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2010年3月

2010年3月31日 (水)

長大最初の蚊の論文が受理

 久しぶりにハノイに戻りました。昨日の成田は6度くらいでしたが、ハノイは25度。すっかり夏の陽気です。

 朝メールをチェックすると、先日提出した論文が通ったから、10日以内に刷り上がりの原稿を見て、間違いがあれば連絡するようにとのメールが編集長から届いていました。よかった。長崎大に来て書いた最初の蚊の論文で、リサーチの学生にも実験を手伝ってもらった思い出深い仕事です。

 先月、高知にいる知人と十年ぶりくらいに会って、先週は福島にいる知人のところでリケッチアの研修をしました。二人とも決して恵まれた職場環境にいるのではないのですが、絶えず自分を磨いて、日本語ですが論文を書き続けています。滞在中には新しい別刷りを渡してくれました。そして二人とも家族に支えられているのを感じました。

 ベトナムへ移住して少々疲れていたのですが、今回昔の知り合いに会って勇気づけられました。職が決まるまでは自分も必死でした。

 あの頃に、もいちど戻らなけりゃ。 「約束」 by Tulip                                        

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2010年3月29日 (月)

千葉県の知人との再会

 土曜日に新幹線で福島から千葉へ移動。お昼過ぎに千葉のホテルに荷物を預けて、まず新国立美術館のルノワール展を見に行きました。ベトナムでは名画の展覧会などありませんから、一時帰国した時にできるだけ絵を見に行くようにしています。

 夕方からは千葉衛研に入ったときからの知り合いのMさん、Kさんと飲みました。千葉県職を辞めた直後に会って以来なので、二人に会うのはほぼ十年ぶりでした。

 日曜日は千葉中央博のOさんと鴨川に行って「船よし」でお昼を食べました。ベトナムへ行く前にOさんに送別会を開いてもらって以来なので二年ぶりでした。Oさんもシカ調査から手を引いてから来ていなかったので、久しぶりだったそうです。帰りがけに廃校になった小学校の分校で食べさせる手打ち蕎麦を食べました。私がおいしい中華を食べたいと前にメールしたことがあったので、夕食は蘇我駅前の中華料理でした。今回は日本で食いだめしました。

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2010年3月25日 (木)

福島での研修

Photo 月曜日から福島県に来ています。今日は朝から昼過ぎまで雪でした。今日の最高気温は4度。東北も私も春は遠いなあ(しみじみ)。

 福島市内の大原総合病院付属研究所にリケッチアの検査法と分離法をFさんに教わりに来ています。Fさんはいわずと知れたリケッチア研究の第一人者。私は押しかけ弟子。

Photo_2  大原総合病院は福島駅の近くにあるのでホテルにも近いしラッキーと思ったら、研究所は阿武隈急行線の卸町(おろしまち)駅の方にありました。駅舎と蕎麦屋が隣り合っていて、というか蕎麦屋の庇を借りて駅があります。福島駅から一駅なのですが、私鉄であれば間にもう一駅あってもいいくらいです。卸町は問屋さんの町で、駅前は本当に問屋しかありませんでした。大原総合病院と医療センター(研究所もその中にあります)を連絡バスが走っているので、朝は病院からバスで通っています。

 

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2010年3月23日 (火)

春先の故郷から

Photo_2 連休は群馬の実家に戻っています。伯母が亡くなって最初のお彼岸なので、日曜日は墓参りに行ってきました。

 月曜日は祝日で、夜までに福島に移動すればよかったので、午前中は家の車を借りて赤城の裾野をドライブしました。写真は潜下林道から見た鈴が岳で、上の方は雪で白くなっています。

Photo_2 桐生市から国道353を北上して、溝呂木の信号をさらに北へ向かうと、赤城インター近くで視界が開けます。まわりは一面畑で、遠望には谷川連峰、日光や草津の山々が見えます。写真は昭和村から見た、春先の谷川連峰。山のふもとには沼田の町並みが広がっています。この時期の上越の山々は本当にきれいです。

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2010年3月22日 (月)

前ボスの退官記念祝賀会

 前ボスの退官記念パーティーに出席するために長崎に戻っています。

 ハノイからベトナム人のVさんとYさんと一緒に福岡まで来ました。私を除いた二人がベトナム航空のゴールドカードを持っていて、ハノイとホーチミンでのラウンジの券を私の分まで取ってくれました。空港のラウンジは初めての経験でしたが、椅子の座り心地が違いますし、食事と飲み物はフリーですし、ネットは使えるし、快適でした。私は去年の暮れにようやくチタンになったばかりなので、ゴールドになるのはいつのことやら。

