マダニの調査のためカットバ島に来ました。朝7時に家の近くのバスターミナルを出発して、ローカルバスに揺られること3時間でハイフォン港に到着。そこからまたバスに乗り換えて、工業団地を抜けてフェリー乗り場へ行きました。船内は欧米人の旅行客ばかりでした。この時は、これから4日間、山道を登り降りしてマダニを取るぞ、と意気込んでいたのですが。

先月に行ったカッティエンとは違って、カットバ島は地形といい植生といい九州の島のような雰囲気を感じました。当初は自然公園の所長さんに挨拶を済ませてからすぐにマダニ採集をする予定でしたが、彼が不在だったので、すぐにサンプリングを行うことにしました。

公園の入口のところで相方のT君が管理事務所の人に声をかけたまではよかったのですが、そこで所長からの許可書がないから、採集はしてはいけない、ということに。 はあ?
今回は一日前にNIHE のデング媒介蚊の調査のためYさんたちが島に入っていたのですが、後でホテルに戻ってからYさんから説明を受けたところによると、彼女が前日に2回も電話を入れたのにT君はお気楽に構えていたようです。彼も7月に媒介蚊調査のため自然公園に来ていたので、所長に一声かければ今回もなんとでもなると思っていたようです。
無駄足かよ、と思いましたが、Yさんが島の犬と牛から吸血したマダニを取っておいてくれました。私はサンプリングはできないので、明日の午前中に島の中をバイクで探索して午後はハノイに戻ることにしました。
いつも感じることなのですが、公園内には昆虫、特にチョウはたくさんいるのですが、マダニは全くいる気配はありません。ここは頻繁に伐採を行っているらしく、伐採地と林が帯状になっています。さらに伐採地には木が植えられています。日本だとこういう場所にはシカがよくやってきて、すぐに若い木の芽を食べてしまうのですが、ここではそういう心配はいらないようです。
コメント