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2009年10月

2009年10月31日 (土)

今年のおでんとお好み焼きパーティ

 夜にフレレボのベトナム人スタッフの女の子三人と私のアパートでお好み焼きとおでんパーティをしました。フレラボの日本人スタッフは学会等でほとんどいないのに、宴会をしました。ちょうど一年くらい前におでんパーティをうちでやって、先月くらいからベトナム人スタッフからいつやるの、いつやるの、と言われていたので、じゃ、寒くなってきたことだし、やろうかね、ってことで、日本人男二人、ベトナム人三人で飲み会をしました。

Rimg0006  おでんとお好み焼きと枝豆。お好み焼きは焦げてます。ベトナムにもお好み焼きらしき食べ物があって、バインセオと言います。粉がもっとずっと少なくて、もやしとかをたくさん入れます。Tさんは、ベトナムのバインセオに比べて粉がおいしいと言っていました。

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2009年10月25日 (日)

M先生肩脱臼

 久々のサッカーでした。初めて対戦するベトナム人チームとの試合でした。前半30分を戦った感じでは相手は弱そうに思えたのですが、なぜか追いつかれて結局2対2の引き分けでした。試合中にM先生が肩を脱臼し、途中退場となりました。どちらかというと痩せているM先生ですが、脱臼した側の肩の骨がくっきり浮き出ているのにはビビりました。本人の話ですと、癖になっているそうです。リーサルウェポンのメルギブソンみたく、自分で壁とかに打ち付けてはめられればいいのですが、現実には本人はおろかビビって誰も手出しができませんでした。

 夜に本人からメールが回っていました。フレンチホスピタルで直してもらったそうです。よかった、よかった。

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2009年10月23日 (金)

英語のできない新人に手を焼く

 昨日からハノイで蚊の調査をしています。今回は私以外は女性です。私とチームを組んだ相手は一月ほど前に入った新人なのですが、ほとんど英語ができません。今日は仕事の途中で停電になり、何より先に昨日仕掛けたBGトラップを回収しようと彼女に伝えたのですが、わかってもらえません。今日ラボに残っていた人に彼女が電話をかけて私と代わってもらったのですが、彼の英語も前からイマイチなので、さっぱり伝わりませんでした。もう片方のチームにも電話をしたのですが、これも伝わりませんでした。

 お昼に明日の予定を伝えたときに現地を案内してくれる保健所の女性の名前が出たのですが、そういうときだけは皆異常に勘を働かせます(頼むから仕事でもっと気を配ってくれ)。

 仕事を終えてNIHEに戻った後で、英語のできるスタッフに私の英語をベトナム語に通訳してくれるようにお願いして、今日のパートナーに調査の注意点について説明しtもらいました。現地で案内してくれるおじさんをあまり先に行かせない(うちらが着くのを待てずに家の人がトラップのコンセントを抜いてしまうでしょ)、訪問した家の人からチェックを拒絶されると頭から決めつけないで、うまく説得する(最初からあきらめてどうすんの)、などなど。

 明日もう一日がんばります。

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2009年10月18日 (日)

やる気のないSを切り捨てする

 やっと、南部のフィールド調査が終わりました。今日はホテルのサウナで1時間近く汗を流してからマッサージをしてもらいました。

 これまでは南部のフィールド調査にはNIHEからS君がついてきたのですが、今回で辞めてもらうことにしました。Yさんからサンプルなどの荷物を持ってハノイからホーチミンまで往復するのは大変だろうからというのでつけてもらったのですが、ホーチミンで次の仕事があるから残る、となると彼に来てもらう意味がないのが第一の理由です。

 第二の理由はこのプロジェクトに参加してほしくないと感じたからです。フィールドから帰ってもいつも後の処理がいろいろあるのですが、最低限のことしかしません。Yさんは前回S君に手伝わせていいと言ってくれたのですが、仕事を頼むとパスツール研の人に頼んで先に帰ってしまったり、なるべくサボって私やパスツール研の人にやってもらおうとします。同じくらい能力のある人材がホーチミンにいるのにハノイからの往復の旅費とホテル代を出すのが馬鹿馬鹿しくなりました。仕事が嫌なんだ、と感じざるを得ません。BGトラップの網が破けて蚊がいなくなっていると、自分の仕事が減ったと喜んだり、とにかくやる気がないのを見せつけられると自分は腹が立ちますし、周りの士気にも悪い影響がかかってくると思いました。

 自分は厳しすぎるのか、S君はどう受け止めるか、ここ数日考えていました。いつかS君が変わるのを待ってそれまでは我慢してこのまま続けるか、S君を切り捨てて自分の仕事を少しでもよくする方に力を注ぐか、どちらを選ぶかという段階まで頭の中を煮詰めたら、私の答えは決まりました。不器用でもせめて本人のやる気が見えればばこっちも待っていられますし、私の立場はそもそもプロジェクトありきです。

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2009年10月16日 (金)

ナンチャッテもみじ

 パスツール研究所の新人の人(本当は研修で来ていました)のお姉さんが日本食レストランを開店することを以前ブログで書きました。彼女から、もう店はオープンしているので、ぜひ来てくださいとメールをもらったので、今日の夕飯にTRさんと行ってみました。

