もうベトナムに来て5年経つのですが、ベトナム人のことでいまだにびっくりさせられることがあります。
言うまでもなく、ベトナムでの私の第一の仕事は蚊を中心とした研究です。次が、長崎大のプロジェクトに関わる人たちが日本から来たときにそれをサポートすることです。長崎大のプロジェクトとは関わりない、他の研究グループが直接NIHEと共同研究をしている場合、日本の研究機関であっても基本的にはノータッチです。
ただし、個人的に関係のある人たちからNIHE側からの連絡がこないから聞いてみてくれとか、いう苦情がよくあるので、そういう場合は迅速・的確な対応を取るように頼んでいます。
今回も、長崎大のプロジェクトとは別なのですが、日本から、初めてNIHEに出張に来る人がいました。彼からは数週間前からccで私のところにも、invitation letterの依頼とか、ホテルの手配、空港でのピックアップについてメールの問い合わせが来ていました。ベトナム側の対応が英語今イチのC君だったので、私もサポートをしました。昨日の時点で、C君に改めてサポート体制について尋ねると、ベトナム側は三人体制で日本から来る方のサポートをしますという返事でした。
今日のフライト到着1時間半前に、D君があわてて私のところに来て、名前を書いたボードを作るので今日来る人のスペルを教えてほしい、と頼まれました。やれやれこんな直前になってから、しょうがないな、と思いつつ、メモ用紙にスペルを書いて渡しましたが、しばらくしてボードを持ったD君が急いで出かけるのを見かけました。
2時間ほどしてC君が私のところに来て、私の知らない名前のベトナム人から電話があったか聞かれました。彼のよくわからない説明を聞くところによると、D君らはニャチャンへ出張するついでに日本からのお客さんを空港で迎えて、タクシーの運転手に宿泊先を告げて送り出す予定のようでした。
はあ?
普通、空港でプラカードやボードを持った人はお客さんを自分の車やタクシーに乗せて一緒にホテルに行くものでしょうが。てっきりエントのスタッフもそうするものだと思っていた私が甘かった。
5年間滞在している私でさえも、道を知らない癖に独善的に運転して遠回りになって高い金額を請求する、タクシー運転手にあたってトラブることがあります。
明日NIHEに来ようにも場所がわからないでしょうから、とりあえず、C君をホテルに迎えに行かせることにしました。
さらに2時間が経過して、C君がお客さんを連れてきました。彼の説明によると、空港でD君に会わず、自分でどうにか乗り合いバスに乗ったものの、運転手がホテルの場所がわからずに降ろされて、そこからバイクタクシーを拾ってホテルにたどり着いたそうです。
国際線だと遅れが出るとか、荷物の受け取りとかに時間がかかるとか、他人のことになるとそういう想像力が欠如してしまうのでしょうか。彼らを甘く見ていた自分をつくづく反省しました。
それにしてもSさんにとっては初めてのベトナムで強烈な経験でした。
コメント
Sさん強い
投稿: | 2013年3月13日 (水) 12時26分