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2013年9月

2013年9月30日 (月)

年の瀬はまだなのに慌ただしい

Photo 昨日のホテルの朝食は駿河丼。エビとシラスと温泉卵の上に海苔をまぶしてかき混ぜて食べるのだそうです。真ん中は静岡おでんです。おでんはお土産に買いたかったですが、時間がありませんでした。

 昨晩ハノイに戻って、今日からまたベトナム暮らしです。今日のうちに日本に送らなければならない書類があって、午後までその対応に追われました。
 明日は熱帯医学会のポスターを作ってPさんに渡さなければなりません。それから夕方までに今年の活動報告書を彼に渡さなければなりません。来週は科研とアジア・アフリカリサーチフォーラムの演題の締め切りです。その後は私の来年度の契約についての審査があるので、11月までいっぱいいっぱいでしょう。

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変わってきている千葉衛研

 静岡のダニ学会大会では昨日が発表でした。発表ではスライドを操作する機械があったのですが、送りすぎたり、巻き戻したりして、最初のうちは操作がうまくいきませんでした。あまりレザーポインタを使わないようにして、とりあえず落ち着かせてからはなんとかまとまりました。

 昨日の懇親会では静岡環境衛生センターのKさんと情報交換をしました。彼は私が赴任する少し前にJICAの関連でハノイに来たらしいです。ベトナムを懐かしがっていたのが印象的でした。

 今日もダニ学会だったのですが、成田へ行く途中に千葉衛研で蚊を採集しなければならなかったので、朝8時半にホテルを出て、千葉市へと向かいました。12年前と同じく、千葉駅からバスに乗って12時少し前に衛研に着きました。

 予定より少し早く着いたので、今回いろいろ手配してくれたTさんを待っていると、建物の中からKさんが出てきました。数年前に日本に帰ってきたときに横柄なMさんと三人で飲んで以来でした。もちろん私もおっさんになったのでしょうが、彼も前よりおじさん臭く見えました。いろいろ疲れている感じに見えましたが、昔なら誰かが声をかけて飲みに行って気分転換したりしましたが、今はあんまりそういうことはないのかも。

 ダニ学会にも千葉衛研の新しい医動物室の人たちが来ていましたが、若い人たちが新たに入ってきていい兆候なんだろうなあ、と思ったりもしました。

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2013年9月29日 (日)

秋晴れに母校に立ち寄る

Photo_2  父親を病院に連れて行った帰りに、時間があったので、卒業した高校に行ってみました。校舎も正門もすっかり新しく変わってしまっていました。

 この日は秋晴れ。小学校の頃よくスケッチをした子持山もご覧のとおりくっきり。
Photo

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2013年9月27日 (金)

OMとの再会

昨日、実家に戻りました。二、三日前まで台風だったようですが、今日は秋晴れのいい天気でした。放射冷却のせいで、ぐっと秋めいてきたそうです。

早速、昨日は渋川市の行っている住民還元温泉めぐりタダ券を利用して小野上温泉に入ってきました。いや~、いいもんです。
明日、ダニ学会のため静岡に行かなければならないので、今日は神田に泊まりました。せっかくだったので、M乳業に努めているOと農水関連のMと久々に会って、飲みました。一緒に会うのはOの結婚式以来なので、20年ぶりでしょうか。いや~、年をとると年月の過ぎるのは早いものです。

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2013年9月25日 (水)

学会、報告会が続くなか古内東子に癒される

 今週末にダニ学会が静岡であるので、一時帰国します。Hさんの関連でベトナムでダニの研究を今年から始めましたが、以前のダニの仕事はベトナム拠点の業務外扱いになるため、今回は私費での帰国です。私費なので、実家に帰っても、学会前日に東京で大学時代の友人に会っても、なんの問題もありません。