 Japanese Restruant Aki。どうせナンチャッテ日本食屋だろうと予想していたのですが、枝豆がイマイチだったのを除くと、まずまずでした。値段も普通の日本食屋並みでした。Akiという店の名前は、お姉さんの旦那さんが以前日本に留学した時に紅葉にいたく感激したので、この名前にしたそうです。

 一階のフロアの真ん中に、ビニルに絵を描いてできた葉をつけたカエデの木がありました。これは流石にナンチャッテでした。

 今頃、東北や長野は紅葉なんでしょうね。

 車で紅葉を見に行きたいなあ。

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2009年10月15日 (木)

疑ってすまないと思いつつ、Tien Giangの人達

 ようやくTien Giangでのサンプリングが終わりました。少し前に書きましたが、このサンプリングにはパスツール研の問題のある人が参加していたので少し不安がありました。

 昨日、彼の作成したデータシートをパソコンに入力していると、どうもチェックしているはずの容器の数が少ない。Tien Giangというのは田舎で、皆家の周りに水がめや防火用水みたいなコンクリートタンクに雨水を貯めています。2個というのは少なすぎます。

 どうするのか迷いました。前回あれほど文句を言ったのだから、たぶん、大丈夫だろう、と思いたいのはやまやまです。もし、実際に彼がきちんとやっていたらかなりプライドを傷つけるでしょう。今回一緒に調査している中で一番英語のできる人に、裏庭をちゃんと見ていたか、とか聞いてもらったのですが、ちゃんとやったという返事でした。さて、どうしたものでしょうか。

 いつもならNIHEから一緒に来ているS君とサンプリングをするのですが、結局、今日は疑いのあった人とまわりました。結果的には、きちんとやってくれていました。

 よっしゃ、わしはあんたを信じたる(なぜか関西弁)、と言いたかったのですが、サンプリングのレベルをどうしても上げておきたかったので、いやな役目だと思いながらも点検しました。

 一昨年、長崎大の博士課程のA君と初めて一緒に調査をしたときには、A君は人が悪いと思ったものです。でも、仕方がないです。言葉のコミュニケーションがうまくできないのなら、態度で示していくしかないです。心では疑って悪かったと思っていますが、彼には悪かったとは言いませんでした。とりあえず、角田と調する時にはごまかしできねえ、と思っていてくれればいいです。

Rimg0003_2 Tien Giangから帰る途中で、運転手の人が突然車を止めました。彼は車を降りて後ろへ歩いて行って、なにか動物を持って歩いていたおじさんのところに行きました。

 蛙のくしざしを持っている運転手さん。後ろで槍みたいなのを持って裸足でいるのが蛙を仕留めたおじさん。

 結局、運転手が8万ドン(約400円)で買って行きました。

Rimg0002_2  勉強中のベトナムの女の子。私の故郷は群馬の田舎です。小学校の時に担任の先生が、妹を背中におぶってお風呂(薪で沸かす風呂です)を沸かしながらその火で教科書を読んでいた女の子の話をしたことを思い出しました。

 写真の子はチョークのようなもので床に英単語を書いてはぼろ布で消し、時々ハンモックを揺すって寝ている妹か弟をあやしていました。

 昭和30年代の日本がここではまだ残っています。

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2009年10月13日 (火)

研修生の講演要旨の催促

 今回の調査はいつもより長く感じます。日本ならともかく、三週間ホーチミンでホテル暮らしというのは疲れます。やっぱり今の自分にはハノイの生活が落ち着きます。

 来月日本に研修に行くD君が研修の最終日に発表をしなければならないのですが、その要旨をひと月前から催促されていてまだ出していません。彼は、今度の研修の結果を発表するつもりなのですが、どうしてまだやってもいない実験の要旨を提出するつもりなのか理解に苦しみます。たぶん以前日本に研修に行った時の報告とか、この数年間の長崎大学と関わったプロジェクトなら何でもいいと思うのですが、私自身その報告会の趣旨を把握できていません。彼が言うには、日本を訪問したのは6年前のことでだいぶ昔ですし、他人のデータを借りて発表はしたくないとのこと。とりあえずメールで日本に問い合わせします。

 しかし、ベトナム人を日本に研修に送り出すのって大変です。

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2009年10月12日 (月)

休日の短い午前

 日曜日はいつも早朝サッカーなのですが、今週来週とホーチミンのためサッカーはなしです。土曜日も朝6時半出発ですから、日曜日はゆっくりしています。午前中に「クリスマスキャロル」の主人公をTVディレクターに置き換えたアメリカ映画をテレビで見ました。これ、大学生の頃に同級生のM君がおもしろかったと言っていたのを思い出しました。その後、インターネットで仕事に関連しそうな論文を閲覧して、持参した本をパラパラ読んでいたらすぐにお昼になってしまいました。休みの日の午前中は短すぎます。

