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2009年8月15日 (土)

日本語の勉強と鍋から推察してしまった日本料理屋

 水曜日まで毎朝5時半に出発して、午後3時ころに戻り、サンプルを確認した後、羽化した蚊を同定する作業をやっていると夜の8時過ぎになり、その後ホテルに戻ってその日のデータを入力しているとだいたい夜中の12時ころでした。データの入力はサボりたくなるのですが、パスツール研に戻ってからデータを回収していったんチェックしても、いざ入力するとなると読めない文字があったり、抜けてる箇所が見つかったりするので、翌日すぐに確認するためにも、データを取ったその日のうちに済ませるに限ります。

 昨日はサンプルが少なかったので、久々に6時前に作業が終わったので、パス研の新人スタッフの人に日本語を教えることにしました。その前の日に彼女から日本語を教えてほしいと頼まれたのですが、別の用事があったために断ったので、なんとなく悪い気がしたので声をかけました。

 ひらがなの「あ」から始めて、片仮名の「ン」で終わるまで読み方、書き方について教えました。「つ」の発音だけはあきらめました。何度、「タ、チ、ツのツ。」と教えても、「チュ」とか「ス」とかしか発音できませんでした。これは日本人の[R」と[L]みたいなもので、どうにも聞き分けられない音なのかと思いました。

 勉強を終えてホテルに戻ろうとすると、夕食に誘われたので、一緒に夕飯を食べることにしました。しかし、誘っておきながら、パスツール研近くの食堂やレストランについて詳しくないというので、日曜日にTさんと行った鍋料理の店にしました。

 ベトナムの方は鍋料理が好きで、真夏でも食べます。前回もこの日もここの店は混んでいました。前回はベトナムに来て初めて味噌が入っている感じの鍋を食べたのですが、好き嫌いがあるだろうなと思いましたし、彼女がタイ風のスープなら食べられるというのでタイ風の鍋料理を注文しました。そして、それぞれ食べたいトッピングを注文に加えていったのですが。

 ダシが出るように初めに魚介類とキノコを入れ、煮立った後で、次に肉と野菜を入れようとしたら、彼女から質問がきました。

 「なぜ、最初にエビとキノコを入れて、後から豚肉を入れたのですか。」

 (ダシが出るように決まっているだろ。それに、鶏肉ならともかく最初から豚肉を入れたら硬くなっちゃうじゃないか。)と、頭の中で考えたものの、英語でどう説明すればいいのか考えあぐねていたところ、彼女がいきなりラーメンを入れようとしました。

 「ストップ。何でいきなり麺を入れるんだ(ここは英語)。」

 「私の家では、皆がそれぞれ好きなものを入れて食べるんです。私は今すぐに麺を食べたいから、麺を入れるんです。」

 (無言)

 見ると、野菜と思っていたのはヨモギなどの雑草で、カボチャかと思っていたのはマンゴーでした。結局、タイ風鍋がベトナムローカル鍋になっていました。

 彼女のお姉さんは近々日本食レストランをオープンするそうです。彼女はそれもあって日本語の勉強をしているようです。そういえば、五十音表の裏側には、「こんにちは。」や「さようなら。」といった会話ではなくて、「チョット、オマチクダサイ。」とか、「ショーユ」とか、日本の居酒屋で使いそうな単語や文が書かれていました。

 「私の姉がお店をオープンしたら、食べに来て下さい。」と言われて、返事に困りました。絶対に食べた後で意見を求められると思ったので。

 

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