昨年度のプロジェクトの検討会
水がめに蚊の忌避剤をつけた蓋をすることでデング熱の患者減らそうという、昨年度のプロジェクトについての検討会をホーチミンのパスツール研で行いました。日本からわざわざKさんも来て、蚊の数の変化、住民の抗体価の変化などを討議しました。私はBGトラップで捕えた蚊の成虫について解析したのですが、蓋をすることで特に変化はありませんでした。一方、統計処理の方法に間違いがあったので今の時点ではっきりとは言えませんが、水がめを含めた容器にいたボウフラと蛹の数については違いが見られそうでした。これについては、後で解析し直します。住民の抗体価については蓋をすることで子供には効果がありそうだったのですが、いかんせん、サンプル数が少なくて、統計的な差は出ませんでした。とりあえず、なんとか一報は書けそうだということでKさんと納得しました。
会議の後、ホーチミンパスツール研のウイルス部長のHさんに、蚊からのウイルス抽出について教えてもらえないか頼んでみたところ、快諾をいただきました。この返事を聞いてまたほっとしました。
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