ベトナム人のハンカチと二十年後の民度
日本では新型インフルエンザでの死亡が何人か大変そうです。今回のフォーラムでも圧倒的にインフルエンザ関連の発表が多かったです。ただし、最先端の発表なので私にはさっぱりわかりませんでした。今日の午前中はホテルの部屋で論文書きをしていました。
ベトナムにも新型インフルエンザは入ってきているようですが、なぜもっと感染が広まらないのか不思議です。日本人から見たら衛生という概念が欠如していますから。
オフィスやトイレの洗面台に多少気のきいたところですとタオルがぶら下がっています。そしてタオルが汚れたら新しいタオルを隣に掛けています。日本人の感覚ですとタオルの共有はウイルスの感染につながるので、衛生的でないと考えるのが常識ですが、ベトナムではまだそのような考え方は定着していません。
ベトナムの女性はハンカチとかタオルを持ち歩きません。日本に帰った時にハノイとホーチミンのエントの人たちにハンカチをお土産に買っていったのですが、辞書でハンカチという単語を指して、これは何をするために使うのですか、と後で尋ねられました。外で手を洗って拭いたことないんだ、とわかると、こりゃ説明しようがないなと思い、とりあえず、涙を拭くときに使います、と答えておきました。
フォーラムが終わり、ベトナム人の人たちと長崎から来た教官も含めた日本人スタッフと一緒に夕飯を食べました。庶民的なタイ料理店でしたが、そんなに騒がしくなく(一気とかやっていない)、店もきれいでした(床に残飯やごみを捨てる客がいない)。帰りに電車に乗ったのですが、切符の販売機が故障していたのが直ったとたん、自然と一列に行列ができたのには感心しました。まずベトナムでは我先に切符を買おうとするでしょう。
ハノイは二十年後にはバンコクのようになるとあるベトナム人が言っていましたが、民度もそれと並行して上がっているのかとふと思いました。
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