 福岡空港でタイから来た二人のお客さんと合流して、長崎に向かいました。途中雨が降って大丈夫かと思いましたが、長崎は雨が降っておらずホッとしました。この日は雑務を済ませて、早めにホテルに引きあげました。 

 翌日は午後からシンポジウムがありました。急遽若手二人の発表の座長をすることになったのですが、どうにかこなし、最後の自分の発表も何とか無事終わりました

 発表の後は、皆でバスで嬉野温泉へ移動しました。ここで退官記念祝賀会が行われました。祝辞はKさんがあらかじめ振り分けて決まっていたのですが、ボス本人の、角田君の一言が聞きたい、という要望をきっかけに結局全員が祝辞を述べたのでした。

 宿は敷島旅館という名で私の故郷の駅と同名でしたが、料理はうまいし、温泉はいいし、プライベートでもまた来たくなる宿でした。

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2010年3月16日 (火)

NHKプレミアムと管理人のおじさんの息子の結婚

 朝、いつものようにNHKプレミアムを見ようとしたら、鳩山弟の顔が映ったままフリーズしていました。時間がなかったので苦情を言わずにそのまま仕事に行ったのですが、帰ってきてテレビをつけたらまだそのままだったので、管理人のおじさんに苦情を言いに一階へ降りました。 一階にはおじさんとおじさんの息子と見かけないベトナム人女性がいました。 とりあえずテレビを指して、NHKが映らないよ、というと、わかった、わかった、とどこかに電話をかけて、あとは冷えていない缶ビールを持ってきて、まあ、まあ。 息子が女性を指差して、マイ ワイフ、と紹介したので、あれっ、去年の旧正月の時の彼女と違うじゃん、と一瞬思ったりしましたが、どこからかまた、まあ、まあ、という声が聞こえた気がしたのでそのままビールを飲みました。おじさんはカレンダーをめくって、何か私に訴えていたのですが、どうやら来月にこの息子さんが今日来た女性と結婚式を挙げるようでした。 息子さんたちが帰るので、私もこのまま一階にいてもしょうがないからビールを飲み干して部屋に戻りました。しばらくしてシャワーを浴びていると、おじさんがNHKが映るようになったと報告に来ました。 

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2010年3月13日 (土)

休暇の後の一言

 ハノイに戻ってから毎日市内の蚊の調査に出かけ、夜も連日仕事関係の飲み会がありました。週末になってどうにか落ち着き、日常に戻った気分です。

 日本で見てきた景色がまだ目に焼き付いています。普通だったら会社を辞めなければこれだけ長期の休暇をとることはできないでしょうし、独身でなければむずかしいでしょう。贅沢な話ですが、新しいプロジェクトが5年計画でスタートするのを知って、そのメンバーに自分も含まれていたのがわかってホッとしたと同時に、そこまでの長い道のりに早々と疲労感を感じました。私の出した案はかなりはじかれて、前と比べて制約の多い仕事になりそうなのも原因があると思います。今回の旅行は新しい仕事にとりかかるうえで本当にいい気分転換になりました。 

 

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2010年3月 9日 (火)

松下村塾、秋吉台、鍾乳洞

Photo_2 昨日の夕方のうちに萩市内の城下町を散策したので、今朝は松下村塾を見てきました。松陰が門弟に講義をしたのは一年と少しだったらしいですが、それにしてもすごい人達が巣立っていったものです。

 萩から秋吉台に向かいました。まず、大正洞に入りました。そこで切符売りのおばさんに、景清洞とセットで券を買うと二千円が千五百円になるという言葉につられて、当初景清洞は素通りする予定だったのですが、結局行くことにしました。

 景清洞に行くと、また切符売りのおばさんから、洞窟探検コースがありますけど、どうしますか、と、聞かれ、結局三百円をつけ足して、長靴と懐中電灯、ヘッドライトを借りて、奥まで入りました。写真は景清洞の探検コースの一番奥の写真です。

Photo_3 最後に秋芳洞に入りました。御覧のように洞窟の中に川が流れています。大正洞、景清洞、秋芳洞の順に川の水量が大きく、それにつれて洞窟も大きくなっている気がします。この順番に今回は鍾乳洞に入ったわけですが、やはり秋芳洞が一番スケールがでかくてよかった。昨日の石見銀山のストレスが吹っ飛びました。景清洞の洞くつ探検もそれはそれで面白かったのですが。

