私のお気に入りのブログで、”旅行者として日本に来て、日本がものすごく好きになって、日本で仕事をしたのだけれど、結局、日本が嫌になる人たちや帰国してしまう人達が多いそうです。”、という文章を読みました。個人的にはがっかりしました。その方もおっしゃるように旅行者と滞在者は違いますから、当たり前といえば当たり前です。私だって、ベトナムに住む前はベトナムが好きでしたが、今はベトナムに対してネガティブなことばかり言っています。恋愛のように、月日がたつにつれてだんだん悪いところが目立ってくるのかもしれませんし、日本に戻ったらベトナムの悪く思った部分も懐かしくなるのかもしれません。
私は外国人の友達(もちろんベトナム人も含みます)から「日本が好きです。」と言われれば、単純にうれしいです。今、とあるラテン系の国から来た長崎大の留学生がベトナム拠点(=フレラボ)に研修に来ています。彼は日本のアニメと漫画が大好きで、日本語もペラペラです。日本人のダジャレとかもよく理解しています。ガンダムを語りだしたら、ものすごく熱くなります。不幸にも、私は巨人の星からアニメに入り、宇宙戦艦ヤマトで卒業したので、ガンダムにはついていけません。
私のまわりで日本にいる外国人の人達は皆感覚が日本的だなあと感じているのですが、もしかしたら、彼らは私たちに合わせてくれているのかもしれません。でも、それって、とても日本的な気がします。
中国をはじめとしてアジアのお金持ちをターゲットにした医療ビジネスがいま日本で注目されています。ベトナムで生活している自分から見たら、そりゃ、日本の医療+サービスは最高レベルです。一方で、インドネシアから日本に来た看護学生たちに日本語の国家試験を受験させるのはずれている気がします。
就職活動で疲れ切った学生が、死にたくなって、地元に帰るバスの運転手さんからハンドルを奪おうとしてバスを横転させた記事を読むと、ほら、日本人でさえ就職難なのにどうして外国人を雇う必要があるんだ、という意見にも一理ある気はしないでもありません。
でも、大学三年生の時から、就活、就活の毎日というのは変ですよ。遊びたい、勉強もしたい(自分の経験では遊びが先でしたが)、そんな気持ちを抑えて就職しなければならないというのでは、人生持ちません。この学生だって遊びたいのを我慢して国立大学へ入学したはずですから。
日本でだめなら外国へ行けばいい。最低限、英語ができなければ海外ではダメという意見に対して、英語がダメな私には強固な意見は言えないのですが、それでも20代の若者であれば、行った先でお兄ちゃん、お姉ちゃんに恋をしたり、ある意味ガンダムやサザエさんを好きになったら、その国の言葉を覚えますとは言いたいです。ネット社会といいながら、若い人がそういう選択肢に目を向けていないような気がして、私は歯がゆい気分になります。
日本の若い人には狭いところばかり見ていないで、ブラジルでコーヒー園を営むまではいかなくても、もっと海外に出ていってほしいと思います。
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