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2016年10月 8日 (土)

昭和の映画とテレビ

 先日、たまたまお昼を食べていた日本食屋で山田洋二監督、高倉健主演の「遥かなる山の呼び声」をBSで見られることがわかり、家のテレビで見ました。昔、見たかったのですが見ていなかった映画だったので、内容にちょっと無理な設定もありましたが、見れてよかったです。それにしてもベトナムにいても日本のBSが1週間前まで遡って見られるのですから、便利な時代になったものです。
 昭和の映画を見て、しみじみ群馬にいた時代のテレビと映画の状況を思い出しました。私が保育園(当時は幼稚園ではなかった)か小学校低学年の時に、兄と従兄の賢ちゃんに連れられて、渋川市のみゆき座という映画館へ初めて映画を見に行きました。3本立てで、ドリフとゴジラ、もう1本は忘れましたが、とにかく満員で客席の中には入れず、ドリフの後半を見てからゴジラの前半を見て、兄たちが帰ろう、というので見たかったゴジラを最後まで見れずに祖母の家に帰った記憶があります。
 私が小学校高学年になり、中学生になるにつれて、前の道を母親の運転する車で通り過ぎていくときに映画館を見ると急激に映画館からお客さんはいなくなり、みゆき座はいつのまにか日活ロマンポルノを専門に上映する映画館になりました。高1の時に、よし、今日行くぞ、と気合を入れて同級生と一緒に入った後にそれもじきに取り壊され、駐車場になってしまいました。
 映画館が廃れたのと引き換えに、テレビで映画を上映するようになりました。とはいうものの当時のテレビでの映画は洋画を主とした何年か前の映画と名画が中心でした。テレ朝では淀川長春さんが日曜ロードショーを解説していて、日テレの水曜ロードショーは水野治夫、フジテレの金曜ロードショーは高島忠夫、月曜日はTBSで名前を忘れましたが教養のありそうなおじさんが解説をしていました。なんといっても淀川長春が映画解説の先駆者で、それこそ物まねにされるような、「それでは皆さん、さよなら、さよなら。」、というフレーズをいつもしていました。それで水野治夫も負けじと、「いやー、映画って本当にいいもんですね。」というキャッチフレーズを考えたと雑誌に書いていたのを読んだことがあります。フレーズとは別に、マラソン中継の増田明美並みに淀川長春も水野治夫も映画に関するうんちくを話してくれるので、それも楽しみの一つでした。
 なぜ、こんなことを書いたかというと、古舘伊知郎が新日プロレスの実況放送を始めた時にどうしても徳光和夫の全日プロレスの解説を意識したというのをこの間テレビで知ったからです。徳光が、「プロレスファンの皆さん、こんにちは。」と話してから実況を始めていたので、自分は、「さあー、この札幌定山渓にはヒグマが出るぞ、今宵の新日プロレスのリングには。。。」てな調子で実況することにしたと聞いたからでした。
 話が横道にそれましたが、映画に関しては、私は小学5年生の時に兄が見ていた、ジャックロンドン原作の「荒野の叫び」を一緒に見て、初めて映画に感動しました。30歳くらいまで映画はよく見ていたように思うのですが、結婚、離職と段階的に映画を見なくなった気がします。
 いやー、映画ってホントにいいものですね。
                                          

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