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2016年12月

2016年12月28日 (水)

2016年の十大ニュース

 今日は日本では御用納めの日でした。今年もいろいろありました。

1.1月末のラオスへの出張。大雪のため結局日本から人が来れなくなり、私一人でプロジェクトの説明を行いました。カウンターパートのラオス側もドタキャンが相次ぐ中で自分の任務は達しましたが、肝心のプロジェクトはその後の進展がありませんでした。
2. 2月末のデング熱媒介蚊プロジェクトの延期。ジカウイルスと小頭症に昆虫成長制御剤が影響するという噂をまともに受けて、明後日に現地で研修という段階になってベトナム政府からプロジェクトの延期が申し渡されました。
3.スミラブトラップの実験を開始する。IGRを野外で使うわけにもいかず、IGRを使ったトラップの開発をするためにNIHEでコツコツ実験をすることにしました。
4.住友からの資金提供の申し出を受ける。たまたまハノイに立ち寄った社員の方に説明をしたところ、血清検査をする費用を提供できるかもしれないと言われました。サンプル数の算定やら倫理委員会への申請許可やらで半年かけて準備したのに、結局延期になりました。
5.再度の延期。IGRのベトナム政府への登録が遅れていたために、血清検査をはじめプロジェクトを延期することになりました。
6.蚊の飼育アシスタントが入れ替わる。新しい人をめぐってはいろいろトラブルが起こり、私も一度は怒りました。
7.72階のビルの階段を登る。ハノイで一番高いビルの階段を23分かけて登りました。
8.チャンピオンダッシュに参加して完走する。しかし、両肩を痛め、左肩はまだ痛みます。
9.中部の世界遺産洞窟を探検する。タッチラグビー仲間と泊りがけで出かけたのですが、行って良かったです。靴を履き潰した価値はありました。
10.ベトナム語を再開する。先生が厳しいため、前よりも上達は早いかもしれません。
 今年は蚊のプロジェクトの延期が相次ぎました。1回目は焦り、逃げ出したいと考えましたが、2回目は割と冷静に、あーベトナムだからね、という感じで対応できました。
 それから番外になりますが、今年は1報も論文が出ませんでした。はじめての経験ではないのですが、それがこの頃気分的に暗い原因の一つではあります。溜まっている論文が割とあるので、来年は地味に出していきます。
 みなさま、例年は良い年をお迎えください。
 

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大掃除と蚊チームでの忘年会

 土日にアパートの部屋の掃除をして、月曜は前の晩飲みすぎたので午後のエントでの一年間の活動報告のプレゼンに専念しました。今日は午前中はオフィスの机の周りを掃除して、午後は今主に実験を行なっている奥のラボの掃除をしました。

 お昼は蚊チームの忘年会として私のアシスタント二人と「水木しげる子」と去年までフレラボにいたY教授にあだ名をつけられたVAさんと4人で食事に行きました。最初は私に仕事で不運が続いた一年だったので犬肉を食べに行くという話でしたが、VAさんが犬肉を食べられないので、元エント室長のYさんにアシスタントたちが教えてもらった店に行きました。
 タクシーで店に着いて、ちょっと高いかな、と思ったのはローカルのステーキ屋ではなく、新しくできたステーキ屋だったからです。案の定、ステーキは最低20万ドン以上でした。一番年長のDさんはじめ三人とも私に気を遣って安そうな肉を注文してくれたので、なんとか持って行った金額で間に合いました。パンが意外とおいしく、肉も値段なりに美味しかったのですが、お茶が一人2万ドンだったり、おしぼりが4万ドンだったりとそういう部分で高かったのを彼女たちは騒いでいました。

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2016年12月26日 (月)

左肩の痛みと大掃除

 1週間前に筋膜リリースに行きました。痛みのあった左肩が上がるようになり、左肩を下に寝ても大丈夫にはなったのですが、普段まだズキズキ痛みます。昨日もタッチラグビーの練習に行ってみたのですが、左腕を使うとさらに痛みました。

 土日は家の掃除をしました。本棚とか食器棚など普段掃除のおばさんが掃除しないような場所を綺麗にしました。明日は職場の机の周りと実験室を綺麗にしたいと思います。

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2016年12月21日 (水)

八方塞がりから進路を見つける

 久々のブログです。何もしていなかったわけではなくて、日曜日にフレラボスタッフの結婚式があったので、それに参加したりしていました。ただし、それに参加するためにアシスタントの間で一悶着があり、それの対応がめんどくさかったです。

 でも、もっと大変だったのはプロジェクトの二度目のドタキャンで次に何をやるか考えなければならなかったことでした。相方のD君とアイデアを出し合ってだんだん計画はまとまってきました。これから計画内容と予算の見積もりをだんだん詰めていきます。
 トラップの室内実験もこれまでの結果を整理して何が必要なのか、今日の午前中にアシスタントの二人を交えて話し合いました。目標が見えた気がします。
 

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2016年12月14日 (水)

2回目のプロジェクト中断

 来週から現地で小学生を対象に血清検査を実施する予定でした。

 先週末に相方のD君から薬剤を製造、提供してくれる会社のベトナム側の担当者の連絡先を教えてもらうように頼まれました。どうも薬剤の登録が進んでいなかったらしく、すぐに日本側に名前を連絡先を教えてもらい、週末に彼はその担当者と連絡を取り、昨日は一緒にベトナム国保健省に行ってきたそうです。
 今朝、D君からプロジェクトは延期しなければならないと伝えられました。薬剤の登録申請は半年前に行ったようでしたが、昨日までそのまま審査がされていなかったそうです。書類が揃っていなかったらしいのですが、話をよく聞くと必要な書類はそう簡単に用意できる代物ではないようです。彼が言うには半年くらいは覚悟しなければいけないようです。
 急いで日本の本社と長崎大のボスに連絡をしたのですが、会社側からの返事は今準備を進めているので、待ってほしいと言う返事でした。ボスからはなし。
 年度末に続き、今回もいざこれからという段になって中断です。すでに先々週に媒介蚊の幼虫調査を終えたばかりなのに、いつになるかはっきりしない許可を待つ羽目になりました。というか、こんなの一番最初にクリアしておく課題です。
 もう2回目でショックには慣れてきたとはいえ、この段取りの悪さはなんなのだろう。

