疑ってすまないと思いつつ、Tien Giangの人達
ようやくTien Giangでのサンプリングが終わりました。少し前に書きましたが、このサンプリングにはパスツール研の問題のある人が参加していたので少し不安がありました。
昨日、彼の作成したデータシートをパソコンに入力していると、どうもチェックしているはずの容器の数が少ない。Tien Giangというのは田舎で、皆家の周りに水がめや防火用水みたいなコンクリートタンクに雨水を貯めています。2個というのは少なすぎます。
どうするのか迷いました。前回あれほど文句を言ったのだから、たぶん、大丈夫だろう、と思いたいのはやまやまです。もし、実際に彼がきちんとやっていたらかなりプライドを傷つけるでしょう。今回一緒に調査している中で一番英語のできる人に、裏庭をちゃんと見ていたか、とか聞いてもらったのですが、ちゃんとやったという返事でした。さて、どうしたものでしょうか。
いつもならNIHEから一緒に来ているS君とサンプリングをするのですが、結局、今日は疑いのあった人とまわりました。結果的には、きちんとやってくれていました。
よっしゃ、わしはあんたを信じたる(なぜか関西弁)、と言いたかったのですが、サンプリングのレベルをどうしても上げておきたかったので、いやな役目だと思いながらも点検しました。
一昨年、長崎大の博士課程のA君と初めて一緒に調査をしたときには、A君は人が悪いと思ったものです。でも、仕方がないです。言葉のコミュニケーションがうまくできないのなら、態度で示していくしかないです。心では疑って悪かったと思っていますが、彼には悪かったとは言いませんでした。とりあえず、角田と調する時にはごまかしできねえ、と思っていてくれればいいです。
Tien Giangから帰る途中で、運転手の人が突然車を止めました。彼は車を降りて後ろへ歩いて行って、なにか動物を持って歩いていたおじさんのところに行きました。
蛙のくしざしを持っている運転手さん。後ろで槍みたいなのを持って裸足でいるのが蛙を仕留めたおじさん。
結局、運転手が8万ドン(約400円)で買って行きました。
勉強中のベトナムの女の子。私の故郷は群馬の田舎です。小学校の時に担任の先生が、妹を背中におぶってお風呂(薪で沸かす風呂です)を沸かしながらその火で教科書を読んでいた女の子の話をしたことを思い出しました。
写真の子はチョークのようなもので床に英単語を書いてはぼろ布で消し、時々ハンモックを揺すって寝ている妹か弟をあやしていました。
昭和30年代の日本がここではまだ残っています。
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