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2012年9月

2012年9月29日 (土)

椎間板ヘルニアの疑い

 遅い夏休みをとって、水曜日から一時帰国しています。

 木曜日に母親の車で群馬脊椎脊髄病センターへ行ってきました。自宅から1時間もかかりました。ベトナムでの病状と病院での診断を説明して、レントゲンも持参したのですが、結局レントゲンを撮り直すことになりました。

 腰を曲げたり伸ばしたりして撮影した結果、どうも椎間板ヘルニアの疑いがあると言われました。さらに、MRIを次回撮るように医者から言われたのですが、来週撮影するかと思いきや、早くても10月18日まで予約でいっぱいだと聞かされました。

 はあー。いろいろやらなくてはいけない仕事が詰まっている状態なのに、また、来なくてはいけません。

 一応、18日前後の飛行機のチケットがとれたので、夕方にMRIの予約を入れました。

 今はとても忙しいし、お金もかかるわけなのですが、親が高齢ですし、これだけ離れていると、もう何度も会えるわけではないので、親との時間を持ついい機会だと考えています。

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2012年9月24日 (月)

湿地帯で水鳥の観察

Bus_2 今日は同僚の人がフィールドを見に行くのに同行しました。NIHEのウイルス部が同行したわけですが、、ウイルスのスタッフが子供たちを連れてきたために総勢30名近くになりました。

 それで、このような大型バスをチャーターしたそうです。ウイルス部のスタッフのつてで、全部込みで200ドルでした。安過ぎ。

 
1_2 最初に紅河を渡ってバクニン省の湿地へ行きました。割と集落の近くで、豚小屋が家のほとりにあったりして、あまり自然という感じはしませんでした。

 その後、バスでハイズン省へ移動して、ゆっくりお昼を食べてから、今度は国立公園へ。今度の場所はボートを借りて、島の近くまで行けたので、水鳥を割と近くで見ることができました。

 鳥がとまっている木々が丸裸になっているのは日本のサギ山やカワウによる被害と同じです。こちらは個体数も多くて、見ごたえがありました。

 

 2_2
 実は、ボートの乗る前に、寝起きだったせいかボーっとしていて、カメラを湖に落としてしまいました。何とか水を払って撮影した一枚です。カメラはその後映らなくなりました(涙)。

 最近スポーツもせず、出歩くこともほとんどしなかったので、あまり歩かないという誘いにのって参加しましたが、バスの中は子供の遊園地状態で実に疲れました。日脳調査で後で何か役立つことが見つかるかな、と思ったのですが、カメラを水に落としただけでした。

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2012年9月22日 (土)

鐘が鳴る前に

 一月ほど前にフララボのスタッフの一人が結婚したことは以前ブログにも書きました。Y教授のもとで働いているのですが、Y教授は日本に毎月半分ほど帰り、さらに拠点運営のことで手いっぱいらしく、今ほとんど彼女は放置状態です。私が2階のフララボに行くといつも暇そうに、ダラーっと机の前に座ってネットをしています。

 以前は、筋皮骨子と呼びたくなるほどガリガリだった彼女ですが、座ってばかりいてお菓子を食べているせいか、下腹がぷっくりしたような気がしたので、冗談で、赤ちゃんがいるの?と尋ねると、イエス。

 えー。

 先月結婚したばかりなのに、と思いつつ、わざと一月早めて、二か月か、と問いかけると、またまた、返事はイエス。

 気付いたのは私がはじめで、他のベトナム人の同僚にはまだ言っていないそうです。

 それにしても、本当に早い。というか、フライングですね。

 ベトナム語には、鐘が鳴る前にご飯を食べましたか、というフレーズがあるのですが、その意味は、あなたは処女ですか、ということです。

 本当に食っちゃったんだ。

 (BGMは和田アキコの”あの鐘を鳴らすのはあなた”)

 彼氏にはきぼーうの匂いがしたー。

 うらやましい。

 

 

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2012年9月21日 (金)

