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2013年7月

2013年7月31日 (水)

ベトナム人向けPCO研修の見積もり

 来月、私の元上司がこちらでベトナム人相手にPCOの研修会を開くことになりました。PCOというのは、害虫駆除組織ということで、ネズミや害虫を駆除する技術者をこちらでも育成するというのが目的です。

 これまで日本とベトナム側との仲介にあたってきたのですが、今日はベトナム側に出していた運営費の見積もりを受け取りました。一通りのチェックし終えたところ、いくつか金額が多い部分もあったりしたのですが、一番腹が立ったのは、ネズミを捕獲する実習が400ドルでは足りないので、私の調査費用から捻出しろ、というP部長からの要求でした。
 はあ?
 そもそも講師の人から指定された実習場所は、昨年日本から来た哺乳類の専門家が日本に戻った際に、3種類のネズミがたくさんいたと、同業者に口コミで知れ渡った場所です。ハノイ動物園です。ベトナム人がやたら動物に餌を投げ与えたりするので、ゴミがたくさん落ちているので、ネズミ天国なんでしょう。
 Pの言い分は管轄が違うのでお金がかかるということでした。要するにネズミを捕る罠を掛けさせてもらうための賄賂です。
 腹が立ちましたが、元上司と相談して答えを出す、と返答しました。
 まだ腰が痛むので、合気道は今日も休みました。もやもやした気分を晴らしたかったので、夕食は「Yno」という洋食屋で美味しいものを食べました。それから、ラグビーの知人から借りた宇宙兄弟を1巻から読み始めました。
 面白い。
 少し気分が晴れました。
 そもそも、あれだけベトナム人が多い動物園でネズミ捕りの罠を仕掛けるのは、リスクがあるかもしれません。罠を持ち去られる可能性があります。
 先週の蚊の卵取りの時にバケツを40個回収したのですが、留守だった家をまわる際に道端の露店で肉を売っていたおばちゃんのそばに置かせてもらいました。その後、すべてのバケツを回収してタクシーに乗り込もうとした時に肉屋のおばちゃんがバケツを1個くれ、と私に言いました。
 安いからいいや、と一瞬思ったりしましたが、また使う可能性がありますし、何よりC君が休日にNIHEに来て1個1個ドリルで水抜きの穴を開けたものですから、断りました。
 一年前はNIHEにもネズミがたくさんいたのですが、最近は猫が住み着いたのでとんと見かけなくなりました。別の場所を検討した方がいいかもしれません。
 
 

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2013年7月29日 (月)

よくぞ勝った日本代表

 昨日は雨が降っていたこともあって、午前中にNIHEへ蚊の卵のチェックに外出しただけでした。腰もいまいちだったので、タッチラグビーも合気道も休んで、午後は日本のラジオを聞いて、夜は日本のテレビを見て過ごしました。

 それにしても男子の日本代表はよく勝てましたね。今までは、韓国に逆転負けというパターンだったのですが、後半に韓国が決定的チャンスを外したのが韓国側の敗因でした。オーストラリア、中国との試合では無得点、無失点だったのですから、今回の韓国チームには決定力が欠けていたということでしょう。逆にいえば、日本のチームはイタリア代表のようにチームとしてしぶとく、かつおしこまれていても少ないチャンスをものにできる人材がいるということです。

 アジアカップの時の槙野たちがそうだったように、今回の柿沼や1点に値するクリアをした豊田のような、これまで代表ラインの瀬戸際にいた選手が活躍できるようになったことに、日本の選手層の厚みを感じるとともに、20年かけて培ってきたJリーグ構想の、ある意味で理想像が具現化されていると思いました(感涙うるうる)。

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2013年7月28日 (日)

腰休めもなく

 先週から腰を痛めていた上に、昨日の作業がきつかったのか、まだ腰の具合が悪いです。今日は東京から合気道の師範の方が講習に来られているのですが、休むことにしました。

 が、仕事は休むわけにはいかないので、NIHEに行って、昨日乾かしておいた卵付きの紙を回収しました。顕微鏡室いっぱいに紙を干しておいたので、誰かが入って踏まれでもしたら一大事です。
 諸般の事情から、来月日本から来る方の講習会での日本語から英語への通訳と、その時のスライドの英訳を頼まれました。それは本業ではないのですが、致し方ありません。そう考えると論文書きはとても生産的です。