 蚊の蛹が毎日羽化するので、途中でお昼を食べた後、1時にパスツール研に行きました。明日一緒に仕事に行くK君がわざわざオフィスを開けに来てくれていました。早く終わらせよとしたのですが、結局4時半までかかってしまいました。

 明日から3日間は少し遠いフィールドへ行きます。遠いのは別にいいのですが、明日はパスツールエントの問題のある男が調査に参加するので今から頭が痛いです。

Rimg0006_2  今日のお昼。春雨にキクラゲと鶏肉、ねぎがのっています。左はキャベツを刻んだもので、サービスでつけてくれます。野菜不足になりがちなのでたいてい全部どんぶりにぶち込んでいただきます。これで20万ドン(円高なので100円くらい)。

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2009年10月10日 (土)

実習を教えるはずが自分も受けることに

 毎日6時半に蚊を取りに出発して、8時過ぎから11時まで採集、午後は4時ころまで取ってきた蚊の同定とデータ整理をしています。そのあとホテルに戻ってから科研の申請書書きをやっています。本当は今週の火曜日が研究所内の締め切りだったのですが、どうにも考えがまとまらず、昨日になってようやくかたちになりました。明日、明後日ともう一度見直してから提出します。

 11月に日本に帰国する予定ですが、当初の一か月の予定が十日くらいで済みそうです。ベトナム人のD君が熱研で実習するのに忙しいT教授に代わって私が面倒みなければならないのですが、ほとんどの実習をNIHEで行うことになりました。といっても私が教えるのではなく、彼と一緒にGさんからウイルス分離の実習を受けるわけです。ウイルスを扱う技術を磨くのにはいいかもしれません。

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2009年10月 7日 (水)

ウイルス研修

 土日にハノイに戻って、ダウンロードしておいた文献のプリントアウトや11月に日本にJSPSの研修に行くDと打ち合わせをしました。今回はできるだけNIHEでウイルスの専門家のGさんから指導を受けてから、一週間程度日本で研修受けるように取り計らったのですが、幸い長崎からOKが出ました。ちなみに私もDをサポートする形でチクングニヤウイルスの実習を一緒に受けます。 

 パスツールでのデングウイルスの研修は今日でどうにか終わりました。残念ながら、今回持って行った蚊のサンプルはすべて陰性でした。さあ、明日から自分でウイルスの検出をやりなさいと言われたら、固まってしまいそうですが、徐々に自信を持てるようにします。

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2009年10月 3日 (土)

人工吸血装置の視察と持ち帰り

 午後はお世話になっているパスツール研究所のウイルス部のHさんの講演会があるとかで、実験はしませんでした。代わりにホーチミンに来ていたYさんにお願いして、オックスフォード大の施設に連れて行ってもらいました。ここには、蚊を飼育する施設もあり、そこで人工吸血の装置を見せてやると、以前Yさんに言われていました。

 パスツール研究所は市の中心部から空港よりにあるのですが、オックスフォードの施設は市の反対側にありました。大きな病院の一画にある、三階建ての建物がそうでした。蚊を飼育している部屋は屋上の階段の踊り場のようなところに狭苦しくありました。四畳半ほどの部屋で、これからNIHEの実験室に作る感染部屋とそれほど変わりません。人工吸血のやり方などを見させてもらった後、そのままついでにYさんから人工吸血の際に使うポンプをハノイに持ち帰るように頼まれました。Yさんの宿泊しているホテルを経由して、 来たときのタクシーでそのまま空港に向かいました。

 ホーチミンに来るといつも帰りの飛行機が遅れます。日本ではJALが今問題になっていますが、ベトナム航空に比べたらJALのサービスはずっとましな気がします。Rimg0004_2

 蚊を吸血させる装置。フルーツの絵が描いてある紙コップに蚊が入っています。その上のガラス瓶につなげたゴム管からお湯が出入りするようになっています。お湯が」人の体温くらいに暖まったあとでガラス瓶の中に動物の血を入れます。

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2009年10月 1日 (木)

ホーチミンでの仕事といらいらした通勤

 朝8時にパスツール研究所に行って、細胞を培養したりデングウイルスを検出する作業をして、お昼にホテルに戻って休憩を取り、午後から再び研究所で仕事をして、4時半頃に仕事を終える毎日です。新しいことを覚える毎日なので結構時間の経つのが早いです。夜は割と暇、と言いたいのですが、来週までに科研の申請書を書かなければいけないのでノンビリはできません。

 ずるずる先延ばしにいていた原稿を一つ今日の夕方にやっと書き上げました。一晩寝かせて明日見直した後共著者の人にメールで送るつもりです。本当は去年書きあげておくべき論文ですが、少し肩の荷が下りました。

Rimg0004_2  宿泊先のホテルから研究所までは歩いて5分なのですが、道路工事をしているため、朝、昼、夕のラッシュ時には非常に混雑します。写真の道路は一方通行で、道路の半分はトタンのようなもの(写真右側)で塞がれています。真ん中の木から右がバイク、左は歩道(レンガが敷かれている)なのですがお構いなしにバイクが通ります。いらいらしながら朝、昼、晩にここを歩いて通っていましたが、今日やっと工事が終わって道がすいていました。

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