お焦げで思い出した、天津の炊飯器

Imgp1088_3 一昨日はエントのD君の誕生日だったのでお昼にビアホイへ行きました。そして、昨日はエント部長のPさんの誕生日だったので、彼の奥さんが働いているコムビンザン(国民食堂)で皆で昼食をとりました。写真は昨日のお昼の様子です。まだ全品揃っていませんが、肉と野菜を中心にした献立です。

 あとからサービスで出されたのが、お焦げでした。割とベトナムの人はお焦げが好きなようです。NIHEの食堂でもよく山積みになっています。

 以前、千葉の天津でマダニの調査をしていたときに房総のシカ調査会が借りていた家に泊らせてもらっていたのですが、あそこの炊飯器が強力で、夕飯でお米を炊いてそのまま保温しておくと翌朝フライドライスになっていました。それがベトナムのこのお焦げと全く同じでした。味も素っ気もありませんが、日本を思い出させる食べ物でした。

Imgp1089


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2012年9月19日 (水)

中国の反日デモ

 今、中国で反日デモが問題になっています。エントのD君はお昼を一緒に食べると決まって、いつ中国と戦争するんだ、と私に尋ねます。日本は戦争することはない、と答えると、日本がしないんじゃあ、ベトナムかな、と半分冗談交じりに返されます。

 中国に住んでいる日本人は今大変です。工場が焼き討ちされ、日本系の商店から品物が略奪されています(攘夷か?)。このような行為は断じてよくない、と意見を述べる中国人もいるので、決して国民全体が反日ではないと思いたいです。

 敗戦国だったくせに猛スピードで復興を遂げて、自分たちが内戦や内部抗争でもたもたしていた間にアジアで一番になってしまった。最近、どうにか日本に追いついたのだけれど、トヨタやパナソニックのようなブランド力は国内の製品にはないし、内部格差はますます広がるばかり。20代30代を中心とした若者の本当の不満は政府にあるのだけれども、中国政府関係者は国民の不満が自分たちに向かわないように徹底的に情報監視しながら、国の外に向けられたデモに対しては適度なガス抜きのようにとらえている気がしないでもありません。

 ベトナムは統制国家の一面もありますが、日本に追いつこうと(たぶん)本気で思ってなさそうです。宗教的な問題がデモに結びつくこともありませんので、当面は安全です。

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2012年9月14日 (金)

今週も論文書きと夏の思い出

 先週同様、今週も早く終わってしまいました。仕事以外に飲みにも行かず、運動もしていないので退屈しそうなはずなのですが、今月に入ってからは論文書きと科研の申請書書きとダニ学会の準備で家に帰っても仕事をしています。ボーっとしている時間もありましたが、それだけ充実していたのか、それとも痴呆が進んでいるのかな。

 今月末のダニ学会までには一段落つけたいです。今度の帰国は9月末までに取らねばならなかった、ぎりぎりの夏休みです。

 金曜の夜は、オペラ座でクラシックコンサートにお誘いがあったのですが、仕事がそれどころではないのと足腰の点で無理をしたくなかったので止めておきました。

 深夜一人、井上陽水のDVDを見ながら半年前に餞別にもらった泡盛を飲んでいます。山下達郎は自分のラジオ番組では8月末の夏休み夫婦放談の最後に必ず「さよなら夏の日」をかけます。山下達郎は夏にぴったりなのですが、私の主観ではどちらかというと昼間か夕暮れ時の曲で、夏の夜に聞きたくなるのは井上陽水で、「帰れない二人」とか「夏祭り」とか。

 春はあけぼの、夏は夜。

 夏の夜というと一番鮮明なのが、中学生の時に小学校のプールで泳いで、最後に近所の人に怒られたことです。海があれば海に行っていたのでしょうが、群馬は海なし県なので、鉄柵を乗り越えてまでも青春をぶつけたいエネルギーが当時は満ちていたのでしょう。

