有期雇用10年延長
昨日の日経新聞に載っていた「有期雇用10年に延長」の記事が気になりました。そういえば私も有期助教。
恥私は世間の常識に疎いので、有期雇用の期間は最長5年だったことも知りませんでした。うーん、でもなんで、5年と決めつけたのでしょうか。本人が希望すれば無期(=正規)雇用になるそうなんですが、実際のところは、契約打ち切りになるケースが多いそうです。正規雇用にした時のいろんな保障とか退職金とかを考えると、また5年契約で新人を雇ったほうが早いということでしょうね。それでもって5年という期限には特に裏付けがあるわけではなくて、何となく決めた感じが漂います。
5年という期限が科学的根拠もなく何となく決まってしまったのだとしたら(浅はかな意見ですいません)、終身雇用制の見直しの実験を日本がしている感じがしなくもありません。5年という年月をかけて人材を育成する。そして見直しをする。でも、かなり雇用側には有利な制度です。雇われる側にとっては、結局ほとんどの人が切られてしまうのであればかなりモチベーションが低い制度です。本人たちは若いほどまだチャンスはあると思うわけですし。
私はこの制度は短い視野で見たら、雇用側にはその日その日のお金を削れて有利ですけど、長い期間で見たら、結局、雇用の側も下からのシビアな視線で比べられているわけで、質(=やりがい)量(=賃金)ともにどれだけ魅力的な職場環境を提供できるかということでしょう。自分が言える立場にはないけど言ってしまいました。
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