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2025年9月

2025年9月15日 (月)

外来種対策が今の仕事

 6月から今の職場に勤め出して、最初の1ヶ月間はクビアカツヤカミキリ、7月にアルゼンチンアリが名古屋港で見つかってからはずっとアリ調査に追われています。標本整理が本来の仕事だったのですが、あまりそちらはやれていません。

 センターとなっていますが、今の職場は試験場・研究所ではなく行政所なので、全ての権限は行政職である事務方に握られています。外来種対策といっても、現場での指導を行うのが主で、その先の新たな防除法の開発や調査までは踏み込みません。クビアカツヤカミキリの対策にしても住民や事業所から依頼を受けたら現場へ行ってこうした方がよいと指導し、あまり被害がひどくなければ駆除をする程度です。苦情があったら、すでに確立された対応を指導する。お役所の対応です。

 アルゼンチンアリに関しては、とりあえず、名古屋市で初の事例であれば、センターの報告書あたりに書くことを念頭に調査を進めて欲しかったのですが、当初はリーダーに全くその考えがない感じでした。標本を保存するという考えも念頭になかったようでした。リーダーが事務職の割には野外調査が好きで、よく下調べをして調査をやってくれていたのですが、報告書にまとめるという考えが全くないとわかった時、これではダメだと、私の中で開き直りができました。本人は行政職なので、駆除してそれで終わりなら職務を全うしてそれで良しなのですが、なんの報告書も世に出さなければ次に繋がりません。私としてはもう新しい調査には深く関わらないつもりでしたが、結局、これではダメだと悶々とする状況が嫌になったので、とりあえず、私の研究計画案を叩き台にして調査を行う人達での話し合いの場を設け、今後の計画と分担を決めました。たぶん、アルゼンチンありについては私がまとめることになりそうです。 

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