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2014年10月

2014年10月29日 (水)

私のストレス解消法

 北海道の旭川では初雪が降ったようです。もうすぐ冬なのですね。ハノイは久々に雨が降りました。一雨ごとに涼しくなっている感じがします。そして今年もあと二ヶ月ちょっとになりました。

 ここのところ金曜日は東屋の風呂で汗を流し、土日の午前中に蚊の観察、午後は合気道とタッチラグビー、月曜日の夜に合気道の仲間とフットサルというパターンが定着してきました。私には体を動かして汗をかいて、風呂に入って(本当は温泉が一番いいのですが)、お気に入りの酒を飲むのが一番のストレス解消法です。
 学生にも悩んだりにっちもさっちもいかない状態になったら、汗をかいて風呂に入って、少し贅沢をして旨いものをたくさん食べて飲んで、嫌なことは忘れて寝てしまいなさい、と勧めています。
 
 今日は雨が降っていたので合気道に行くのをサボってしまったのですが、明後日はできたら行ってみます。
 

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2014年10月24日 (金)

審査待ちのツツガムシの論文

 昨日は、1行でも進めばそれでいいと書いたものの、なかなか遅々として進みません。

 今、返事待ちの論文はツツガムシに関する研究です。日本でツツガムシの宿主というとネズミなのですが、自分がマダニの調査をしていた時にツツガムシもマダニが待機しているようにアズマネザサに登っていたのを見て、これも記録にとっておこうか、と感じたのがそもそものきっかけでした。マダニと一緒にシカにツツガムシがたっぷり付いていたのを見ていましたし、それを先輩のMさんが取っておかないでいて、室長ががっかりしていたのも見ていたので。
 そもそもツツガムシの研究では日本が最先端で、海外では殆どやられていないのです。何故かと言うとヨーロッパとアメリカには恙虫病はないし、日本の古典型を除けば死ぬような病気ではないので、医学系ダニ学の研究としては世界的に見てどうしてもマイナーになってしまいます。
 それで、シカに寄生するツツガムシをテーマにデータをとりました。未寄生期のツツガムシのデータをマダニの野外調査をしていた時についでに記録しておいて、あとはシカの頭皮を房総のシカ調査会からいただいて、寄生期のデータとして加えました。当初は1種類と思っていたツツガムシでしたが、シカからは2種類、植生上からも2種類取れました。運よく、どちらも優占種が共通していたので、何とか話はまとまりました。
 この研究ではツツガムシの同定は自分の手に負えなかったので、第一人者のTさんにお願いしました。そして、共著者になってもらいました。
 中央農研の時のカメムシの時にも感じたことなのですが、材料を知り尽くしている人と一緒に仕事をするのは本当に心強いです。カメムシの時には、私の出したアイデアに上司が即座に研究としておもしろいか、否かを判断してくれました。そして結果としては、ユニークな研究になりました。
 今回のツツガムシもTさんがやはり即座に判断してくれて、さらにレフリーから論文が戻ってきた時の対応も迅速で的確でした。ありがたや。
 なんやかんやでツツガムシ研究の王道からはずれていますが、それでもツツガムシの研究に一石投じることができたのはうれしかったです。
 さらに心底を吐露してしまうと、ツツガムシが専門と言いながら、その論文を学会誌にも1報も出していなかった人に一泡ふかせてやりたかった、というネガティブな感情も動機としてありました。

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2014年10月23日 (木)

