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2016年9月

2016年9月30日 (金)

一悶着の続き

 昨日一悶着あったTさんが、午後に仕事を辞めたいという内容の手紙を私に手渡しました。

 ちょっと、待ってくれと、とりあえず彼女の話を聞いた後で、昨日は自分も言い過ぎたから考え直してくれ、という私の提案を頑なに拒否されたので、元室長のYさんのところへその手紙を持って行って事情を説明しました。
 Yさんは私に、すまない、と詫びた後で、どうするのか、と問いかけました。慰留してくれませんかと、私は持ち掛けました。即座に手紙を持って部屋に戻ったYさんはすぐにTさんを連れて私のいるオフィスに入ってきました。
 結局、Yさんが、予定があれば3週間くらい前に私にメールで連絡することを約束させて、とりあえず留まってもらうことになりました。
 

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2016年9月29日 (木)

真っ赤な下痢と来月の実験についての一悶着

 昨日、論文書きが糞づまりだ、と書いたばかりなのですが、今朝、出勤前に用を足したら、便器が真っ赤に染まりました。

 下血か、それとも切痔か、と最初は思ったのですが、よく見ると今朝食べたキュウリの種とかドラゴンフルーツの種がありました。
 今朝食べたキュウリは少し傷んでいた部分があったので、そこは捨てて食べました。一方、ドラゴンフルーツは昨日いつもの果物屋で買おうとしたら6万ドンと言われて、高いと、断ったら、冷蔵庫から別のを持ってきて、これなら2万5千ドンでいいよ、と言われて、多分古くなったので冷蔵しているのだろうなあ、とは思ったのですが、冷蔵庫に入っていたのだから翌日食べれば大丈夫と思って、今朝食べました。
 疑わしいのはキュウリかドラゴンフルーツのどちらかですよね。
 昨日、私のアシスタントのDさんの修士号取得の祝賀会をエントで開いたのですが、私が実験を終了する前に全員すでにレストランに行ったと思っていたら、本人ともう一人のアシスタントのTさんが私を待ってくれていたので、顰蹙を買いました。
 先週、私がバンメトートに出張していた間に、私のカウンターパートのD君がDさんと自分の部下のMさんの祝賀会を自宅で開いたので、昨日の罪滅ぼしの意味もあって、下痢気味ながらDさん、Tさんを西湖のほとりのレストランへ昼食に誘いました。
 レストランに向かうタクシーの中で、来月のNIHEの創立記念日での慰安旅行について、Tさんが参加しないらしいというのはD君から聞かされていたのですが、念のために本人に尋ねたのを発端に、一悶着ありました。
 彼女によると、その日は蚊の卵のカウントをしなければならないのですが、Tさんは息子と母親の誕生日会をやるために自分は実家に帰るので、私が残らねばならないと主張しました。私もDさんも慰安旅行に参加するためにお金もすでに払っていたのでキャンセルしようかとも思ったのですが、結局実験開始の日を遅らせることで解決しました。
 それにしても、TさんとDさんが実験の予定を立てる時点で、なぜ、実験期間中に実家に戻ることを私とDさんに伝えなかったのか、ということに腹が立ちました。実験の準備が自分の仕事だからビジネスライクでいくというのであれば、じゃあ代わりを探しますね、と言いたくもなります。土日出勤は大変だからできる限り私も手伝う、と私が言ったのに対して、それは自分の責任だ、と断った前のアシスタントを懐かしく思ったりもしました。
 食事中、終始Tさんは私の顔を見て話をすることはありませんでした。

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2016年9月28日 (水)

毎日の仕事の積み重ね

 バンメトートから戻って、いつも通りの日常に戻りました。土曜日こそ大雨のせいで合気道にいけなかったのですが、日曜日のタッチラグビーに参加して、昨日の夕方はベトナム語の勉強でした。それから東屋の露店風呂に入ってきました。

 昼間は昆虫成長制御剤に関わる実験をアシスタントにやってもらいつつ、感染実験した蚊からウイルスを抽出し、空いている時間に科研の申請書書きと別の研究計画について考えたりしています。”とと姉ちゃん”で”かか”が晩年に、小さな幸せの積み重ねがあってこうして今がある、と話すシーンがありましたが、毎日の仕事の積み重ねの先に未来の自分の研究があるといいのですが。
 申請書書きをしているといろいろと目移りするのですが、あまり幾つも手を広げすぎても良くないです。本当にやる価値があるのか、吟味しないといけません。それに私はここのところ糞づまりで、論文の生産が滞っています。早く日の目に当ててやらないと枯れてしまいます。ちゃんと論文として区切りをつけずに次の仕事に移ってしまうのは自分の悪い点だと反省しています。
 とはいうものの、お金がなければアシスタントを雇用できません。彼女たちの生活や将来がかかっている、という実感があるから、中途半端ではなくきちんと仕事を済ませようと前よりも思うようになりました。
 