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2013年7月27日 (土)

最後のオビトラップ作業

 今日は月曜日に設置したトラップを回収する日でした。朝、集合時間になってもD君は現れず。20分ほどしてからC君からD君が病気で来れないと電話がありました。しょうがないので、私一人でタクシーで現場へ向かいました。しばらくして、C君の方の現場から助っ人が一人まわってきたので、いつも現場に同行してくれる保健婦のTさんと、案内のおばさんと4人でトラップを回収してまわりました。

 トラップを家の中に置いたはずなのに外に出されていたり、場所を変えられていたり、腹の立つこともありますが、留守だった3軒の家からもあとで無事トラップを回収できました。
 午後からはひたすら卵のカウントでした。アシスタントの女の子たちが手伝ってくれましたが、5時過ぎから一人帰り、二人帰り、一番最後の子は7時くらいまで残ってくれましたが、母親から電話がかかってきたとかで帰りました。ベトナムでは残業という文字はないんでしょうね。まあ、外人の中年おやじと夜に実験室に二人きりというのも親としては心配か。
 作業は8時半にようやく終わりました。雷の中を家まで駆けぬけて、夕食を食べてからデータ入力をやってやっと今日の仕事が終わりました。マダニ調査を別にして、これで当分野外で蚊の調査はありません。

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2013年7月23日 (火)

我が家で暑気払い

 日曜日のラグビーの練習中に腰が痛くなってきたので、大事をとって飲み会を欠席して家に戻りました。翌日は、角田祭りだったので、ビーフシチューを仕込まなければいけなかったのですが、ソファで寝てしまいました。

 月曜は、蚊の卵を取るトラップを合計40軒の家の内と外に設置しに朝から出かけましたが、あいにくの雨。翌日にずれ込むと土日に回収することになるので、合羽を買って作業しました。ようやく終わった時に雨が上がりました。日ごろの行いのせいでしょうか。
 夜は、我が家にフレラボのスタッフを呼んで、恒例のお好み焼きとギョーザのパーティーでした。新任男性のTさんが持参した料理が好評でした。完全に食われてしまいました。
 はしゃぎ過ぎて顰蹙気味のY教授は9時過ぎに空気を読んだのか、ベトナム人スタッフと帰りました。他の日本人は11時半までいたでしょうか。冷蔵庫の中がすっかり空になりました。
 
 

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2013年7月20日 (土)

バイクのミラー

 ベトナムでは2年くらい前からバイクにミラーが義務付けられました。ということは、それ以前は法定的にミラーがついていなくてもOKだったわけです。なぜなら、皆後ろを気にしないで運転しているからです。追い越す奴が気をつける、という暗黙のルールがあったわけです。

 フレラボの同僚で自転車で通勤していた人がいたのですが、彼が最初の頃にベトナム人のアシスタントの子と通勤した時に学んだルールは、後ろを振り向かない、でした。
 でも、あまりに交通事故が多いので、最近はバイクにもミラーが義務付けられました。もちろん、私のバイクにはミラーは最初から付いていましたし、私も運転しているときはミラーで後ろを確認しています。
 いつもミラーでちゃんと後ろを確認できるようにしてあるはずなのに、時々、アパートとかNIHE にバイクを停めておくと、ミラーがいじくられていて運転中に私の顔だけ映るようになっています。
 何なんでしゅかね。
 バイクを運転していると、お姉ちゃんやお兄ちゃんのバイクのミラーが、自分の顔が映るようになっているのに気付きます。要は、運転は昔ながらに後ろを気にしないやり方で、ミラーは義務付けられているからつけているだけなので、鏡代わりにしか役に立っていないんでしょうね。それでもって、お節介なベトナム人が私のためにか、自分の化粧を直すためにミラーの位置を修正しているのでしょうか。
 だったら、余計なお世話です。
 

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2013年7月19日 (金)