 北海道でも千葉でも、夏の思い出はたくさんありますが、夏の夜の思い出というと、原点の群馬の実家のまわりの田んぼとホタル、花火と夏の夜空、そして赤城山麓の霧です。

 ベトナムの夏の思い出と聞かれても、いつまで夏だったのか、季節の境目がはっきりしないので、ただ暑かったことしか思い浮かびません。それもまたいつか、自分の夏の思い出になるのでしょうか。

 

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2012年9月 9日 (日)

朝のニュース番組で感じたこと

 今朝見たNHKプレミアムのニュース深読みという番組では、シャープがどうしてこんな状況になってしまったんだろう、ということが取り上げられていました。今はテレビの液晶のシャープですが、私が最初に知ったシャープはシャープペンシルのシャープです。ウィキで調べると最初はベルトのバックルから始めたみたいですね。個人的な解釈ですが、文房具関連から電卓に手を広げ、電卓開発の技術で液晶テレビの開発に踏み込んだわけです。確かにどちらも見ためは薄っぺらいです。でも、あれだけの性能を持った電卓をあの薄さにして、(何年かかったのか知りませんが)さらに百円にまで価格を下げたのですから、テレビもよそに負けないで究極の低価格を遂げてほしかったと思います。

 シャープの対比として取り上げられていたのが、韓国のサムソン電子です。アジア通貨危機の時に韓国はIMFの援助を受けるようになり、いくつかの財閥系企業も倒産する状況になったそうです。そのような状況で、韓国は国家をあげて海外に粗悪でも安い製品を売り込む政策をとったようです。まだ日本が着手ていなかったベトナムをはじめとした途上国に人を送って安い自社製品を売り込んでいったようです。その後(といっても5年くらいで)、体力がついたところで、今度はより良い製品を開発する方にお金をかけるようになりました。日本企業からも技術者を引き抜いたりしたようです。

 一方、シャープは、目の付けどころがシャープでしょ、とキャッチコピーどおり、独創性を企業の売り物にしたまではよかったのですが、その技術を門外不出のものにしようとしました。企業トップの戦略として海外よりも日本国内でどれだけ製品が受けるか、という方に重きがあったのかもしれません。

 でも、企業としてお金を稼ぐのに、一国内でエコ需要で利ざやを稼ぐのと、英語すら通じない辺鄙な国でも単価は安くてもどんどん需要がありそうな場所へ乗り込んでいって、うまくいったら今度はテレビの字幕にコーランの字幕を載せるような対策をとるのと、どっちが最後に勝つかと聞かれたら、そりゃ後者に決まってまんがな(なぜか大阪弁)。

 韓国の企業は、日本の技術者を引き抜いたりしたので悪いイメージを抱いてしまいそうですが、でも日本の企業のトップがその人たちにこの会社でもっと仕事をしたいと、思うようにしなかった責任はあると思います。逆に、彼らは韓国では自分が生かせると思ったわけですから。

 番組では解説者としてソニーの開発部門にいた方がコメントをしていました。井深さんや盛田さんがエンジニアである自分たちのやりたいようにやらせてくれたことが企業としてよかったし、第一にトップの二人が部下が売れないと思った、個人が聞くためだけの究極のカセットプレーヤーをウォークマンとして販売したことが会社としての成長を物語っていたように感じました。

 サムソンはアップルとも今世界中でiPhoneを巡って訴訟をしていて世間的にはあまりいいイメージはないですが、でもそのおかげでアップルの経営戦略とかも暴露されることになったので、(個人的な感想ですが)時代にマッチした悪役です。もう技術を独占して、一人勝ちできる時代ではなくなりました。若いうちに成功して老後は安泰、なんて状況は研究者はもちろん、企業経営者もこれからはないのかもしれません。

 番組として一番言いたかったことは、今こそ、日本の企業のトップの人達に、敢えて大胆に新しいモノづくりにチャレンジし、そして海外に目を向けていくべきだ、ととらえました。

 日本には今巷にニートの若者があふれているようですが、企業がどんどん若者を雇用して尻を叩いて海外へ出していったらいいと思います。こちらに来てからの私のオチになりましたが。

 だから私が何を言いたいのかというと、日本人が海外でも暮らしやすいように、ラジオだけでなくて、日本のテレビもネットで海外でも普通に見られるように日本の政府が後押しして下さい!

