教育

2009年12月13日 (日)

熱帯医学の勉強に来た女子学生

 9日からホーチミンに来て、いつものようにベトナム南部の蚊の調査をしています。今回は最初のBinh Du'o'ngの調査にKM大から医学部の学生さんが参加しました。

 そもそも10月に突然、熱研の総務から、その方からのメールが私の宛名で届いて、どうしたものでしょうか、と相談をされたのがきっかけでした。メールを読んでみると、熱帯医学を勉強したいという意欲が伝わってきたので、総務と再度連絡して、旅費・宿泊費は出せないこと、事故が起きた場合大学側は責任を取れないこと、を本人に確認して来てもらうことにしました。あとで、どうして私にメールをよこしたのですかと本人に尋ねたところ、熱研の先生でメールを公開しているのが私だけだったからだそうです。以前、ダニのことでブログに問い合わせがあった時、研究や教育に関する問い合わせはメールを通すのが本筋な気がしたので、熱研の研究室のプロフィールの所にアドレスを載せておきました。私でなくても熱研の先生ならだれでもよかったと思いますが、自分の将来のことについて考えている若い人が、現場を見る機会を作ってあげられたのですから、良しとします。

 さて、そのKM大のHさんですが、英語も全く問題ないし、同年代の女性同士の方がいいと思ったので、現場ではTさんと一緒に回ってもらいました。午後パスツール研に戻ってからは蚊の仕分けを手伝ってもらいました。ダニや蚊の話をメモに取り、後でノートに整理して、自腹で来るだけあって、終始かなりやる気モードでした。ここに来る前にインドで熱帯医学の現場を見てきたそうで、そのためのお金はバイトで貯めたそうです。私の後はニャチャンへ移動して、Yさんのプロジェクトに一週間参加します。もともと熱帯の医療現場に興味があったようですが、蚊を毎日採って、それをじっくり見る機会なんて、おそらく今の医学部教育ではなかなかないでしょうから、将来どのような道を進むにせよ、いい経験ができたことでしょう。

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2009年10月10日 (土)

実習を教えるはずが自分も受けることに

 毎日6時半に蚊を取りに出発して、8時過ぎから11時まで採集、午後は4時ころまで取ってきた蚊の同定とデータ整理をしています。そのあとホテルに戻ってから科研の申請書書きをやっています。本当は今週の火曜日が研究所内の締め切りだったのですが、どうにも考えがまとまらず、昨日になってようやくかたちになりました。明日、明後日ともう一度見直してから提出します。

 11月に日本に帰国する予定ですが、当初の一か月の予定が十日くらいで済みそうです。ベトナム人のD君が熱研で実習するのに忙しいT教授に代わって私が面倒みなければならないのですが、ほとんどの実習をNIHEで行うことになりました。といっても私が教えるのではなく、彼と一緒にGさんからウイルス分離の実習を受けるわけです。ウイルスを扱う技術を磨くのにはいいかもしれません。

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2009年7月21日 (火)

講義、講義、そしてセミナー

 金曜日の午前中は日本人の研修生と修士学生を対象にした日本語での講義、午後は留学生を対象にした英語の講義、そのあとボス二人を相手に現在の仕事の進捗状態についてセミナーをしました。一日に3つはきついです。だんだん疲れて、だんだんボロボロになっていきました。この一月あまり、ホーチミンで調査をしても夜はかなり講義の準備に当てましたし、大分でも待ち時間はスライドを作っていました。やっと開放された感じです。

 午前の授業は反応もあって、時間もぴったりでした。午後の授業は、時間が余ると思いきや、説明をやり直すことが多かったので、逆に足りなくなりました。簡単な英単語が出てこなくてへこみました。夕方のセミナーも何これという感じでした。もっと計画を練らなければ。

 セミナーのあと、ボス二人と今後のことについて話をしました。夜は研究室の人たちと飲み会でした。一次会で盛り上がったので、その後カラオケに行き、1時くらいまで騒ぎました。最後がイマイチであったので、妙に酔いが醒めました。

