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2016年9月10日 (土)

研究、調査、検査

 今週からデングウイルスを接種した蚊からウイルスを検出する作業を始めました。蚊は今年の1月から3月にかけて前のアシスタントのHさんがいた間にウイルスを感染させるところまで終えて冷凍庫にしまっておきました。その後、トイホアでの怒涛のフィールド調査が終わり、蚊のトラップの室内実験がそれに続いて感染実験は後回しになっていたのですが、そろそろ感染実験関連の結果を出さないと今年度末の報告会に間に合わなくなってきました。

 初日は器具の点検や滅菌に終始して、火曜日から実際にRNA抽出に取り掛かったのですが、かなり手順を忘れていて幾つか失敗しました。だんだんコツを思い出して、要領も取り戻してきました。
 論文書き、科研の申請書書き、メール等々、午前中に1時間ほどトラップの実験をやった後はずっと机に向かう状況だったのですが、終日机に向かうよりはこっちの方が夕方になると疲れたーという感触と言いますか、充実感はあります。
 この研究は、もし日本にデング熱が侵入、定着するとして、蚊の体内のデングウイルスの生存は熱帯や亜熱帯の場合とどう違うのだろうか、という発想で始めました。参考にしたのはタイの山岳部のように熱帯にありながら1日の温度差が大きい場所を仮定して温度を変動させて蚊を飼育した場合と、これまでのように28度とか一定の温度で飼育した場合とで、ウイルスの感受性などが違ってくるという論文でした。
 これは前にも書いたかもしれませんが、衛研にいた時の業務は、研究、調査、検査、研修の4本柱でした。検査とは過去の調査、研究から認証された方法と結果をもとに判断(診断)を下すこと。調査とはまだ認証されていない事例も含めてこれまでの研究例を参考に、今、自分のいる現場で結論を下すこと。研究とはまだ誰も知らない(未来の)事実を自分が立証すること。でも、未来の事実と定義づける範疇は本人によります。
 今のところ私のウイルス感染実験は研究というよりも調査です。
 断っておきますが、決して検査、調査を軽んじて発言したわけではありません。

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