蚊の成虫の採集

Photo ここのところの連日の雨のせいで、先週終わるはずだった蚊の成虫を家の内と外で捕獲する作業が本日やっとこさ終了しました。

 結果は予想通りでした。
 あとは、採集した蚊の腹の中の血液を解析して、人を吸血している割合がどの程度が推定します。これは4月から一時帰国するたびに分析しているのですが、なかなかうまくいっていません。もう少し頑張ります。
 写真は蚊を採集している写真ですが、’やらせ’です。実際は後ろの方の壁沿いのやや薄暗い場所の方に蚊は多いのです。
 来週は同じ地域で蚊の卵の採集をします。

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2013年7月14日 (日)

欧米人だらけのプール

 日本は暑いようですが、こちらもなかなか暑いです。

 土曜日は、午前中に蚊の観察をしてからお昼をさっさと済ませて、西湖の畔にあるホテルのプールへ行ってきました。ホテルのプールというとどこも千円前後かかるのですが、ここは8万ドン(400円弱)と安いのです。
 が、2年ぶりに行ってみたら、欧米人でいっぱいでした。当初は皆日光浴をしていて、泳ぐ人はあまりいませんでした。泳ぐというより、水につかってべちゃくちゃおしゃべりしている人が多かったです。
 私は泳いで休んでを1時間くらい繰り返しましたが、そのうちに欧米人がプールに入って至る所にたむろしてしまって、一往復できなくなってしまいました。帰る人に比べて、新たに入ってくる人の割合が高い感じがしたので、家でまったりしようと帰りました。
 以前はがらがらだったのになあ。
 NIHEの前の公園カフェで梅ジュースを飲んで、少しまったりしました。

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2013年7月13日 (土)

集会所木の実

Photo
2 蚊を取りに行くとき、案内の人や助っ人に来るハノイ市保健局の人と集会所のような場所で待ち合わせをするのですが、そこの駐車場の隅に植えられている木の実をC君が取っていました。

 真っ赤に熟した実で、拡大するとこんな感じです。C君が私の分も取ってくれたのですが、非常に甘かったです。人工的な甘さに感じるくらいでした。
 それにしても、勝手に取っても管理番のおじさんは何も言いませんし、おおらかですね。案内のおばさんも、夕食のおかずにするのか、訪問した家の庭先に生えている葉っぱを勝手に取って帰ったりしていました。
 仕事の方は、今週4日のうち2日間、午後に雨に降られたので、午後の分を来週に延期しました。従って、来週2回現場に行かなければなりません。

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2013年7月11日 (木)

作業の不公平

 昨日は午後雨でした。現場に向かう直前にぱらぱら降り始め、現場に着いたら本格的に降りました。これでは蚊が飛べないので、午後はそのままNIHEから乗ってきたタクシーにまた乗り込んで戻りました。

 今日は晴天で、32度の暑さながらもなんとかノルマを達成しました。
 昨日、アシスタントのC君が、自分の代わりに夕方NIHEに戻ったら蚊の飼育のアシスタントのVAさんに手伝いを頼んでおいたと聞かされたのですが、昨日の午後は作業がなかったので、何事もなかったのですが、今日も同じことをことづけして帰りました。
 あれっ、なんであいつ帰るんだ。まあ、家はすぐ近くだし、NIHEでは単純作業だからいいか。なにせ、彼はミスターミステイクとあだ名をつけたくなるほど作業ミスが多いので、翌日の準備をやってもらっています。
 ところが、NIHEに戻ってから、もう一人のアシスタントのD君がVAさんに仕事を任せて自分も帰ると言い出しました。C君には昼間言ってあったと。私は聞いていませんでしたが。
 D君は能力はあると思うのですが、自分のノルマだけやってあとは余計なことは何もしないです。他のベトナム人が関わるような作業で彼の意見を求めても、知らない、という返答です。
 とにかく、彼からしたら、いくらC君が年上で、小さい子供がいても、それが理由でC君だけ先に帰るのは不公平だ、と感じるのでしょう。確かに、私も迂闊でした。

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2013年7月 9日 (火)

雨宿りしながらタッチラグビー

 昨日はタッチラグビーを始めたら15分ほどで大雨となりました。皆で1時間ほど雨宿りをして、小雨になったところで再び練習を再開しましたが、後にグラウンドを使う人たちが詰まっていたので、20分ほどで終了しました。