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2009年7月16日 (木)

大分でのDNA実習

 私がこれからベトナムで研究しようとしているテーマにはどうしても遺伝的な手法が必要です。そのため、蚊の遺伝的な研究の達人である、大分大学のOさんのところでDNA実験の研修を受けています。千葉大にいたときに学生に混じって実習を受けたことがありましたが、もう5年以上たっていますし、細かいことは忘れています。実験のテクニックはその道のプロのところで直接教えてもらうのが一番です。

 一日目は蚊からDNAを抽出して、PCRにかけるところまでやりました。二日目はPCRでDNAがうまく増幅していてくれるはずが、まったくだめだったので、三回やり直しました。

 それでもだめだったので、三日目にもう一回やり直して、ようやくうまくいきました。ただし、ヒトスジシマカではきれいなバンドが得られましたが、ネッタイシマカでは3個体中1個体からしかバンドが得られず、さらに検討する必要があります。

 本当ならこのあと塩基配列を決定して、その結果を解析する予定だったのですが、二日目のPCRで時間がかかったためそこまではできず、シークエンサーにかける準備までやって、結果はOさんに託しました。いい結果が出てくれるといいのですが。

 一昨日は仕事が終わったあとにOさん、Aさんとフグを食べて、昨日は居酒屋で鳥天、琉球、関サバを食べました。食事の後でOさんと都町のバーで飲みました。バーに行ったのは千葉でまだ独身だった時以来かもしれません。どちらの店も雰囲気が良くて、満足しました。

 

 

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2009年6月 9日 (火)

周りの人からのベトナム語の指導

 先週の週末にフレラボのベトナム人スタッフはH1さんがJICAの友人に会うのについて行きました。今朝、彼女らは口々に、そこで会った日本人がいかにベトナム語が上手であったかを語りかけました。

 曰く、

 ベトナム人のと会話をしているかのように話をした。

 たった九ヶ月でベトナム語をマスターした。

 他にも日本人はいるでしょうが、中途半端にベトナム語を習っていて、いまだにろくに話せない私に非難が集中しました。

 彼女らがさらに言うには、

 あと十ヶ月あるから、まだ間に合う。

 ベトナムを愛するなら、ベトナム語を話せるようになりなさい。

 そうすれば、私たちが自慢できる。

 なんで君らを自慢させるためにベトナム語を勉強するんだ、と思ったものの、半ば無理やりですが、明日からベトナム語を教えてくれるそうなので、しばらく教えてもらおうと思います。

 そういえばエントのYさん、Vさんは英語がしゃべれますが、私にはよくベトナム語で話しかけます。時々、あっ、こういうことを言っているんだな、とわかる気がするのですが、どう答えたらいいのかがわかりません。慣れですかね。

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2009年3月31日 (火)

DVDの交換とベトナム語の上達

 フレラボのTRさん、KOちゃん、UCさんと旧市街までお昼を食べに行ったついでに、昨日DVDを買った店に寄って黒澤明のDVDを交換してもらいました。お店の人とのやり取りはすべてTRさんにやってもらいました。何のために電子辞書を買ったのかと聞かれそうですが、まだ使いこなせていませんし、辞書を買ったからといっていきなり会話は上達しません。

 ただ、最近、ベトナム語講座で、文法的なことは以前よりわかってきたかな、と感じます。けれども、前に習った単語をなかなか思い出せませんし、覚えられません。これは恥をかきながら生活の中で覚えるしかないですね。エントのスタッフは情け容赦なくベトナム語で話しかけてくれるので、ある意味、助かります。

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2008年12月24日 (水)

ある学術誌のレフリー

 たいていの場合、研究した結果はすぐに世のため、人のためになるわけではありません。まずは、論文として公表されます。実用的な仕事の場合は論文にする前に特許として申請されるそうですが、私のやっている研究はそのようなことには縁がありませんので、とりあえず論文にすることが最低限の責務です。論文は提出すればなんでもOKというわけにはいかず、他の研究者から審査を受けるわけですが、もちろんNatureやScienceのような超一流誌ですと、ものすごく審査が難しくなります。