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2016年9月20日 (火)

久しぶりのバンメトート

Imgp3120_2 日曜日から感染研の人たちの助っ人としてバンメトートへ蚊の調査に来ています。

 ベトナムに来て2年目の年にはコウモリ調査に同行してよくここには来たのですが、1年くらいしてからぷっつり来なくなったので、6、7年ぶりでしょうか。当時のカウンターパートだったTIHEも郊外に移動して、街中にはショッピングモールやホテルがたくさん立っています。
Imgp3107 調査は前半が終わりました。郊外のデング熱患者宅周辺での成虫と幼虫の採集でした。以前はTIHEのスタッフが7、8人調査に参加して、いつも激しい飲み会が行われたのですが、今回は2人だけで食事も比較的穏やかなものです。時間の移り変わりを感じてしまいました。

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2016年9月13日 (火)

日本チーム主催のタッチラグビーで優勝

 昨日は外人チームとタッチラグビーの交流戦を行いました。毎回、外人チームが主催して我々が参加させてもらっていたのですが、今回、初めて日本側が主催しました。これまでに一度だけ我々が主催したことはあるにはあったのですが、外人チームにも参加していた日本人の人の送別試合を兼ねていたので、今回とはちょっと違います。
 日本人チームと外人チームがそれぞれ3つに分かれて総当たり戦を行い、上位2チームが決勝戦を行ったのですが、初めて日本人2チームでの決勝戦となりました。私の入ったチームは一人がキャンセルして、もう一人が遅刻してきたので、控えもなくギリギリだったのですが、2試合目から日仏ハーフのCさんが入ってくれたので、決勝まで進むことができて、結局優勝しました。
 満足、満足。
 試合後にビールを飲み過ぎて、少し気持ち悪くなったところでお開きになったので、二次会には参加せずに帰りました。交流会の最中にアシスタントのTさんから、子供が麻疹になったので明日、休ませてほしいと、突然メールが入ったので、今日の午前中にしっかり仕事ができるようにしたかったのもあります。
 しかしながら、3、4年前には外人チームに勝ったことなどなかったのですが、皆で勝つための練習を続けてきた成果だったと、特別な感慨がありました。

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2016年9月10日 (土)

研究、調査、検査

 今週からデングウイルスを接種した蚊からウイルスを検出する作業を始めました。蚊は今年の1月から3月にかけて前のアシスタントのHさんがいた間にウイルスを感染させるところまで終えて冷凍庫にしまっておきました。その後、トイホアでの怒涛のフィールド調査が終わり、蚊のトラップの室内実験がそれに続いて感染実験は後回しになっていたのですが、そろそろ感染実験関連の結果を出さないと今年度末の報告会に間に合わなくなってきました。

 初日は器具の点検や滅菌に終始して、火曜日から実際にRNA抽出に取り掛かったのですが、かなり手順を忘れていて幾つか失敗しました。だんだんコツを思い出して、要領も取り戻してきました。
 論文書き、科研の申請書書き、メール等々、午前中に1時間ほどトラップの実験をやった後はずっと机に向かう状況だったのですが、終日机に向かうよりはこっちの方が夕方になると疲れたーという感触と言いますか、充実感はあります。
 この研究は、もし日本にデング熱が侵入、定着するとして、蚊の体内のデングウイルスの生存は熱帯や亜熱帯の場合とどう違うのだろうか、という発想で始めました。参考にしたのはタイの山岳部のように熱帯にありながら1日の温度差が大きい場所を仮定して温度を変動させて蚊を飼育した場合と、これまでのように28度とか一定の温度で飼育した場合とで、ウイルスの感受性などが違ってくるという論文でした。
 これは前にも書いたかもしれませんが、衛研にいた時の業務は、研究、調査、検査、研修の4本柱でした。検査とは過去の調査、研究から認証された方法と結果をもとに判断(診断)を下すこと。調査とはまだ認証されていない事例も含めてこれまでの研究例を参考に、今、自分のいる現場で結論を下すこと。研究とはまだ誰も知らない(未来の)事実を自分が立証すること。でも、未来の事実と定義づける範疇は本人によります。
 今のところ私のウイルス感染実験は研究というよりも調査です。
 断っておきますが、決して検査、調査を軽んじて発言したわけではありません。

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