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2020年10月

2020年10月14日 (水)

医者のためのスライド作りのバイト

 4月から大学や研究所、官庁の公募に毎月最低2つ出してきた中で1個だけ、委託契約の形で仕事を回してもらえるようになりました。仕事の内容は医者や研究者の学会発表用のスライドを作るお手伝いです。

 先月、仕事を回す予定ですと通知が来て、今週から1週間以内で作業をする予定でした。月曜の夜に英語と日本語のパワポのスライドとタイトルのようなものが記されたエクセルファイルが送られてきました。日本語のスライドを参考にして、エクセルファイルに黄色く塗られている番号の部分のスライドを作成せよ、という依頼でした。中身は某有名企業のコロナワクチンに関するもので、それぞれのスライド1枚の中に情報量が詰め込まれた、合計100枚近い量でした。

 これを日本語に直すのか、と最初に思ったのですが、そうせよとはメールに書かれておらず、文献を自分でも検索してそれを参考により深い内容に仕上げて下さいと数歩先に進んだ感じの依頼が書かれていました。

 とりあえず文書に書かれていないことを早く確認しておいた方がいいなと思い、すぐに電話を下さい、と連絡してみたのですが、昨日は電話はかかってこずに、今朝、忙しいのでとりあえずという前書きと共に少し詳しい内容が書かれたメールが送られてきました。そして、午後に電話が入りました。

 まず、日本語に訳すのかどうかを確認したところ、そうでした。しかし、依頼主は英語のスライド以上に内容の洗練されたものを求めている感じでした。正直に、これ以上深い内容のスライドは作れないと答えたところ、キャンセルしますかと問いかけられたので、そうします、と回答しました。

 スライドの説明がとても小さくて、この説明を誰が読むんだというレベルだったので、それも断りたかった原因でした。スライドはシンプルでわかりやすいものでなければダメだという教育を受けてきたので、聴衆が読めない説明をてんこ盛りにするのは私からすると一番言いたいことがぼやけるだけで、誤魔化しているようにしか思えません。

 いいバイトだと思ったのですが、もう依頼は来ないでしょうし、来なくてもいいです。

 

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もう二度と頼みたくない英文校閲業社

 以前、英語の原稿をチェックしてくれる業者はあまりなかったか、ほとんど宣伝がなくて知られていなかったと思います。今は国内に大手2社があって、どちらもHPで大々的に論文の書き方の指導や講座の宣伝をしています。

 私は、千葉衛研の時に隣の研究室の方が紹介してくれた業者をずっと贔屓にしていました。多少値段は高めなのですが、論文の内容を吟味して納得のいくまで手直しをしてくれるし、レビジョンの原稿は割引でみてくれるので,長い目でみるとコスパがよかったです。

 しかし、大手2社はこれまでまったく利用していなかったので、今年になってからここを利用してみることにしました。早く論文になりそうなものから書いていたので、ベトナムで私のアシスタントとひっそりとやったいくつかの実験を2本にまとめました。

 その2本をそれぞれの業者に頼んでみたのですが、一つは思っていたよりも安く、しっかり見てもらえた感じでした。レビジョンの原稿も割と安くすみました。ここは長崎大学と提携していて、定期的に論文の書き方のセミナーを大学でも開いていますし、この頃は無料のウェブセミナーを開いています。

 もう一つの論文は大手の別の業者に頼んだのですが、少々割高だなという印象でした。あまり英文を直されていなかったのは知り合いが内容のチェックをして良くなったせいもあるかと捉えていました。

 昨日、レビジョン原稿を修正して、念のためここの業者に見積もりをしてもらったところ、1回目よりも値段が上がっていました。普通、修正原稿は、直した部分を見るものなのですが、オプションのサービスをつけていなかったから、もう一度最初から見るという返答でした。HPからやり直そうにもできないので、メールで問い合わせてみたのですが、同じ返答でした。

 サービスが通り一辺倒で融通が効かない。もう二度とこんな業者に頼みません。

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