 秋吉台を出るときはだいぶ時間の余裕があったのですが、北九州と福岡で渋滞にはまり、期限一時間前に博多駅前の営業所へ車を返しました。

 今回の旅行では、日本のきれいな景色を見る、温泉に入る、なるべく一般道を走る、ようにしました。今回初めて訪れた県(鳥取、徳島、高知、和歌山)もありました。がっかりした場所もありましたが、日本にはまだまだきれいな場所がたくさんありました。入場料高いなあ、と時折感じたりもしましたが、このお金がこうした場所の運営や保存に役立っていると考えれば、安いものです。地元にお金が落ちなければ、地元の人のモチベーションも上がりませんから。

 旅行中はメールのチェックをしなければならず、さらにいくつか雑務を抱えていたので、ネットの使える宿に泊っていました。完全にオフというわけにはいきませんでしたし、中日のあたりでは早く仕事に戻らないと、などと焦ったりしました。でも、おかげさまで二週間楽しみました。ハノイに戻ってまた頑張れる気がします。

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石見銀山、温泉津温泉

Photo 昨晩は出雲のホテルに泊まりました。風呂とトイレは共同で、一応、男子風呂、男子トイレはあったのですが、どれも若い女性を意識して作られた感じでした。まあ、かなり清潔で、設備も気がきいていたのでよかったのですが。

 今日のうちに萩まで行く予定だったので8時前にホテルを出て、三瓶山を経由してまず石見銀山に行ってきました。世界遺産センターで一通り展示を見て、少し予習をしてから、バスで龍源寺間歩という実際に採掘をしていた洞窟に行きました。写真は内部の様子です。一般に公開されているのはここだけのようです。思ったより短かくてがっかりしました。人口の洞窟ならトルコにある、キリスト教徒がイスラムからの迫害から逃れるために作った地底都市を見たことがあるのですが、それに比べるとどうも物足りませんでした。

Photo 例によって温泉に寄りました。温泉津(ゆのつと読みます)温泉という、温泉が二つもある珍しい名前の温泉町でした。ここの名物が薬師湯で、写真のように共同湯のわりにモダンな建物でした。なんでも大地震でお湯が湧き出たそうです。

 向かいにはもうひとつ共同湯があるのですが、薬師湯が観光客向けなのに対して、こちらは地元向けの感じでした。こっちはタヌキが泉で傷を癒しているのを旅のお坊さんが見つけたそうで、もっともらしいけど、ありがちな由来ですね。

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2010年3月 6日 (土)

鳥取砂丘、出雲大社

Photo_2  朝、宿を出てから真っ先に鳥取砂丘に行きました。砂、砂、砂。小雨が降っていたので足が砂にのめりこむこともなく歩きやすかったです。広いには広かったのですが、想像していたほどではなかったです。砂漠というほどではありませんでした。BGMはアラビアのロレンスではなくて、俺たちの旅の方が似合います。

夢の坂道は 木の葉模様の石畳 まばゆく白い 長い壁 足跡も影も 残さないで(砂丘は足跡だらけでした) 辿りつけない山の中へ 続いているものなのです

Photo_4 午後3時に出雲大社に着きました。ここに来るのは二回目です。前回は三年前に広島での学会発表の後に強行スケジュールでここに来ました。

 今日は、簸川温泉と奥出雲湯村温泉の共同湯に入りました。簸川温泉は三大美人温泉のひとつになっているそうです。露天風呂もあり、なかなかこぎれいでした。ちなみに残りのうちの一つは群馬県の川場温泉です。地元ですがまだ入っていません。湯村温泉は、先に出雲市内の宿でチェックインしてからだらだらしてしまい、暗くなってから行きました。こちらは川に面していて、露天風呂もあり、かなりレトロな雰囲気がありました。昼間の方が景色を楽しめてもっといいそうで、残念なことをしました。

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2010年3月 5日 (金)

天橋立、城崎温泉、鳥取温泉、いい日旅立ち

Photo_3 日本三景の一つ、天の橋立。ここだけまだ行ったことがなかったので、楽しみにしていました。昔から俳句や日本画にもよく取り上げられてきましたし、松島、厳島と比べると知名度は天の橋立が一番なのではないでしょうか。

 たいていの人はモノレールかリフトでビユーランドという場所に登って、そこから写真を撮ります。もちろん私もそこに登ってみました。これはそこから西に少し離れた桜山から撮った写真です。(翌日、これはビューランドから撮った写真だったことに気がつきました。桜山からの写真はよくなかったので没にしました。)

