科研と助成金の申請、外国で街をフィールドにしたことの難点
科研の申請書はともかく無事書き終えて、電子申請も終わりました。毎年書き終えた後はそれなりに自分のやりたいことが頭の中でまとまり、さらにそれを文章にした充実感があるのですが、それを他の人がおもしろいと思うかどうかは別です。まわりの指摘を取り入れて、なるべく模式図やオリジナルの図を作って、テーマをわかりやすく説明したのですが、本番での審査はどうなりますか。
さて、もう一つの助成金の締め切りが実は今日だったのですが、こちらは断念しました。理由はテーマが煮詰まっていなかったからにつきます。予備データも不足していましたので、もう少し実験をしてテーマを掘り起こしてから挑戦します。
明日からまたハノイでの媒介蚊調査です。テトに向けて、本当は先週行いたかったのですが、早々と勝手に予定を決められていました。テトが何なんだ、と思う人がいるかもしれませんが、ベトナム人にとって本当に特別な時なので、テト+前後一週間(最低でも3日間)は仕事になりません。保健所の人はともかく中央官庁もNIHEも、この時は人と会うのと宴会がなによりも重視ですから、蚊の採集などとてもできません。といいますか、最初に家に来た人でその家の一年の運が決まると信じているお国柄なので、デング熱を媒介する蚊が見つかりましたなんて、縁起でもねえ、と思われかねません。外国で仕事をすることもありますが、街中をフィールドにすることの欠点です。
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