 しかし、仕事がたまっていて、いっぱいいっぱいです。ダニ学会のスライドはだいたいできたと思ったのですが、考え直してデータを解析しなおしています。
 ダニ学会の後には熱帯医学会が長崎であるのですが、私は行きません。そろそろ蚊の感染実験をやらないと首が飛びそうなので、ポスターだけを完成させて、共同演者であるエントのPさんに託します。彼は人前でしゃべるのが好きなので、学会では代わりに発表してもらいます。
 今日の連絡会議では、11月のNIHEとベトナム拠点の合同セミナーと1月のアジアアフリカリサーチフォーラムの日程と演題締め切り日が告知されました。これも発表しなければなりません。1月にやっと解放されたと思ったら、今度は衛生動物学会の抄録締め切りです。3月までやること満載でんがな。
 最近、古内東子の曲を聞いています。
 だいじょうぶうー、だいじょうぶうー。
 癒されます。

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2013年9月19日 (木)

どうにか研修コースの修了式

Photo_5 夜明け前のトゥーレ公園です。なぜ、夜明け前にこんな場所にいるかというと決してキンマー通りのカラオケ屋で朝まで飲んでいたわけではありません。

 昨晩、動物園内に設置しておいたネズミの罠を回収しに来ました。

 なのになぜ、対岸にいたのかというと、一緒に回収に来たD君が動物園の一番奥にある事務所に行くのになぜか対岸でハノイ保健局の人たちを待っていたからです。

 彼らは正面の入口から車で入っていくのだから正面で待っていればいいのに、携帯でずっとやり取りしていながら、結局池の対岸から歩いて動物園に行きました。

Photo

 実は昨日罠を設置した時も、Yさんが日本から持ってきた罠を持ってくるはずのC君がD君との打ち合わせも全くなく、修了証の印刷に行ったきり戻ってこないので、バイタクでNIHEから現場に持って来させたのでした。
 今日も、Yさんがネズミの選別しないと作業が進まないはずで、かつ昨日の作業の最後に今日の段取りの打ち合わせをしたにもかかわらず、聞いていなかったかのように動物園内では仕事がすでに始められていました。

Photo_2

 はあー。
 
 62個の罠掛けで14匹と大漁だったのですが、結局、ど
うやってネズミを殺すかという
ち合わせもなかったの如く、我々が生きたままネズミを持ち帰ることになりました。
 
 しかしながら、帰りのタクシーの中でネズミが逃げたら困るのでYさんが一匹ずつ木製のトラップを首に押しつけて殺しました。
 
 予定より遅れて始めた解剖は予想より早く終わって、すぐに修了式を取り行いました。写真はNIHEの所長から研修生一人ひとりに修了証が手渡されているところです。
 あー、終わったー。

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2013年9月18日 (水)

ハノイ動物園でネズミの実習

 ベトナム人Photo向けPCO研修もいよいよこれが最終回です。日本からネズミの専門家のYさんが、台風のせいで8時間遅れになったフライトでハノイに来てくれました。

 今日の午前中は講義で、午後はYさんとしてはネズミに忌避作用がある薬草を取りに行きたかったらしいですが、ネットで検索したところベトナムでは自生していないことがわかってあえなく取りやめになりました。
 植物の方はダメだったのですが、ハノイ動物園でネズミを採集したいという彼の念願は、受講生の中にハノイ動物園の関係者に知人がいることがわかって、なんとかなりました。写真は罠掛け前の様子です。

Photo_2 Yさんは1年前と先月日本から来ていたTさんからハノイ動物園には3種類ものネズミがいるというのを聞いていて、どうしても罠掛けをやりたかったそうです。ドブネズミと、クマネズミ、それからナンヨウネズミ。特に、ナンヨウネズミはどうしてもネズミ研究者としての血が騒ぐようでした。

 YさんがTさんから仕入れた情報ではナンヨウネズミは動物舎を出たり入ったりしているそうです。それをベトナム人に説明したところ、彼らが紹介してくれたのが、トラ舎の上のカフェでした。
Photo_3 檻の上の方はこんな感じです。普通のカフェで、ベトナム人が花壇に罠を仕掛けています。
 たしかにカフェなら食事には事欠きませんね。
 それにしても、動物保護団体とかまだないのでしょうか。
Photo_4 
 もうかかっているぞ、という声がしたので、行ってみると、いました。2匹も。
 