 いつもならその後飲みに行くのですが、今週は、明日から野外調査が4日連続で続くので、大事を取って飲み会はパスしました。ここのところ、2回に1回は下痢しますし、飲んで眠れないと困るので。お陰で昨夜はぐっすり寝ました。
 今日はそのせいか昼間の仕事がすんなり運び、調査の準備とコガタアカイエカの翅標本をデジタル化することができました。

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2013年7月 4日 (木)

酷暑の中のマダニ調査

Photo  日本とのあまりの温度差に体がついていけず、風邪をひきました。暑くて夜にエアコンをかけっぱなしにしたのが原因でしょうね。
Imgp0828 それでも、マダニ調査を休むわけにはいかず、昨日今日とダニ取りに行ってきました。10分ずつそれぞれ5か所でフラッギングをして雌1匹だけ。今日はマダニではなくて、ナナフシが取れました。

 昨日はたぶん35度を超えていたのではないでしょうか。森の中は涼しいはずですが、汗が止まりませんでした。
 体力をつけるために、昼食はガンガン食べました。昨日は鶏肉、今日は鶏肉の鍋。ベトナム人にお昼はどこでもいいよ、というと、大概鶏肉か鍋に決まりです。
 今時の日本ではご法度ですが、こちらはドライバーさんが飲むので、こちらも付き合いで飲みました。おまけに昨日はドライバーさんの知り合いが同じ店で昼飯を食べに来ていたので、かなりイッキさせられました。
 帰りの車の中では、これから1年間マダニ調査でアシスタントをするはずのT君から、今月末から北大に研修に行くことを告げられました。
 あちゃー。また誰かを一から教えなければいけないんか。まあ、私がどうしても行けなくなる場合があった時のために最低2名は自分で調査できるようにしておいた方がいい、と考えたら、腹の虫も治まりました。

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2013年7月 2日 (火)

岩手大学の講義の後の質問

 岩手大学では、授業の前に学生がネットで講義の資料をダウンロードして、質問などはメールで後からよこす、というのは前回このメールでも紹介したかもしれません。

 質問が来ましたよ。2コマの講義で、一つはワードで5ページ、もう一つは11ページでした。質問に答えるために、また講義の準備をしている感じです。
 授業の一つは医学系のダニの講義でしたが、もう一つは農学部で作物や機械の選好の学部生だと聞いていたので、ダニのいる環境というテーマで授業をしました。日向と日陰で気温や湿度が違うのは私たちは自然に分かっているのですが、じゃあ、論文とか教科書にきちんと書かれているかというと、とても少なかったです。日向にある葉の裏と表の気温や湿度、日陰にある葉の表裏の気温って、わかっているようで気づいていないのです。ダニがいる空間はたかだか葉の上の1mm程度の高さなのですが、葉からの蒸散でとても湿度が高いのです。乾燥に弱いダニたちにとっては快適なのさ。
 地面の温度も同様です。最低気温18度とかいっても、それはたいてい地面から1.5mの高さの気温であって、地表の温度はそれよりも低いのです。けれども、1cmでも土の中に潜ればかなり暖かいのです。
 もし岩手大学の学生さん達が今勉強している専門を生かして農業に携わるときに、虫の立場から見た世界というのを知っておけば何かしら将来役立つ時もあるかな、と思って、微気象や水・酸素について勉強しました。
 それなりに学生たちは受け止めてくれたようです。
 それにしても、質問が多すぎ、難し過ぎ。

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2013年7月 1日 (月)

ベトナムに戻る

 土曜日にハノイに戻りました。ノイバイ空港の気温は35度。12時15分に到着したのに、荷物がなかなか出てこなくて13時25分にようやく荷物を手に取りました。

 タクシーの客引きをくぐりぬけて、ノイバイタクシーで35万ドンと交渉したのに、いざ車に乗ったらメーターでいいか、と聞かれ、ああ、ベトナムに来た、と実感しました。メーターだと45万ドンでした。
 昨日今日と暑くて大変です。洗濯物の乾くのは早いですが。昨日は合気道、今日はタッチラグビーをやりました。昨日の合気道の後、ホーチミンから来たIさんとサッカー仲間数人で飲みました。

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