今日の午前中は牛からマダニを採集する予定だったのですが、案内人のおじさんが夜明けとともに近くの農家の牛から取ってきてくれていました。
もう一回山に入ることも考えたのですが、ダニ布は昨日洗っておいたし、5日間も外界と連絡を取らず、なにか緊急のメールでも入っていたらどうしようと思っていたこともあって、朝食をとった後ですぐにプノンペンに戻ることにしました。おかげさまでマダニはたくさん取れました。
ところが、あとプノンペンまで1時間というところで車が故障しました。幸いカウンターパートのSさんも別の車を運転して来ていたので、運転手の人を残して私はSさんの車でホテルまで送ってもらいました。やっぱり何があるのかわからないのが海外での調査です。昔の自分ならぎりぎりまで欲張って仕事をしていたのでしょうが、今回くらい余裕を持っていれば十分サンプリングできるし、トラブルにあっても対応できます。
写真は今回の調査でお世話になった方々です。まだカンボジア人の内面的な部分はよくわからないのですが、いい人達なのはなんとなく感じました。ただ、同じカンボジア人同士でも警戒しているような感じを受けました。
それにしても、月曜まで毎朝規則正しくトイレに行っていたのが、最初に見たトイレが衝撃的だったせいもあって調査の間は1回しか行きませんでした。下痢にならなかっただけでもましかもしれません。
今回の調査中に感じたのは自分の体力でした。初日の幼虫を取っていた時の腰の負担を想像すると、毎回調査に出かけるのがつらかったです。最初にマダニの研究をはじめた頃、やっぱり幼虫が取れすぎて大変だったな、と思い出しました。でも当時はまだ20代。体の負担などそれほど感じていませんでした。
ちなみに帰りの車中は昼食をはさんで5時間だったのですが、やはり最後の方で腰が痛くなってしまってきつかったです。
あとは作業中の暑さが今までの野外調査で一番きつかったです。10時を過ぎると野帳に記録している時に汗がポトポト落ちてきました。午後はベトナムモードでしっかり2時まで休みを自分も皆にも取ってもらったのですが、それでもこたえました。唯一2日目から冷えたビールがステーションにあったのがせめてもの救いでした。
夜はハノイからプノンペンの会社に移ってきた、タッチラグビーの知り合いと日本食屋でおいしい日本食を食べました。
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