先週出張したホーチミンは暑かったのですが、ハノイもここ数日蒸し暑い日が続いています。本棚には革表紙の洋書が数冊あるのですが、古いのにはカビが生えていました。部屋にはエアコン以外にも空調設備があるので、全室いつもつけていますが、書斎にしている部屋の空調は故障しています。これから本格的に湿気との戦いが始まるので、今のうちにTRさんに頼んでベトナム語で管理人に伝えてもらった方がいいかもしれません。
昨日のベトナム語の授業で、ベトナム語では祖父に対して父方と母方で呼び方が違うことを教わりました。他にも、日本では父や母の弟は叔父で済ませますが(ちなみに父母の兄の場合は伯父)、ベトナムでは父親の弟、母親の弟で呼び方が違います。叔母も同様です。
面倒くせえなー(ここは日本語)、なぜなんですか(ここだけ英語)?
と先生に尋ねると、それは日本とベトナムの習慣や文化の違いだそうです。いとこ同士でも、父が長男が次男かでいとこ間のランクが決まり、相手の親族内ランクが上だと年下でもチイ(一般に自分より年上で両親よりも若い女性に使う呼び名)と呼ぶそうです。
この話をしていて、サザエさんを思い出しました。波平、舟が正面に座り、カツオ、わかめ、タラちゃんの順に対面に座って、いつも同じ席順で子供達は波平の話を黙って聞かされます(いつも3人は背中向きです)。
私が物心ついたころ、家には両親と兄妹のほか、祖父、伯母、いとこがいました。食事をするときの席順はサザエさん同様我が家も決まっており、隠居して一番仕事をしていない祖父が一番偉い席についていた(テレビの真正面)のを子供心に変だ、と思っていました。ちなみに私はテレビが一番見づらいという点においても、末席の中の末席でした。保育園(田舎なので幼稚園ではありませんでした)の頃だったか、一度、反抗して、祖父が席に付く前に祖父の席に座ったことがありました。このときはかなり祖父に怒られました。今では祖父の苦労も多少わかり、敬う気持ちもありますが、当時の自分には全くわかりませんでした。
祖父は妹を可愛がり、その妹を私はよく泣かしていたので、よく怒られました。新聞紙を丸めて蠅をたたいていた、その紙で、そのままよくたたかれました。時には蠅たたきでたたかれました。子供心に、僕は蠅じゃない、と感じたものです。
何の因果か、今は蠅や蚊でメシを食っています。
三つ子の魂百まで。
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