虫だし、いいよ、と断ったのですが、ぜひ、と二人でさらに誘われました。NIHEに来て以来、何かと問題があった我々ですが、交流を深めるきっかけになるかな、とも思いましたので、一緒に食事をすることにしました。

 彼がバイクを運転しながら語るところによると、今日、彼の母親が彼の家を買ってくれたので、そのお祝いを彼女と私とでしたいのだとか。えっ。ベトナムにプラモデルなんてあったっけ、と最初は思ったのですが、話をきちんと聞くと、NIHEから6km程の所に一軒家を買ってもらったそうで、当分はこのまま親元から通ってしばらくしたら新居から通うそうです。

 夕食を食べていても二人にあてられっぱなしで、途中で帰ろうか、と思いました。三年前から知り合っていたのだったら、去年ニャチャンで紹介された彼女はなんだったのか、と思いました。彼はいま25歳だそうですが、25歳の時の自分だったらかなり反発を感じたでしょう。自分に持っていないものを全部持っているのですから。今夜はこれでも多少世馴れしたせいか、それとも年をとってしまったせいか、あまり頭に血が上りませんでした。

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2008年12月16日 (火)

下ネタ禁止

 このブログの一番最初に書きましたが、自分が職もなくて奥さんにも逃げられてどん底の時に、他の人のブログを読んで励まされたり、癒されたりしました。その中の一つに「セキララ○学」というのがありました。

 書いていたのは某国立大学の准教授の方で、当時まだ30代前半だったと思いますが、自然科学系のブログランキングで一位になったこともありました。大学と家庭での毎日をただ書いているだけだったのですが、お子さんの写真がとてもかわいらしく、かなり癒されました。

 それまで私は自分の研究のことしか頭になくて、子育てなど自分の人生設計に全くなかったのですが、そのブログの子供たちの写真と父親である彼のコメントを見ていると、通学途中で見かける、よその子供が次第に可愛く感じられるようになってきました。皮肉なもので妻の方は以前は赤ちゃんが欲しいと言っていたのが、その頃からぴたっと言わなくなりました。

 公募に出しても出してもいい返事をもらえない、論文を書いてもなかなか筆が進まない、じりじり焦りばかりが募るなか、この人のブログを読むと気持ちが楽になりました。

 けれども、だんだん官能小説みたいな内容が書かれるようになってきて、おいおい大丈夫か、これじゃセキララでなくてセクハラだ、と思っていたら、案の定、ブログの連載は中止となってしまいました。本人がスーパーで買い物をしていると、「先生のブログ、毎日楽しみにしています。」とレジの女の子に声をかけられるほどだったそうなので、大学構内でも有名だったのでしょう。大学職員としてはちょっと度が過ぎたかもしれません。

 どこまで書いたらいいのか、という線引きは、私自身よく考えます。とりあえず二十年来の付き合いのある友達も含めて何人かの女性がこのブログを読んでくれているので、意識して下ネタは書かないようにしています。本当は下ネタ大王なのですが。

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2008年12月15日 (月)

サッカー版「超勉強法」

 今日の相手はおそらく今年対戦したベトナム人チームの中で一番強く、一番クリーンなチームでした。結果は2対3でうちの負けでした。試合には右サイドバックでKB君と半分づつ出ました。右サイドバックは今日で2回目ですが、ディフェンスの仕方がよくわからず、スルーパスを何本か通されてしまいました。家に帰ってから、

サッカー初心者が「元サッカー部」に勝つ非常識な練習法

http://blog.livedoor.jp/leftyryu07/

という、魅力的な名前のブログを見て、練習法と基本的な戦術を勉強しました。なかなか説得力があるコメントが載っているので、私には参考になります。毎日少しの時間でもいいからボールに触ることとか、試合をやってここが足りないと実感した技術から練習するとか、当たり前ですが、効果的な練習法だと感じました。

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2008年12月14日 (日)

