読もうとすると疲れる、ベトナム人の心理
昨日から毎月恒例の蚊の採集です。毎回職場から近い地区から調査に行くので、やっぱりと言いますか、(当然ですが)中心地に近いほど人が冷たいと言いますか、保健婦さんとか案内役のおばさんが、すみませんが、これこれこういうことで蚊の調査をしているので、お宅の地下タンクとか井戸に蚊がいるかどうか調べさせて下さい、とお願いしても、拒絶する家があります。
毎回各区(小さいながら日本でいう政令指定都市の区の規模です)から15軒の家を乱数表で選んでいても、共働きで留守とか、拒否とかあってもいいように、さらに15軒近くを選んでおくのですが、それでも足りないことがよくあります。
今日の帰りのタクシーの中で、アシスタントの人が、来月もHoang Mai区での調査は同じエリアでするのか、と、尋ねられたのですが、毎回留守の家が多いけれど、まだ、半分くらい調査していない家があるからもう一カ月調査をして、それから別のエリアに移ろうと思うと答えると、それは無理だ、という返答でした。
なんで、と聞いてみると、案内役のおばさんが、もう案内をしたくない、と言っていた...そうです。
先月は、どうして、留守宅ばっかり選んでくるのか、と怒っていたらしいのですが、200世帯の名簿をお願いしますと言った後で、渡されたリストにはおじいちゃんと跡取り息子の名前が入っているので実際には150世帯くらいです。彼女の言い分としては、もう、2年目だからいい加減に覚えろ、ということかもしれません。でも、ベトナムの名前でいわれてもわからないですし、(決して泥棒ではないですが)家の中に入れてもらって、あれ、この家に入ったことあるなあ、と思い出すことがしょっちゅうです。ときどき、デジャビューみたいに、あれ、この家に先月来たかなも、だけど、どうだったかなあ、ということが毎月一、二回あるわけですが。
それでタクシーでNIHEに戻ると、Hさんが、これからウイルス研究室の忘年会があるから一緒にいくべえ、と誘われました。
今朝までは調査から帰ったら12時半くらいだから、11時半からの飲み会には間に合わないし、一人遅れるのも嫌だったのですが、NIHEでは午前中に各部門から年末の報告会があって、それが長引いて12時過ぎにようやく終わったそうです。
それで、私も最低限の後処理をして、バイタクでかけつけました。
ま、案の定、ヘネシー3Lという、500ドルもするウィスキーを、80年代の日本のバブルを彷彿させるような、ゴージャスな宴会で駆け付け3杯させられて、後はもうヘロヘロでした。
報告会の方についてですが、今回、私たちにも参加してくれ、という話があったのですが、自分には同室のP部長から聞いたのが昨日でしたし、Y教授も日本人スタッフにメールをまわすかまわさないかですったもんだしたのが、昨日だったらしいです。そこで日本人スタッフにまわさなかったことでもめたりもしましたが。
個人的には昨日P君に言われたときに、思ったことなんですが、明日は調査に行くのだから参加はできない、と断った私の回答に対して、え、そんなのアシスタントに任せればいいじゃん、来てよ、という返答には、正直、結婚式もそうだけど、じゃあ、本当に参加してほしかったなら一か月前くらいには前もって言ってくれ、と言いたくなりました。
遠慮しているのか。そういう気のまわし方がぎりぎりになるまでしないのか。まだよくわかりません。
| 固定リンク
「ベトナム」カテゴリの記事
- 刻々と迫ってきた帰国(2020.03.25)
- 日増しに別れの寂しさが募る(2020.03.19)
- 帰国準備に荷物の追加(2020.03.15)
- 失敗したカントー大学での面談(2020.02.21)
- アシスタントHさんの反抗(2019.12.08)
コメント