査読依頼の多いネッタイシマカ

 科研の申請書は研究所内の締め切りより一日遅れになってしまったのですが、今朝事務に最終版を提出しました。事務の担当の皆さん、ありがとうございました。

 先週から今週にかけて、日曜日を除いて原稿に向かう時間があったのですが、それでも一行くらいしか進まない時もあって、時間がかかりました。筆が進まない時があっても机に向かうことが大事なのだと改めて感じました。
 そんなわけで身内での夕食がてらの飲み会は遠慮するようにしています。まだ出版していない論文がかなりあるので、非効率なようでも、たとえ書く量が一行でも今はとりあえず机に向かった方がいいと思うようになりました。
 それに今年になってレフリーを頼まれる機会が増えました。今もある国の昆虫学会から1本原稿を預っています。これも年長者の義務なのだと自分を納得させています。
  私が材料にしているネッタイシマカは黄熱やデング熱を媒介することで有名です。病気の重大さとその病気が都市部でも発生することや蚊が飼育しやすく実験に使いやすいことから、昆虫の中で一番論文の数が多い材料だなのだそうです。論文の質はともかくとして数だけで言うなら、ショウジョウバエを凌ぐのです。それらの論文の中で圧倒的に多いのが、地域のデング熱の患者発生に関わるテーマです。
 投稿中の論文が一つ、共著者に見てもらっている原稿が一つ、書き始めた原稿が一つ、レフリーを依頼された論文が一つ。
 いいペースかな。

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2014年10月21日 (火)

デング熱媒介蚊の駆除現場

Photo  日曜日は朝早くに旧市街でデング熱媒介蚊の駆除をするというので、エントの友人のD君に頼んで見学させてもらいました。前から一度蚊の駆除をしている現場を見せてもらいたかったので、金曜日に北部のデング熱の情報室長をしているD君に頼んでみたら、彼があっさり話を通してくれました。やはり持つべきは友でPに頼んでも、書類がひつようだの、いろいろうるさいので、やはり持つべきは友です。

 今年は日本でも60年ぶりにデング熱が流行しました。来月長崎で学会があるので、現地ではどんな対策をしているのか、紹介しようと思っています。写真は旧市街のブティックで殺虫剤を噴霧しているおじさんです。薬品の入った噴霧器を背中に担いで、スプレーの部分は右手で持っています。この時は地元の保健所、厚生省の下の役所(PMCと呼ばれています)の人、それから実際に駆除をする人がチームとしてまとまって、合計7つのチームに分かれて作業をしていました。
 この日はその後、蚊の卵の休眠の観察と次の実験の準備でタッチラグビーにも合気道にも行けませんでした。まあ、テレビで「遺留捜査」の特別編があったので、それを見れたのでそれはそれでよかったのですが。
 運動をしたりなかったので、今日の夜、合気道仲間のフットサルに参加させてもらいました。前回に引き続き今回も後半に立て続けに点を取られて負けました。俺が出ると点を取られるのか、それとも皆後半に集中力が切れるのか。何かが欠けている気がします。

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2014年10月18日 (土)

蚊の休眠での科研費の申請

 殺虫剤試験が先週で一段落したこともあって、今週は科研の申請書を書くことに専念しました。とはいうもののポリッシュアップを希望する場合は先週の水曜日が締めきりだったので、予定よりもかなり遅れています。

  遅れた理由の一つとして最初はマダニの調査を計画していたのですが、今やっているマダニの調査がもう一年残っているので、マダニの計画書は来年に回そうと思ったわけです。あとはこれまでの自分の研究結果から、蚊の休眠の仕事を伸ばしていった方がいいのではないかと考えました。今の状態なら感染実験をやる限り研究費に困ることはありませんが、休眠をやるとなるとベトナム国外に出かけるだけでも大変です。
 今のところベトナムという、ヒトスジシマカの分布の中心部にいるわけで、休眠についても日本にいたら気付かなかった興味深いことがわかってきている感じがしています。

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2014年10月13日 (月)

鹿児島と和歌山の先生から合気道の稽古

 土曜日、日曜日は鹿児島と和歌山から合気道の先生方が来られたので、稽古に参加しました。日曜の午前中の稽古は杖と刀だったので、蚊の観察があったこともあり出ませんでした。  昨日の稽古の後はチャーカーの店で懇親会があったのですが、住所を教えてもらった場所に行ってもお店はなく、1時間近く探してみたのですが結局わからなかったので、帰りました。今日は、ベトナム人の仲間の後をついて行ったので、店に行くことができました。  やっぱり日本人に教えてもらうほうがわかりやすくていいことはいいですね。

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2014年10月 9日 (木)

押しかけYさん祭り

 元エント室長のYさんが、先月からやたらと私のアパートでポスドクとしてこちらに赴任しているIさんやアシスタントのHさん達に料理を振る舞いたいと言っていたのですが、一日中実験が立て込んでいたので、断っていました。