バッチャンの写真

 他の場所での調査があったため、先週、バッチャンでの調査を通常より数日前に行いました。今日はその時に仕掛けたトラップを回収しに出かけてきました。

Rimg0004_2 今日はどの家も庭に陶器をたくさん積み上げていました。そのせいでトラップを取り出すのに一苦労しました。

 陶器はこのように竹籠に入れて、クッション代わりにわらをはさみます。

Rimg0002  今でも荷物の運搬には馬が使われています。ごらんのとおり、こちらの馬はサラブレッドなどに比べると小さいです。

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2008年12月12日 (金)

これまでのタンチャン調査での反省

 何とかタンチャンでの3回目の調査が終わったわけですが、あまりいい結果が得られていません。前回の調査の際にパスツール研のスタッフの一人が作業内容をごまかしていたことを書きましたが、今回は採集してきた蛹を数匹失くされてしまいました。毎日、最後に私がきちんとデータの最終チェックをしておくべきでした。この調査は毎回反省ばかりです。

 去年、AT君とホーチミン市のスラム街で調査をした時に、仕事の際のベトナム人に対する彼の高圧的な態度はやりすぎじゃないかと感じましたが、私も少し考え方を変えないといけないかもしれません。サボろうと思ったら徹底的にサボる人をこちらに来てずいぶん見てきましたので。

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2008年12月11日 (木)

2008年12月のフィールドの写真

Rimg0014_2 

 ここが私のフィールド。熱帯しています。

Rimg0013_2

 ディズニーランドのジャングルクルーズを思い出しながら、狭い道をてくてく歩いていくと、

Rimg0011  こんな家が建っていたりします。この家でなくて、隣の家に用があったのですが、あいにく留守でした。

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 エビの養殖池で泥をすくっているおじさん。だんだん池が泥で埋まってくるので、このように時々池の中の泥を外に出さなければいけません。

Rimg0004_2

 けれども、道にまで、しかも目的地への唯一の道にまで泥を積み上げるので、バイクでは進めません。現地案内のおじさんが、道端にあった(のかそれとも誰かが置いた)ヤシの葉を敷いて、どうにか歩いて渡りました。

 この3日間はこのような場所で仕事をしていました。

 特にオチはないのですが、落ち葉拾いということで。

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2008年12月10日 (水)

ビール飲んで、ドリアン食べて、カニになって、シカになる

 「なんか見かけない果物が、まわった家の庭にいっぱいなっていたよ。」

 長崎から来た、今回のプロジェクトの責任者であるKWさんが、調査からの帰りの車の中で言いました。確かに道端の露天でも売っています。「あの果物はなんていうの?」と、パスツール研のTGさんに尋ねると、英語の名前はわからないけど、とりあえず今が旬だ、という答えが返ってきました。

 夕食は、いつもTGさんと我々と一緒に食べるのですが、今日は別のお客さんが来ているので一緒に食べられないとTGさんが夕方すまなそうに話しました。代わりに長崎大に研修に来たことのあるKN君が、知り合いの経営しているカニ料理の店に連れて行ってくれる、ことになりました。

 待ち合わせの時間にKWさんとホテルの前に降りていくと、KN君が待っていました。彼は、TGさんから頼まれたと、食べ物をお持ち帰り用の容器に入れて持ってきていました。我々は、お客さんに非常に気を遣うTGさんのことなので、やっぱり昼間話したフルーツを持たせたのか、と思ったのですが、なぜかドリアンの匂いがしました。

 夕食は、ビールを何本か頼んで、KN君が頼んでくれた料理を食べました。どれも辛くて、KWさんも私も辛い料理は好きな方なのでそれはそれでおいしかったのですが、結局カニは食べませんでした。

 夕食を食べている間にどうにもドリアンの匂いが鼻についてしょうがありませんでした。KWさんも私もホテルにこれをお持ち帰りしたくなかったので、デザートとしてここで食べてしまおうと考えました。ちなみに容器を開けると件の果物はなくて、全部ドリアンでした。

