役者さん、いわゆる俳優には、10代や20代前半から主役を張るような人達がいます。まあ、青春ドラマとなれば、20代の同世代の中で誰かが主役を張って、それ以外の人は脇役です。
そうかと思えば、若い時には売れなくて40,50歳を過ぎてから人としての味が出てきて、脇役として欠かせなくなるような人もいます。そういう個性的で、自分好みの俳優は誰でも一人や二人はいるのではないでしょうか。
研究者も同じではないかな、と思います。すごく若い時、たとえば博士課程の時とか、体力知力気力がみなぎっていた時にノーベル賞級の大発見をする人がいます。進化学の分野でいったらHamiltonとか。若い時にその分野での難問を解決したスターです。
昔、ピラニア軍団という、悪役、殺され役の俳優さん達が脚光を浴びたことがありました。たとえば、川谷拓三は軍団の看板でしたし、漫画の「がんばれ元気」で、一度も勝ったことのないボクサーのモチーフになっていたりしました。
自分はもうスターになるような年ではありません。人間味のある、世の中の酸いも甘いも味わった、渋い役者であるように、これから自分の持ち味を出した研究者になれたらいい、と思うようになっています。
コメント