Photo_2 天の橋立から志賀直哉ゆかりの城崎温泉へ。いくつかある外湯の中で一番有名なのがこの一の湯です。裏山に洞窟があって、そこが洞窟風呂になっています。内湯は少し熱めでしたが、洞窟風呂はちょうどいい感じでした。

 今夜は鳥取市内に宿をとったのですが、市の中心部に鳥取温泉があります。しかも共同浴場が三か所もあります。そのうちの元湯に行ってみたのですが、外観は銭湯っぽくて、脱衣所の壁にはなぜかモディリアーニの絵とか洋画が貼ってありました。風呂場ではクラッシックがかかっていました。鳥取の人は高貴なのでしょうか。

 ゆきどけ まじかの きたのそらにむかい すぎさりしひびのゆめを かたるとき

 天橋立を見みながら、幸せな気持ちになって、リフトで降りてくるとき、思わず山口百恵の「いい日旅立ち」を口ずさんでいました。足でリズムをとって、

 ああー にほんのどこかに

とサビの部分を歌っていると、

 お客さん、リフトが揺れますから足を揺すらないでください

と、監視室のおっちゃんの声がスピーカーから聞こえてきました。

 来年の冬はスキーに行こうっと。

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2010年3月 4日 (木)

高野山から姫路城へ

Photo_4  朝6時半に起床して、朝のお勤めに参加しました。といってもお坊さんが読経する間、正座していただけなのですが、30分を超えるとさすがに足がしびれてしばらく立てませんでした。朝食後、写真の金剛峯寺と奥の院を見学してきました。奥の院には、秀吉、信玄、謙信をはじめ歴史上の人物の墓がたくさんあります。が、いくつかわからないのもあって小田原の北条氏の墓所などはどれなのかわかりませんでした。さすがに今回お墓の写真は撮りませんでした。

Photo_5

 今回の旅行では、なるべく高速に乗らない、旅館の温泉でなく市町村営の温泉に入る、のをモットーにしているのですが、今日の高野山から姫路に抜けるルートでは高速を使いました。大阪、神戸を下道だけで抜けるのは時間がもったいないですから。そうしたら10時に高野山を出発したのに3時前には姫路に到着しました。時間があったのでさっそく世界遺産の姫路城を見てきました。昨晩テレビをつけたら、NHKの番組で偶然姫路城について取り上げていたので、テレビの解説を確認する感じで見学しました。

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那智の滝、熊野本宮大社、十津川村

Photo 白浜から潮岬をまわって、那智大社へ行きました。写真は有名な那智の滝。紀伊半島南部は日本一雨が多い地域です。熊野川沿いに国道168号を走っていると、あちこちに滝がありました。さすがに修験道の聖地、マイナスイオンがすごそうです。

Photo_3  那智大社を参拝したので、そのまま熊野三社といわれている、速玉大社、本宮大社にも行ってきました。今夜は高野山に宿泊する予定だったので、早めに目的地に着く必要がありました。なんといってもお寺に泊るわけですから。カーナビお勧めのコースで、赤城や丹沢の林道を彷彿させるような狭い、急な坂道を上り下りして、途中、しっかり十津川温泉に浸かった割には6時前に宿舎に着きました。写真は一夜の宿をお世話になった遍照光院です。

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2010年3月 3日 (水)

鳴門、淡路島、白浜

Rimg0002_3  渦潮のない鳴門海峡。奥に見えるのは淡路島。干潮と満潮のちょうど中間に見学に行ったので、渦潮らしきものは影も形もありませんでした。また見に来るチャンスはあると言いきかせて、鳴門大橋を渡って淡路島へ行きました。なぜ淡路島に行ったかというと、淡路島のシカのいる環境を見ておきたかったからです。

 地図で見ると平らな島ですが、房総半島並みに海から急に山になっているので、車から山の様子をうかがった限りでは、結構きつそうな感じがしました。シカ避けのネットはあちこちの畑にありました。

 海岸沿いに洲本市まで行ったところで引き返し、また鳴門海峡を渡って、徳島市からフェリーで和歌山市まで渡りました。今夜は白浜町で宿泊です。

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2010年3月 1日 (月)

金刀比羅宮、祖谷、大ぼけ

 瀬戸大橋を渡って、まず金刀比羅宮に行きました。土産物屋を抜けて、さらに坂を上って境内に入ると、虎の絵がかかっていました。表書院という建物はかつて応接の場として用いた客殿だったそうで、襖絵には応挙や若冲の絵が描かれています。東京や京都の国立博物館で数年に一度しか見ることができないような絵を見逃す手はないと思って、寄り道しました。今回は応挙の襖絵を見たのですが、あいにく若冲の絵は3月後半から展示する予定で見られませんでした。これほどの名画なのに私以外に客はなく、出口まで行きかけてまた元の通路を戻って、応挙の絵を再度見ました。

