人工吸血装置の視察と持ち帰り
午後はお世話になっているパスツール研究所のウイルス部のHさんの講演会があるとかで、実験はしませんでした。代わりにホーチミンに来ていたYさんにお願いして、オックスフォード大の施設に連れて行ってもらいました。ここには、蚊を飼育する施設もあり、そこで人工吸血の装置を見せてやると、以前Yさんに言われていました。
パスツール研究所は市の中心部から空港よりにあるのですが、オックスフォードの施設は市の反対側にありました。大きな病院の一画にある、三階建ての建物がそうでした。蚊を飼育している部屋は屋上の階段の踊り場のようなところに狭苦しくありました。四畳半ほどの部屋で、これからNIHEの実験室に作る感染部屋とそれほど変わりません。人工吸血のやり方などを見させてもらった後、そのままついでにYさんから人工吸血の際に使うポンプをハノイに持ち帰るように頼まれました。Yさんの宿泊しているホテルを経由して、 来たときのタクシーでそのまま空港に向かいました。
ホーチミンに来るといつも帰りの飛行機が遅れます。日本ではJALが今問題になっていますが、ベトナム航空に比べたらJALのサービスはずっとましな気がします。
蚊を吸血させる装置。フルーツの絵が描いてある紙コップに蚊が入っています。その上のガラス瓶につなげたゴム管からお湯が出入りするようになっています。お湯が」人の体温くらいに暖まったあとでガラス瓶の中に動物の血を入れます。
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