 「だけど、ドリアンって、悪酔いするらしいよ。」と、KWさん。

 「それって、なんでですか。」

 「胃の中でアルコールと混ざると発酵するらしいんだ。」

 ふーん、まあいいか、と安易に受け止めて、とりあえず食べました。ちなみにKWさんも私もドリアンの匂いが苦手なだけで、食べられます。

 ホテルに戻ると、なぜか腹が膨れてきました。胃検診の時にバリウムを飲んだ後の感じで、いつもは一ヶ月くらいの腹が六ヶ月位に膨れてきました。突然唾が出そうになって、はいてみると、ぶくぶくと泡になっているではありませんか。なんで俺がここでカニになるんだ、と思っていたら、胸にこみあげてくるものがあって....それほど飲んだわけでもないのに、汚い結果となり果てました。

 実際に、胃の中で食べた物が発酵して、ウシかシカになった気分でした。

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2008年12月 9日 (火)

写真

 昨晩11時にホーチミンに着いて、今日は6時にホテルを出てフィールドに向かいました。バイクに便乗して、蚊を捕るトラップを仕掛けて、ボウフラを取る日があと二日続きます。

 2週間前にホーチミンにきたときの写真をONさんがYahooアルバムにアップしてくれました。でも、ONさんは試合に出ていたので当然試合の写真は2枚しかなくて、あとは飲み会の写真ばっかりでした。応援に来てくれた女性陣の写真は爽やかでいいのですが、自分がカラオケ屋で歌っている写真とか反省会でIM君になぜか抱きついている写真とかはっきり言って醜くくて、やめて欲しいっす。

 学生の時はおバカ写真をたくさん撮っても笑っていられましたが、さすがにおじさんになると醜い。

 写真といえば、SKETCHというベトナム在住邦人向けの雑誌があるのですが、12月号にはフレラボのYM教授のインタビューが載っています。私から見ると実物より恰好よく写っているのですが、ご本人は気に入らないらしいです(それにしてもあの手の形は何を示しているのでしょうか。岡本太郎を思い出しました。)。

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2008年12月 7日 (日)

前の晩に飲み過ぎてへろへろのゲーム

 昨日はJICAのIKさんのお宅にフレラボのUCさんと一緒に呼ばれて、奥様の手料理を御馳走になりました。キンピラゴボウとか、煮物とか、久々に日本の家庭料理を食べることができて満足しました。お酒もビール、ワインから日本酒、焼酎とすべていただきました。他にもハノイ在住のいろんな日本人の方が呼ばれていて、皆仕事が違うので、いろいろ面白い話を聞かせてもらいました。

 話も盛り上がって宴たけなわという時に、私の携帯が鳴りました。明日のホーチミンのことか、と思って電話に出ると、サッカー仲間のGNさんからでした。カラオケで飲んでいるから来いという呼びだしにタクシーを拾って、MMさんの行きつけのカラオケに入ると、もうGNさんは出来上がっていました。つーか、電話を受けた段階で出来上がっているのはわかっていましたが。12時半まで歌って、騒いで、へろへろでアパートに戻りました。

 今日は朝8時20分集合で、9時からベトナム人チーム相手の試合でした。なんとか集合時間に間に合いました。試合の方は前半すぐに2点入ったので楽勝と思ったのですが、後半から相手チームの人間が入れ替わって2点取られて、結局引き分けでした。今日は20人以上集まったので、私は15分だけの出場でした。それでも正直、いっぱいいっぱいでした。人数が多かったので試合のあと紅白戦をやったのですが、もう足がついていきませんでした。ストレッチを入念にしたのですが、両足の腿がプチッと切れそうでした。

 もう年なので試合の3日前からコンディションには気をつけていますが、昨日の飲みはやはり無理がありました。

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2008年12月 6日 (土)

早めに終わったバッチャン調査

 来週からまたホーチミンに1週間出張なので、予定より早くバッチャンに調査に行きました。雨が降らないせいか、水の入った容器が少なく、そのためボウフラの数もかなり少なくなりました。冬場に生息場所が限られるなか、ヒトスジシマカがどうやって難局を乗り切って、春から数を盛り返すのかがそもそもバッチャン調査のきっかけなのです。

Photo いつもは4時間くらいかかるのですが、今日の調査は2時間ほどで終了しました。この調査でいっしょに仕事をしている、エントのGさんから買い物をしたいのでマーケットに寄ってほしいと頼まれたので、帰りがけにバッチャンのマーケットに寄りました。壺や食器が所狭しと並んでいます。今度、急須とか買おうかな。

