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2014年4月 5日 (土)

科学論文の不正

 今日の日経新聞に、なぜ不正な論文がネイチャーに掲載されたのか、という記事が載っていました。今や新聞のみならず週刊誌でも一番話題になっている方の問題を取りあげて、研究の立案から論文になるまでの過程がとてもわかりやすく書かれています。

 一流の雑誌となると斬新なアイデアと結論が必要で、審査も厳しくなります。ただし、その分多くの人に見てもらって、これ自分の研究にも使えるとなると、何度も引用される(インパクトファクターが高くなる)ことにつながります。自分の業績を上げるには、どれだけより引用率の高い雑誌に、より多くの論文を掲載することにできるか、ということが重要になります。
 新聞では不正を引き起こす根源にはこのような評価を得たいという欲求とそうしなければ生き残れないというプレッシャーがあると、指摘されていました。必然的に、事務処理みたいな作業でも上司だ、という立場を利用して共著者として論文に加わる人も出てきます。前に書いたかもしれませんが、ベトナムでの最初の論文を掲載するときにベトナム側から副所長を3人共著者にするように圧力がありました。理由は彼らがプロフェッサーになるのに論文の数が必要だったからでした。
 さて私の身の回りでも似たような状況になってきています。6年間もここにいて、お前がNIHEでの仕事を論文にしていないから、自分はなかなかアシスタントプロフェッサーになれないと少し前に言われたことがあります。書くのが遅いなら自分が論文を書くから、データを俺に渡せ、とまで言われました。
 ベトナム語で我々の知らない雑誌か報告書に1報として書かれたり、今やっている内容が漏れて欧米の研究者に似たような研究を始められたらたまったものではありませんので、のらりくらりとかわしてきましたが、昨日は口論になりました。その後の話は省きますが、結局、ベトナム人のYさんとうちのY教授とがとりなしてくれました。

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