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2016年12月10日 (土)

日本のJリーグと大学ラグビーで思ったこと

 ハノイに戻ってからネット経由のテレビでJリーグのチャンピオンシップとラグビーの早明戦を見ました。

 まず、Jリーグの浦和対鹿島ですが、なんというか浦和はやっぱり勝負所で弱いです。多分日本一のサポーター数とそれをバックにした豊富な資金力で野球の巨人か、日本版バイエルンミュンヘンに近い状態になっているのですが、それでも鹿島には負けてしまいました。一方の鹿島ですが、8年ぶりの優勝だったそうです。まあ、年間順位3位からJリーグ王者になったのは、サッカー形式を真似て野球でも敗者復活戦を導入して日本リーグを、負ける気がしねー、と黒Tシャツの応援団を盛り上がらせて優勝した千葉ロッテを彷彿させました。巡り巡って、鹿島が久々に優勝。それでもたかだか20年かそこらのJリーグの歴史の中で9回優勝ということは45%くらいの優勝となりますから、すごいものです。ジーコは代表監督ではダメでしたが、鹿島というクラブチームには勝ちにこだわる姿勢を徹底的にチームに埋め込んだと言えるかもしれません。
 早明戦は、いい試合でした。今の選手は技術的にうまいし、戦術も工夫されていて、それを選手がよく理解しているのがわかります。それに、ある意味、学生が純粋でバカになりきるところがすごい。この試合のためなら死んでもいい、と両校のOBが話していましたが、なぜか学徒出陣を彷彿させる、君が代が聞こえてきそうな、独特の雰囲気があります。
 ところで、NHK杯から続く、学生が社会人チームに参戦して日本一を決める形式がなくなったそうです。それに対して帝京大の関係者が、どうやって学生の士気を高めたらいいのか、というコメントをしていました。これはもしかしたら、ラグビー協会のトップの人たちの帝京つぶしと受け止めても致し方ないかもしれません。私の個人的な主観で言えば、昔は釜石や東芝、近鉄などの企業に高卒で採用されていた人材を帝京が取り込んでいる気がしないでもありません。それを東大を除く6大学の面々が面白くないと思っているような気がします(これも私の偏見です)。
 帝京は、早稲田出身の水上氏などをコーチに迎え、徐々に実力を蓄えていた矢先に、私が大学を卒業したすぐ後だったのですが、千葉大、早稲田大の学生が最近新聞で問題になった婦女暴行をラグビー部員がやったとマスコミに取り上げられ、活動を自粛せざるを得ない事態になりました。裁判では、ラグビー部員の潔白は証明されたようですが、まあ、止めなかったのは良くなかったのかどうかはさておき、その後マイナスから再起して念願の大学日本一になり、8連勝という金字塔を多分今年打ち立てると思います。
 要は、ラグビーW杯も3年後に東京であるし、大学へと回り道しないで勉強が苦手な奴は早くプロを目指せ、ということでしょうか。政界、財界の有力者は6大学のOBが多いし、ラグビー関係者となると尚更です。これも私の偏見です。

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2016年12月 7日 (水)

プロジェクトの始動に向けて慌ただしい師走

 日曜日の朝に出発ギリギリまで蛹のチェックをして、車2台でニャチャンに向かいました。途中で、灯台のあるきれいな岬に立ち寄って観光した後、再びニャチャンに出発。

 お昼にパスツール研に到着したわけですが、再び蛹の世話をしたり、次回の調査の相談をしたりしていたらすぐにフライトの時間になりました。珍しく予定通りに出発できたので、ハノイには10時過ぎに着いたのですが、NIHEで本日3度目の蛹の世話をしたら家に着いたのは12時でした。
 トイホアからハノイに戻る途中で、ニャチャンで蚊の世話をしたわけですが、これをやるのとやらないのでは死亡率が全然違うので、面倒でもやっておいたほうがいいのは今回よくわかりました。前回は個体数がそれほど多くなかったとはいえ、1/3近くが死んでしまったのです。今回は2、3匹程度でした。
 月曜日に少しだけのんびりしましたが、木曜日に長崎で倫理委員会があるので、今夜は福岡に向けて移動です。師走は猫の手も借りたいほど忙しいと言いますが、プロジェクトを旧正月前に始動させないといけないので、旧正月が明けるまではバタバタする感じです。

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2016年12月 1日 (木)

トイホアでの誕生日

Photo_2 プロジェクトを開始する前のデータとして地域の媒介蚊調査をしているのですが、2日目から連日大雨で弱っています。当初は蚊の成虫を取るためにトラップを129個も用意したのですが、雨ではあまり取れませんし、機械も故障するので、2日目以降は使っていません。天気予報によるとずっと雨らしいので、トラップは昨日点検して、持ってきた箱に格納しました。

 今日も大雨と案内のおばさんの要領の悪さの両方に皆厭世気分になりましたが、電話で早く終わった人をサポートに来てもらうようにしたので、午前中にはなんとか終了しました。
 今日は私の誕生日でした。今回の調査チームの皆にホテルの近くの日本食屋で誕生日を祝ってもらいました。

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