 はえー。
 
 違うって。

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2013年9月14日 (土)

ベトナムでやるしかない

 蚊の吸血源を調べる調査はなんとか結果が出そうなのでホッとしています。

 昨日は半泣きとか言いましたが、今日また伏見にいるIと会って意見を聞いたところ、今いるベトナム拠点でどうにか結果を出すしかないという結論に落ち着きました。とりあえず、2年前に感染実験をやってウイルスの取り込みと検出はうまくいったので、面白い結果にするのは私のアイデア次第です。Hさんがのってくれるかはなんとも言えませんが、彼をもう一度取り込んで、今度は私のアイデアで実験をするだけです。

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2013年9月13日 (金)

仕事で半泣き

 「半澤直樹」が巷では人気です。上司の不正を尻拭いさせられ、ただでさえイッパイイッパイの状況なのに、隔週で金融庁から査察が入ります。家に帰っても妻に文句を言われ、いつも左遷すれすれです。

 こちらは毎年一つは筆頭著者で論文を出さなければ首を切られるので、日本で吸血源の実験をやっています。これはメインの研究として行う感染実験がうまくいかない時のために保険として行っています。幸い、数人の人がサポートしてくれるので、結果が出始めています。
 しかし、やはりメインの研究ですぐに結果を出さないと評価されないことを今日上司から聞かされて、心が折れそうになりました。
 半泣きです。

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2013年9月11日 (水)

森林総研関西支所でボウフラ採集

 今、日本に帰っています。月曜日は京都市伏見区の森林総研関西支所に行っていました。ここに北大で修士の時の友人のIさんが働いていて、彼にあらかじめヤブカのトラップを仕掛けておいてもらったのでした。幸い、それなりの量のボウフラと蛹が捕れたので、目的は達成出来ました。

 午前で用は済んでしまったので、お昼にIさんに伏見稲荷に連れて行ってもらいました。神社を見学した後、お昼にいなり寿司と鯖寿司を食べ、近くの商店街を散策してまた森林総研に戻りました。
 Iさんが会議をしていた間、私は森林総研の敷地内を散歩して、さらに近くにある桓武天皇陵墓と明治天皇陵墓、桃山城を見学してました。この日の最高気温は30度くらいでしたが、歩いていて気持ちよかったです。いい気分転換になりました。
 夜はIさんと京都駅近くで飲みました。2軒目に彼の行きつけのバーに行って、うまいモルトウィスキーを味わいました。
Photo_2

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2013年9月 7日 (土)

酒よりも原稿書き

 蚊の休眠の解析を長崎の外国人の同僚に頼んだのですが、結果と一緒にさっさと論文にしろ、という催促が戻ってきました。前から遅筆だったのですが、ベトナムに来てからさらに遅くなっているので原稿がたまるばかりです。

 このままではいけないので、期限を決めて、他の人と共同でやった研究を優先に原稿書きをしています。それから、原稿を書き上げるまで飲み会の誘いはなるべく断るようにしています。出張者との飲み会はエント関連だけにとどめる予定です。

 夕食を一人で食べるなら、なるべく皆で食べるというのが始まりだったのかどうかわかりませんが、ベトナム拠点では、日本から出張者が来ると、なるべく皆でもてなすのが習慣になっています。私は酒は好きなのですが、体質的に強くないので、家に帰った後とか、翌日の仕事に支障をきたします。特に40代くらいからそれが顕著になってきた気がします。

 それをやり遂げるのが社会人だろ、とこれまで思っていましたが、研究者として論文の量と質で評価される状況にありながら、ベトナムに来てからの自分の軌跡を振り返ってみて、仕事に差し支えることは、特に原稿書きに影響がでるようなことはやめようと思っています。

 このままでは仕事でお世話になった方々から信頼をなくしそうなので、今年いっぱいは飲む数を減らすようにします。あいつは駄目だ、論文が書けねえ、と人から言われるのは絶対に嫌なので。それは、私が若い時に、ああにはなりたくない、と感じた研究者の姿だったので。