 ちっちぇーな。 

 

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2012年9月 8日 (土)

腰痛をきっかけにひたすら原稿書き

 今週は統計について本とネットで勉強しながらRでデータの解析をやり直し、その結果を原稿する作業をひたすらやりました。あっという間の一週間でした。水曜日に調査を終えて帰国する北大チームと「カザール」でインド料理を食べた他は飲み会もなく、ひたすら家でも仕事をしていました。ある意味静養という意味でお誘いを断れてよかったかもしれません。スポーツはもう一月近くやっていませんが、なんだかサッカーも合気道も遠い昔の感じがしてきました。今は、もう少し辛抱して腰の直るのを待ちます。

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2012年9月 5日 (水)

実力主義VS縁故主義

 昨日は休みだったわけですが、日本の現ボスから国際電話が入りました。主な内容は来年度の契約についてでした。来年度は予算が削られるので、ベトナム拠点も他の研究室との話し合いで定員を決める予定だけれども、まず来年度も契約を希望しますかと聞かれました。

 正直、環境を変えたい気持ちはあったのですが、日本に戻るのはさらに厳しい雰囲気が伝わってきたので、希望しますと返答すると、今の状況では論文が出てないので厳しいです、という通告が戻ってきました。早くにインパクトファクターがついている雑誌にベトナム拠点に関連する論文を筆頭著者として最低2本投稿して、そのうち1本受理されていないとだめだ、という返答でした。

 答えに窮していると、とりあえずタイトルとサマリーだけでも今度の拠点会議までに送るように言われました。

 話は変わりますが、エントに昆虫の飼育担当の新人が入りました。まだ経験が浅いので辛抱強く教えているのですが、何回言ってもミスをします。蚊に卵を産ませた容器をきちんと洗っていなかったり、砂糖水を替え忘れたり。どれも最後の1,2個で交換したり用意したりする作業を忘れます。作業の途中で用事を言いつけると忘れるのかと思って、なるべく作業の切れ目で用事を頼んだりするようにしているのですが、今のところ改善されません。

 部長のPさんに彼女の仕事ぶりを話すと、彼女はあまり利口ではないけど、我慢して下さい。Yさんの姪なので、と答えが戻ってきました。

 彼女自身の性格には何の問題もなく、むしろ素朴でいい子なのですが、でも縁故採用は引っかかります。

 自分の大学時代に論文を書かない先生とかいると、自分はああはなりたくないものだ、と思ったものでしたが、自分も一年延ばし二年延ばしにしている間に同じような状態になっていたのでした。昔はそれでも終身雇用で定年までいられたのですが、今はそうはいきません。環境を変えるにも、ここに踏みとどまって研究を続けるにも、結果を出さなければいけません。

 厳しい状況ですが、実力主義でどんどん人が入れ替わる世の中と縁故主義でがっちり守られて生きていくのとどちらが社会として健全で、そして自分はどちらを選ぶかと思うかと問われたら、答えははっきりしています。

 今の環境で一番大切なことは何かというと、モチベーションを高く保つこと、これにつきます。

 

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2012年9月 1日 (土)

三連休も家に引きこもり

 明日はベトナムの独立記念日なので月曜日は振り替え休日となり、今日も含めて三連休となります。どこかへ旅行へ行きたいところですが、蚊の世話と観察もありますし、第一足腰がまだ全然良くなっていません。今週も中間報告会の打ち上げ兼交流会の時を除くといろいろな飲み会のお誘いを断ってきました。なにせ、家で料理をしていても長時間料理をしていると足が痛むので、リハビリのためにどこかのプールで泳ごうかと当初は考えてたのですが、静養が一番のようなのでこの休みも家でじっとしている予定です。

 

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