 しかし、殺虫剤試験も終盤にさしかかり、最近は半日で済むようになってきたら、今日ついにうちでお昼を食べることになりました。
 午前中の実験がなかなかうまくいかず、12時少し前に終わってから、エントスタッフ6人でうちへ移動。春巻きはあらかじめYさんが作ってきたようで、油で揚げるだけだったのですが、それでも準備に30分位はかかりました。
 ところが、肝心のIさんは実験とその後のメールの送信がうまくいかず、結局参加できませんでした。
  何事も強引なのはよくないです。

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2014年10月 7日 (火)

最下位のタッチラグビー交流会と合気道仲間とのフットサル

 土曜日は朝から一日中次の蚊の実験準備に費やしました。結局、夕方からの合気道の稽古には間に合いませんでした。Mさんがまだベトナムにおられるそうで、稽古の後の飲み会は盛り上がったと今日一緒にフットサルをやったベトナム人の知人から聞きました。その代わりに、タッチラグビーの仲間と南ア対NZの南半球対抗戦をJASPASで、仲間の誕生日祝いも兼ねて観戦しました。

 日曜日は午後から欧米人チームとタッチラグビーの交流会でした。日本人チームは1チーム、欧米人チームは3チームの予定でしたが、欧米人チームの人数が集まらず2チームになり、日本人チームは逆に多かったので2チームに分けました。
 私はどちらかと言うと老年チームになったのですが(自分が平均年齢を引き上げていましたが)、どこにも刃が立たずに最下位でした。グラウンドが狭すぎたせいか、いつものプレーが出来なかったというのは負け惜しみです。
 試合はうちのアパートの近くの橋を渡って東にまっすぐに行った、来年に日本のスーパーが出来る予定の場所の近くでした。試合の後にの交流会に出る前にアパートに寄ってシャワーを浴びたら、なんかもう外にでるのが億劫になってしまって、そのままソファで寝てしまいました。
 今日は、合気道仲間がサッカーチームを作って、毎週月曜日にフットサルをやっているから、私も参加しろと、先週の稽古の後の飲み会で誘われたので、行ってみました。場所はBic Cの近くで、少し迷ったのですが、顔見知りの連中がすでに試合をやっていたのですぐにわかりました。チームのユニフォームを持っていないので、最後に遅れてきた人のを借りて、最後の30分位出させてもらいました。でも、私が出た頃から相手に押され気味になり、立て続けに点を取られてしまいました。
 久々のサッカーは楽しかったです。今はこれくらいのレベルがちょうどいいかもしれません。
 

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2014年10月 1日 (水)

ベトナム人向け研修コースの修了

 今日やっとベトナム人向け研修コースが終わりました。今朝、仕掛けておいたトラップを回収しに知り合いのオフィスに行ったら、5匹もかかっていました。

 渋滞の中9時少し前にNIHEに戻り、9時から解剖実習を始めておいてもらって、私は自分の実験をさせてもらいました。
 昨日、トラップを仕掛けて帰る車中で、唐突に明日の11時半から修了式を行って、お昼はパーティーをしたい、と言われた時には、目が点になったのですが、どうにか拠点長を始めとして日本人側の予定を調整して午前中に終了することになりました。本来なら、修了式は午後3時半の予定だったのですが、ベトナム人が修了パーティーを昼間にやることにこだわっていたので致し方ありません。最初からそのつもりだったのでしょうが、じゃあ昼食会をどうするという議論を始めてこちらが認めることになるとその費用は日本側が負担事になります。
  昨年度は大ボスの、そんなものにお金は出さん、の一言で、ベトナム側は提案を一旦は引っ込めたものの、大ボスが来ないと知るや、彼らがプールしたお金で昼食会を開いたのでした。今年もこちらからしたら無理やりだったわけですが、来年からは黙認ということで最終日の午後は講義を入れないようにしたらいいのでしょう。
 本研修コースも去年から8月から9月にかけての一大イベントになりつつあります。私は来年ベトナムにいるかどうかわかりませんので、2年だけの付き合いになるかもしれません。
 何はともあれ終わってホッとしました。

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