 二週間ほど前に、韓国の昆虫学会が出版している雑誌からある論文の審査をしてくれるように依頼を受けました。見ると、最近私が出した論文に非常に近い研究内容ですし、そもそも私のその論文も引用されていました。パラパラと見て、あまり問題なさそうでしたので、審査を引き受けたのですが、なにせ英語でコメントを書かなければならないので、時間がかかりました。おまけによく読みなおすと、統計処理や論旨の展開やらに間違いが見つかりました。Discussionの後半になるとますます論旨が飛躍したり、いろんなミスが目立って、もっと見直せよな、と言いたくなりました。そんなこんなで今日やっとコメントを返しました。

 それにしても、電子ジャーナルは便利です。ニ十年前に国際便で原稿を送って、半年とか一年とか待ってやっと返事が戻ってきて、「残念ですが、...」なんてことを私も経験していました。それが、夕方の5時くらいにコメントを清書して、6時半にインターネットで入力を終えたら、7時前には編集長からご協力ありがとうございましたというメールが届きました。

 教官が学生の論文を直すのは仕事ですが、それ以外の他人の論文を審査するというのはある意味でボランティアです。自分がこれまで書いた論文ではいろんなレフリーに鍛えてもらったので、レフリーの依頼はできるだけ引き受けるようにするつもりです。今回の論文は中途半端な原稿を提出すべきではないという反省にもなり、自分もまた新しい論文を書かなければという励みにもなりました。

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2008年11月26日 (水)

音楽好きの新人女性

 先週から大学出たての女性が、新しいスタッフとしてエントのラボに加わりました。昨日、今日と、経験のため、バッチャンの調査に付いてきたのですが、何かにつけて学生気分が抜け切れていません。昼食を食べたレストランで音楽番組が流れていると席を立つときにもう少し曲を聴いてからとか言っていますし(自分に都合の悪い時はベトナム語で話しかけてきます)、車の中では運転手が音楽をいつもかけているのですが、自分の好きなジャンルの曲をリクエストし、おまけに歌い出します。ベトナム人の音に対する神経の無さには、ほとほと閉口します。まあ、行き帰りの車の中で目くじらを立てませんが、幸いその子は英語が多少話せますので、調査については言うべき時にはしっかり言うつもりです。

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2008年11月21日 (金)

ベトナム語講座再開

 ベトナム語教室は先週から再開しました。今回の先生は前回よりさらに若く、きゃぴきゃぴしていてたまに疲れます。21歳なのですが、なんか中学生みたいです。勉強の方は、前にやったことをかなり忘れているので、前回のテキストの復習をしています。10回に分けておさらいをして、残り30回で新しいテキストを勉強する予定です。時間は1時間で週2回。これくらいがちょうどいいです。

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2008年10月 1日 (水)

ベトナム人の研修

 ベトナム人の研修受け入れ先のSBさんから、今日、メールが入りました。

 角田さんにもCcでメールを送っているのですが、S君から返事が来ません。ちゃんと届いているのでしょうか。

 SBさんは、自分に厳しいぞ、だから、音楽なんか聞きながら仕事するな、メールをもらったら早く返せ、と言ったのですが、やっぱりわかってもらっていませんでした。

 今日、JICAの人たちと飲みに行きました。帰りがけにHBさんから教えてもらったのですが、研修のテーマから何から何まで自分たちは全部フォローしてあげなければならない、と言われて、自分が全く分かっていなかったことに初めて気がつきました。今回のことは、自分の今の研究のことでいっぱいいっぱいでテーマなんて考えてやれなかったし、S君とのコミュニケーションも欠けていました。

 自分の研究と(日本人学生の)教育と指導だけやっていたのとは状況が違うのだ、と改めて気づかされた日でした。

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