 30分ほど絵を見た後、本院、奥の院まで足をのばしました。駐車場のおばさんがお参りするのに1時間半はかかると言っていましたが、結局1時間半かかりました。

Rimg0001_2  車で山道をドライブして、ようやく次の目的地の大歩危、小歩危に着きました。このあたりは吉野川の源流で、平家の落人伝説もある山深い場所です。国道なのに細い道といい、紅葉の名所といい、群馬の吾妻渓谷を思い出しました。群馬の川はもっと浅く、流れが速いですが。

Rimg0009  祖谷のかずら橋を渡っているところ。ただでさえ靴のサイズより足げたの幅が広い部分があってびびるのに、雨で濡れてぬるぬるしていて、結構怖かったです。1分間怖い思いをして渡るのに500円かかりました。大自然の中にある、実にリアルなアトラクションと考えればよろしいのでしょうか。

Rimg0014  かずら橋へ行くのに、向かいの町営の駐車場は500円でしたので、雨でがらがらのこちらの駐車場に入りました。普通は町営駐車場の方が安いはずだけどと思って、駐車番らしきおじいちゃん(か、おばあちゃん)に、すみませーん、本当に300円ですか、と尋ねたところ、がーん、動きません。

 人形でした。

 大ぼけ、かましました

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倉敷と大原美術館

Rimg0001  朝早く長崎を出て、九州自動車道と中国自動車道で一気に倉敷に行きました。本来なら1万1千円のところ、日曜日のETC使用なのでたったの千円でした。

 倉敷市の美観地区の様子。昔の街並みが保存されています。千葉県の佐原に似ていますが、こちらの方が洗練されています。

Rimg0002  倉敷に来たのは大原美術館を一度訪れてみたかったからです。ここにはエルグレコの「受胎告知」をはじめとして、ゴーギャンの「かぐわしき大地」などの絵画の名品が展示されています。私が一番見たかったのは、モディリアーニ独特の細長い首と黒目のない女性の肖像画でした。写真は本館の正面入り口です。私立美術館でありながらこれだけの収集品があるのはたいしたものです。前文で千葉をこき下ろしましたが、千葉県にも川島美術館という私立美術館が辺鄙なところにあります。展示品にはドラクロアとかもあって渋いです。

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健康診断と同門会総会

 雨の降りしきる中、健康診断を受けるために長崎に戻りました。診断の合間に、オリンピックの女子フィギュアのフリーの中継を控室のテレビで見ていました。韓国のキム・ヨナのノーミスの演技に会場はかなりどよめきだち、iPodを聞いてキム・ヨナから注意をそらしていた真央ちゃんにもかなりプレッシャーがかかったのが画面を通じて感じられました。自分の健康診断に話を戻すと、今年また太ったのと、目が悪くなったのを数値で再認識させられました。

 夕方から、旧ボスと新ボスが見守る中、そして4月からベトナムでのデング熱のプロジェクトを行う、私を含めて3人の病害動物のスタッフがそれぞれ自分のプランを発表しました。私は自分の立場を考えて、ウイルス寄りの計画を述べたました。しかし、旧ボスから、今から実験室でのウイルスの仕事で勝負するのは分がわるいから、野外で採集した蚊からウイルスを検出するとか、あまりウイルスの専門家がやっていない部分から仕事を始めるように、との意見が出されました。新ボスも同じ意見でした。

 翌日は、熱研の職員とOBが所属する同門会の総会が新地町の中華料理店であったので、出席しました。実は、私は、来年度この会から少しばかり助成金をいただくので、前回授与された人がどのような報告をするのか見ておきたかったのです。総会の中で会長が、そもそも私の旧ボスが東南アジアに調査に行くのにお金がないから何とかしてくれと、同門会の幹事(今の会長)に泣きついたのが助成金の始まりだと話していました。当時は総会におねえさんを呼んでいたらしいのですが、そんなお金があったら困っている若手を支援しようということで始まったそうです。いい話です(涙)。

 たいてい授与者は二人ですが、今年は直前に一人の方が辞退され、結局二人でした。しかし、助成金は三人に分かった金額のままでした。まさか、本人が言うわけにはいかず(今言っている)、誰か(うちのボスとか)、二人になったのなら辞退した人の分をその二人にまわしたらどうか、とか提案してくれるかと期待していたのですが、誰も言ってくれませんでした。

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