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2008年12月 5日 (金)

塞翁が馬で器材を直してもらう

 蚊を捕るトラップは使っているうちにだんだん傷んできます。蚊を集める網の部分が破れたり、電気でファンが回るのですがファンとコードの接続箇所がはずれたりします。網の破れは小学校の時の家庭科を思い出しながら、かつ漁師さんの気持ちになりながら針と糸で直します。しかし、はんだごてなどない持ってきていないので、さすがに電気系統の修理はできません。

 先週の昼休み、いつまでたってもエントの誰も食事に行こうと声をかけないなあ、と思っていると、フレラボの人たちが食事に誘いに来ました。じゃあということで、外で割と時間をかけて食事をして帰ってきたのですが、エントの人たちは皆食事に行って、誰もいませんでした。カギが閉まっているので、オフィスには入れません。オフィスの前で困っていると、受付のお兄ちゃんが英語で、ここ(受付)で待っていなよと、声をかけてきました。お言葉に甘えて、受付の部屋に入り、お兄ちゃんと話をしました。彼の話では大学の電気工学科を卒業したばかりだそうでで、そんな人がなんで受付をしているのか、ベトナムはやっぱりわからないなあ、と感じました。ちなみに先月までは、NIHE食(社員食堂)のおばさんが受付をしていました。

 おととい、受付のお兄ちゃんに、トラップを直せるかと聞くと、道具がない、と一旦は断られました。けれども、後で、家に持っていって直すけど、いいか、と尋ねてきたので、トラップを預けると、翌日直して持ってきてくれました。

 そのお兄ちゃんが、自分は別の部署に移ると言っていた通り、今日から別の人が受付に来ていました。

 人間万事塞翁が馬。

 いい年して、俺だけ仲間外れか、とか思いもしましたが、そのおかげであまり仕事に関係のない人と話をする機会があって、器材を修理してもらえました。

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2008年12月 4日 (木)

トラップにまつわるトラブル

 蚊を採集するトラップを30台、今年の夏に購入しました。ベトナムの電圧に対応していなかったため、実際に使ってみると煙が出る、動かないなどのトラブルが相次ぎました。その時は何とかごまかして使いましたが、後々のことを考えると部品を全部交換した方がいいと思ったので、先日業者に来てもらって、部品を交換するように交渉しました。当然、ただでやってくれるように要求したのですが、部品代は払ってほしいとのあちらの条件をやむなく飲む結果となりました。

 今日、その業者がやってきて、部品を交換してもらったのですが、新しく購入した30台を前もって揃えたはずなのに、2台古いトラップが混じっていました。おまけにすでにホーチミンに送ってある分を含めても全部で2台足りないことがわかりました。

 先日、エントの人たちが黙ってトラップを6台、ニャチャンに持っていこうとしたので、注意したばかりでした。それ以前にも勝手に箱を開けたり、保管場所を移されたので、その際にごちゃごちゃになったのでしょう。トラップは今バッチャンで行っている調査の分を除いて、ホーチミンに常時置いておくようにしようと思います。Kさんと最初はそういう予定でしたし、たびたび勝手に使われているので、調査直前になって焦ったりすることがあります。

 フレラボでも黙って実験道具を持っていかれて困るという話を耳にします。こういうのは、ベトナムの人は悪気がないのか、日本は金持なのだから当然と思っているのか、実際のところよくわかりません。でも、日本の感覚だと失礼、非常識です。

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2008年12月 2日 (火)

誕生日のお祝い

 今日は私の誕生日でした。朝の9時半頃に花屋の人が花を届けに来ました。フレラボのベトナム人スタッフ4人の名前で私にと紙に書かれていました。ありがとう。

 ベトナム式に私のおごりで、フレラボの人たちとお昼にブンチャーを食べに行きました。とはいっても、数人の人は今日はとても忙しくて一緒に食べられなかったので、その人たちの分は持ち帰りにしました。

Rimg0001_3  誕生日にいただいた花束。下の部分は緑と白の紙でできています。私が持って歩いたら恥ずかしいので、エントの部屋に置いてあります。

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