 昨日、本田圭介が、「(ワールドカップに向けて)一日一日を大事にしていきたい。」と語っていました。私の年代からみたら嘘みたいですが、彼らは本気でワールドカップで優勝したいと思っているんですね。だから少しでも上手くなりたいと思っているのが、こちらにも伝わってきました。

 言訳ですが、何かを始めるのに遅すぎる事はないと思います。

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うまくいかないマダニの定期調査

 日本も今週は大雨だったようですね。水曜日からハノイも毎日午前中は雨でした。そのせいで今月は一度もマダニ採集をしていません。正確に言うと、水曜日にタムダオへ行ったのですが、小雨降る中最初の調査地点で採集を始めたらだんだん雨脚が強くなったので、5分で中断しました。車の中で少し様子を見たのですが、全く雨のやむ気配はなく、NIHEに引き返しました。

 毎月のマダニの定点調査ですが、どうも場所がよくないのか、これまでたった2匹しか取れていません。PCO研修にはNIMPEの人たちも参加していて、この前の私の講義でも結構マダニ調査には経験があるような話もしていたので、再来週の研修の時にエントのPさんに話し合いの場を設けてもらうつもりです。できたらその時にハノイ近郊でマダニの多い場所を教えてもらいたいです。

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2013年9月 4日 (水)

PCO研修でのマダニの講義

 前のボス主催のベトナム人向けPCO研修は、今日の午後、私が講義をしました。たまたま昨日、日本から持ってきたマダニの標本が見つかったので、さっそく授業で使いました。吸血したタカサゴキララマダニのでかいこと。

 ダニは脚が8本で、昆虫は脚が6本あるとか、それでもダニは幼虫の時だけ脚が6本とか、基本的なことを中心に講義をしました。学生時代はこういう講義を馬鹿にしていたのですが、わかりやすく噛み砕くことが大事だな、と、先々週の研修コースで感じたので、用意しておいたスライドを作り直しました。講義中に、あ、ここももっとわかりやすくした方がよかった、と感じた個所はいくつかありましたが。
 おおむね好評でしたが、予定より早くに終わってしまいました。特に、最後から2枚目くらいのスライドを説明している最中に携帯電話で会話している人が出たので、そこから集中力が切れてしまいました。英語で講義をするとかなり神経を消耗するのを実感しました。
 
 

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2013年9月 2日 (月)

サンプル入手と倫理

 昨日は、日本からOさんがベトナムにトガリネズミの調査に来ていたので、夕食を一緒に取りました。

 実は、彼らがベトナム側のカウンターパートとしているS君に以前ネズミに寄生しているマダニを取ってくれるように依頼したのですが、Oさんらの調査の時にサンプルを採取したため、ややこしいことになってしまったのでした。Oさんと私は知り合いであるので、Oさんの調査のついでに私たちの分のサンプルも取っていたのでした。
 Oさんには後でメールで釈明したのですが、今回、またS君がダニを取っているみたいだ、というメールを受けて、S君にはやめてくれるように連絡しました。が、全くわかってくれず、調査を終えてハノイに戻ってきた本人に直接会って、Oさんらの調査チームの総括であるAさんも交えて話をしたのでした。
 S君には日本からの予算といっても出所が違うことについて説明したのですがわかってもらえず、結局NIHE側が了解しないという理由で納得させました。さらに、前回受け取ったサンプルをAさんに渡しました。
 前に、NIHEとホーチミンに行って調査をしていた時は、こちらが飛行機代を負担しているにもかかわらず、NIHEのS君が上の命令だからホーチミンに残ると言いだしたことがありました。荷物を一緒に運ぶのも君の仕事だろう、と説明したのですが、ベトナム人と仕事をすると、ついでと言って他の研究グループの仕事をかぶせてくることがあります。仕事相手に対する倫理がまだないんだろう、というのが私の今の感想です。

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